洋風?それとも和風?レストランであり博物館でもある「田尻歴史館」(大阪)

泉州の小さな無人駅で降りて、海の方へ歩いて行く。
これから向かう先は、田尻歴史館という博物館だ。

この田尻歴史館は南海吉見ノ里駅から歩いて数分の場所にあって、
カーネーションというドラマのロケにも使われた建物らしい。

まずは駅舎にあった観光案内の地図を見て、
歴史館の場所と歴史館以外の観光施設や見どころを確認しておいた。

地図を見たところによると、数は多くないが、
玉ねぎ発祥の碑、田尻漁港、スカイブリッジ、
と、なかなか興味を惹かれるものがあった。

いずれも田尻歴史館の近くにあるので
見て回るのは随分と楽そうな感じだ。

 

地図を見て記憶した通りに歩いていく。
歩いていた。
そのはずだった。

だが、気がついたら目の前にはスカイブリッジが見えていた。
え?俺はどこをどう通ってきたの?
確か覚えておいた通りに歩いてきたはずだったのだけど…。

一旦立ち止まって、通って来た道を思い返してみた。
そうそう、確か歩いていた時、いくらたってもそれらしい建物が見えてこなかったので、
もしかしたら道に迷った?
と、少し焦りだしたんだよな。

そんな時に、ふと周りを見てみると、
なんだか大きな敷地と大きな建物が右側に見えているじゃぁないか!

後から思えばどう考えてもそこが歴史館だということは三歳の赤子でもわかるはずなのに、
なぜかその時は、どうせ、ただの金持ちの家だろう(間違ってはなかったんだけど)
と思い込んでしまい、そのまま何の建物かを確認せずに道を変えてしまったんだよな。

…そこだ!絶対にそこだ!

朝から狭山池へ行って、もはやたっぷりお疲れ気味の体なのに
無駄に距離を倍歩く羽目になった残暑厳しい9月の晴れ空の下。

やっぱりさっき見た大きな建物が田尻歴史館でした。

広々とした前庭(?)を抜けたところに、
おしゃれな感じの洋館が見える。あれか!

中へ入り建物の方へ向かいます。
しかしこの前庭(もらった資料には表門までのエントランスと書いてました)は広々していて
金持ち感がすごい。

庭を見学しつつ、表門などを見ていると、
後ろからすっごく、すっごく、ものすっごく大きな声で、
「○×ちゃん。あれ見てみ!あんなにめちゃくちゃでっかいひとおるでーーー!」
なんて聞こえてきた。

あまりの大声に、声のする方を見てみると、
お孫さん?連れのおっさんがこっちを見ていたのだった。

周りの人達も一斉にこっちを見てしまうほどの大声。
声のトーンおかしすぎとちゃうん?と心配するほどの大声。

…いやぁ、それにしてもこれほど無礼な「うわ、めっちゃ背高いわ」ってのは初めてだわw

まぁ背が高いのは事実なんで何とも言えないんですけど、大声出すほどのものかって話ですよ。
とりあえず、おい、この○○(自粛)。てめぇの靴下の中にとろろでも流し込んでやろうか?ああん!

 

気を取り直して、先へ進み、表門をくぐって建物入口へ。
歴史館に来るまでの道中、観光客どころか地元の人すら見なかったのに、
こんなにどこに人が居たのと思うくらい、なんか館内人が居るッぽいぞ!

レトロな洋館は、すごく趣があって恰好がいい。
カーネーションを見ていたらすごく興奮したのだろうなぁ。
だが残念な事にあたしは一度も見たことがない。

確か館内にレストランがあるとは聞いていたんだけど、
それ目当てでお客さんが多いのかな?
もしかしたら建物全体がレストランになってる?

入り口前にはランチメニューが置いてありました。
やっぱり建物全体がレストラン?

こっそり中を覗いてみると、館内はとても落ち着いた雰囲気。
なんかいい感じだなぁ。

丁度館内から大勢の人が一斉に出て来たのに合わせて、中へ突入!

レトロな雰囲気ですごく居心地がいい館内。
まずは入り口にあった館内案内図を確認だ。

一階奥、入り口正面の庭に面した部屋がレストランになっていて、
それ以外の部屋は自由に見学できるようになってました。

こんなのも発見。
円広志もあっちこっち行ってるなぁ。

 

入り口入って左側の部屋は展示コーナーになっていて、
この建物を建てた谷口房蔵さんについての資料などが展示されてました。
この谷口房蔵さんは会社の社長さんで、この建物は別邸として建てられたものなんですって。
めっちゃ贅沢な建物やのに別邸か。社長さんすげぇ!

 

展示室を出て2階へ移動。
2階では各部屋ごとに色々と展示されていたのですが、
観光客を尻目に平然と部屋の真ん中でくつろぐおばあちゃんはちょっと微笑ましかったです。

廊下を進んでいきますと、先程までの洋風から一転して和風の部屋がずらり登場!
え?え?
この建物一体どうなってんの?

そう、この田尻歴史館は洋館と和館がくっついている、なかなか不思議な建築物だったのだ。

豚さん蚊取り線香がとてもいい感じだ。

 

和館からお庭に出ると、茶室があって、
そちらも上がって見学することができました。

庭からレストランになってる部屋を覗き見してみたよ。
ああこれは良い雰囲気。こんなとこで飲み食いしたらさぞかし気分もよろしかろう。
ってことで、休憩がてらコーヒーでも飲みに行きますかな。

メニューを見る。
うーむ、どれも旨そうだ!

だけどレストラン内は満員で、順番待ちの紙にはぎっしり書き込みががが!
こりゃぁ待ってらんないなぁと、館内のレストランで休憩する事は断念。

田尻歴史館、洋館であり和館でもあり、レストランでもある
とても不思議な魅力的な建物でした。

 

歴史館を出た後、そのまま駅に戻るのも勿体ない気がしたので、せめて海くらい見ておこうと
歩いていくと…

スカイブリッジ!
お天気のいい日に見る海は開放感があって気持ちがいいですな。
もうちょっとだけ足を伸ばして田尻漁港の方まで進んでみると、
駅で見た地図と同じ地図があったので、位置関係などをもう一度確認。

そこにはこのまま南海りんくうタウン駅まで歩く観光コースがのっていたんだけど、
そっちまで行くにはさらに何キロも歩く羽目になる。でも海岸沿い、マーブルビーチという
風光明美な場所を通るようだし、スカイブリッジを通って行くようにコースが設定されているのが
とても魅力的だけど…。

ここは自重自重。
折角の南海フリーチケット。まだまだ回る予定なもんで、
無茶はせずに大人しく吉見ノ里駅へ戻ることにしましたよ。

次はだんじり祭りをみにいくんじゃー。

 

(平成26年9月訪問)

田尻歴史館 公式サイト
おすすめ度 ☆☆★★★ レストラン目当てで来る方がいいかも。周りに何もなさすぎだ。
ヘンテコ度 ☆☆☆★★ 洋館と和風建築がくっ付いてるのはなかなかヘンテコだと思います。

入館料 無料
開館時間 9:00~18:00
休館日 水

 

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