串本に着いたものの
まだ決めかねていた事があった。
それは串本を観光するにあたってレンタサイクルを利用するか、
はたまたレンタカーを利用するかである。
串本で見に行く予定の場所はと言うと
まず紀伊大島にあるトルコ記念館と日米修功記念館。
そして本州最南端の潮岬と無量寺の串本応挙芦雪館に橋杭岩で、
この順番で回っていくと凡そ35キロ程の総距離になる。(google mapでのざっくり計算)
…さ、さんじゅうごキロだと?
これ、レンタサイクルで回ってええ距離なの?と軽く悶絶だ。
観光協会のWEBサイトでは、
丁度この行程が潮岬紀伊大島周遊コースとして3~4時間でまわれると案内されているので
串本観光には大体5時間ほど使える我々、昼飯の時間を入れても
わりかし余裕がある感じかもしれない。
(串本着が11時過ぎ。次に乗る紀伊勝浦行きの電車は16時半頃)
あとは体力的な事だけど、まぁおすすめっぽく載ってる位なのだから
それほど無茶でしんどいやつでもなさそうよね?と判断。
何せ借りれる自転車は電動自転車なんだから。
ただねぇ…とこの段階でレンタサイクルを選ぶことを躊躇させたのがその値段だった。
3時間1500円。一日だと2000円なのだ。
相棒と二人分で計4000円である。
それならレンタカーと値段変わらんよねぇ。
レンタカーなら移動は速いししんどくもない。
時間に余裕も出来るから、今回は諦めていた
串本海中公園や古座川の一枚岩にも行けるかもしれない。
こうなるとレンタサイクルを選ぶ意味がないんだよなぁ。
これはもうレンタカー一択!
でもね。我々、超絶ペーパードライバーなんすよね。
まぁそれでも乗るとなったらまだ僕よりもましな相棒が運転する事になるんで、
「お前さんどうよ?」と尋ねてみると
「やめとこう。山の方なんて絶対無理やろw」とあっさりレンタサイクルに決定。
駅を出て5秒で到着、南紀串本観光協会。これはとても便利。
早速自転車を借りに行きまッス。
宇宙兄弟のグッズを見て、
串本がロケットの街だという事をようやく思い出した。なんて迂闊!
そしてめっちゃ気になるのが珍魚釣り選手権。センスいいなぁ。
案内所に入ると先客が二人居て、時刻表とにらめっこの一人目の釣り人のおじさんは
如何にバスを使って回るか観光協会の方と相談中でした。
ただ並んで待ってるのも何なので、駅前を少し散策。
駅前ロータリー。
ロータリーにあった船の銅像。波濤の表現が素晴らしいなぁ。
トルコ友好の街の駅前にあるオブジェなだけに
これはエルトゥールル号やろなと勝手に思い込んでいましたが、
実はレディワシントン号という船のオブジェでした。
書いてる途中にネットで調べて初めて知ったよ…。
(この後、トルコ記念館も日米修功記念館も行ったのにどういう事ヨ!)
和歌山歴史物語「米国と日本の初めての交流!~レディ・ワシントン号と樫野村の人々~
案内所に戻ると、二人目の人がレンタサイクルを申し込んでいる所でした。
よく見たらこの人、同じパンダくろしおに乗って串本に来た方や。
もしかして行き先同じ場所とかやったらちょっとおもろいよねw
なんてほくそ笑む我々。
その後続けざまにレンタサイクルを申し込みます。
この串本観光協会の案内所では手荷物預かりサービスがあったのでそちらも利用し、
地図やパンフなどいろいろ貰っていざ出発です!
用意していただいた電動自転車がこちら。本日のワイ専用機じゃい!
(写真は戻ってきてから撮ったものです)
見た目小さい感じながらもまたがると結構ガシッとした自転車。
例えるなら拳王親衛隊が肩を怒らせてバイクにまたがるそんな感じだ←意味不明。
そうそう、借りるにあたって一番気になっていた電池なんですが、
モニターにはなんと走行可能40キロの文字が!(←うろ覚えだけど、だったはず)
そんな性能の電動自転車ってあるんやねぇ…。
前輪は小さめのが二つついていて安定しているんですが、
ハンドリングがぐりょんぐりょんと凄く回転してなんや不思議な自転車でした。
何気に出発するまで30分程かかってしまい早くも時間が押している模様である。嘘でしょ!
まずは真っすぐ南下。レトロな雰囲気の市街地を進みます。
乗っているうちに自転車にも慣れ快適である。
ずんずん行くと…海が見えた!
あれが島に渡るためのくしもと大橋よ。
それにしてもカーブのえぐさったらもう。円や。円ですやん。ドーナツやん!
地図で見てた時は、自転車で渡ったらきもちええやろなぁぐらいにしか思ってなかったけど、
これは想像を絶する感じだ。
くしもと大橋スタート地点に到着。
何人もいた本格的サイクリストの方々は、
そのまま車道を進んで橋を上ってたんですが、
ここらへんはなかなか凄い交通量でして、
車道進むのなんか絶対無理やでと歩道の方へ行く僕。
交通標識を見て自転車通行オッケーなのを確認してからゴー。
これ、結構な距離やな。
だけど何処を眺めても景色は最高なので
レンタサイクルを選んだことに間違いはなかったことを確信。←この時は。
ループ部分に近づくにつれその巨大さを実感。
あ、この高低差、これ高所恐怖症にはなかなかきついやつや…。
途中自転車を降りて景色を見たり写真を撮ったり。
風の強さとその高さに怯えながらも絶景を楽しみながらのんびり上っていきます。
ちょっとぉこれぇほんとぉにすごいんですけどぉ!
車だったらこんなにゆっくりじっくり楽しめなかったよなぁ。と満足感に浸る。
しかしそれ以上に高すぎて恐怖感。
ループ橋を走破。次は大橋。
と、その前に来た道を振り返ってみると
スタート地点はもうあんなところだよ。
この大橋を渡り切ると紀伊大島に上陸です。
じょうりーく!
橋を渡ってすぐの所には展望用スペースとして
ポケットパークと言う広場が設けられておりました。
駐車場もあったので、車で来る人も安心だね。
ここでも絶景をたっぷりと楽しみ、いよいよ紀伊大島内へ突入です。
こっから先がとんでもなくしんどかったという話は次の回にて。では!
くしもと大橋プチ情報
・ループ橋は386m 大橋は290m
・スズキのスイフトのCMのロケ地に使われた
(令和4年10月訪問)
くしもと大橋
おすすめ度 ☆☆☆☆★ 絶景が待っているので是非。ただし自転車だとしんどい、
ヘンテコ度 ★★★★★ ヘンテコと言うよりただただすごい
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