パンダくろしおに乗って串本へ!串本駅でどでかいマグロの模型を見る(和歌山)

秋の訪れなんざ露程にも感じられない、残暑真っ只中の10月中旬。
3度目のサイコロきっぷの旅へいつもの友人と出かけてきた。

今回の旅のスタートはJR天王寺駅。
寝ぼけ眼を擦りながら待つ朝八時の阪和線のホームにやってきたのは
特急くろしおである。それも…

 

「パンダくろしお」なのダッッッ!
これは可愛い。人気なのがよく解るビジュアルにオッサンながらもはしゃいでしまう。

停車時間が短くまごついていると乗りそびれてしまうので
車体をじっくり記念撮影できんかったのは残念。
描かれていた白クマちゃんなんてガオーな感じでとても気に入ったんだけどなぁ。
慌てて撮ったためボケボケだったのね…。

さっさと乗り込んでたいつもの旅の相棒犬面氏を追って
席に着く。周りを見渡してみると、うわぁ満席ですやん。
関西屈指の観光地、白浜の人気恐るべし。と再確認だ。

おっと、そういや今回の目的地をまだ言ってませんでしたな。
というかパンダくろしおに乗ってサイコロきっぷの旅なんだから
もう言わなくてもわかってるじゃん、そのまんま白浜なんでしょ。
と読者諸氏は既にご賢察でありましょうが
ノンノンノン。そんな甘々な事するとお思い?
我々は白浜を選ばない。選ばなかったのだ。

~サイコロきっぷ~
サイコロを振って目的地が決まる往復5000円で乗れる素晴らしきキップ。特急・新幹線もオッケー。
場所は、餘部(城崎温泉)・倉敷(岡山)・東舞鶴(西舞鶴)・尾道・白浜・芦原温泉、
そしてレア駅として尾道が当たった人だけ再抽選で博多行のチャンスありの
計7か所である。※カッコ内の場所は途中下車可

みんな大好きパンダがいる白浜アドベンチャーワールドや美しさ比類なしな白良浜などなど
人気の場所が数多ある白浜だけれども、オッサン達が行くにはなんかちょっと抵抗なくない?
白浜っていっつもキラキラ輝いてて、陽キャ達のサークル旅行や麗しいアベックちゃんの温泉旅行の
御用達の場所よね。←ど偏見
せめて大人数でワイワイ行くならまだしも、今回はまたしてもオッサン二人連れの旅やからねぇ。
まぁそれでも珍スポ的な場所もあるし、三段壁なんてめっちゃ行ってみたいし、
なんてったって折角サイコロきっぷで白浜引いたんだから行っとかなあかんやろ!という気持ちもあったので、
白浜の手ごろな宿を調べてみたら…。あらへん。全くあらへんやん。
ブルジョア向けばかり、ってか一人で泊まれそうなとこが全くあらへんのですよ。
まぁそれ以前にどこの宿も空いてないんですが…。

っつうわけで我々考えました。
そもそもの話、かねてから和歌山で行きたいと思ってた場所と言えば串本なんすよね。
本州最南端の地は制覇しとかなあかんし、無量寺の長沢芦雪の虎はずっと見に行きたいと思ってた。
しかーも、串本について調べてみたら、大島にはエルトゥールル号に関する博物館や史跡もあって、
これには世界史大好きな相棒氏はずっと興味を持っていたとの事だ。
これ、もう串本行くしかないよな。

そういう事で串本を初日の観光のメインに据えることは決まり。
次は宿なんだけど、白浜を遙かに通り越して和歌山の奥へと進むのだから、
それならもっと先へ進めばいいんじゃね?という結論が出た。
ここで浮かんだのが、絶景の露天風呂温泉「忘帰洞温泉」があるホテル浦島だ。
そして那智勝浦と言えばマグロ!マグロを食べて温泉に入って、二日目には
熊野那智大社へお詣りに行く。もうこれ以上ない計画ですやん!
こうして我々の紀州旅行の行程が決まったのであります。

ただこの計画の欠点は、安く移動できる事が売りなサイコロきっぷを使うのに
無駄に電車賃がかさんでしまうという所だ。
紀州路は電車の本数が少ない上に、特急しか走っていない時間帯が多数である。
そう、強制的に特急に乗らされるのだ。
これ、サイコロきっぷのお得感完全にどっか行っちゃうよね。

しかし大阪からだと九州や東京へ行く方が近いという、
恐ろしい程に遠い和歌山の奥へ行く機会などそうそうないのだから
これは是非とも行っておきたいのだ。
(ちなみに、那智勝浦を選ぶきっかけとなったホテル浦島には泊まることが出来ませんでした。テヘw)

そんな遠い遠い和歌山県。
出発の天王寺駅から和歌山駅までは約50分。
そして和歌山から白浜までは更に一時間半程かかる。
白浜から串本までも約一時間と本日最初の目的地まではおよそ3時間ちょっとの大移動である。
(串本から勝浦までは40分ですぜ…)
…どんだけ遠いねん!

3時間電車乗りっぱなしと言えば、
前回行ってくっそしんどかった城崎温泉への移動とほぼ変わらないという恐ろしさ。
今回は無事耐えれるんだろうか…と怯えておったのですが、豈図らんや全くしんどさのかけらもなかったのです。
それは何故かと考えてみると、窓から見える景色がそれはもう素晴らしかったから。
やはり海が見える路線はたまらないっすねぇ。
海を眺めてボーっとしたり、相棒とだらだら話しているうちにあっという間に白浜に到着でした。

そうそう、我々が座ったのは左側の席でして、
海側と反対側の山側の方なんすよねぇ。なので景色を楽しむには
海側に座っている人の方を眺めるしかなかったのです。
丁度、我々から見える側の席には一人旅っぽい男性が座っていたのですが
ちらちらと見てくる我々の事が大層気に入らんかったんでしょう。
おもむろにサーっとカーテンを閉めて、自分だけカーテンの中にもぐって景色を眺めてはりましたw

とりあえず席の予約の時になぜ海側をとらなかったのかと
犬面さんを詰めといたことは言うまでもない。
コイツ、毎回景色の悪い方の席取りやがるんだよな…。

白浜に到着するやいなや、潮が引くが如く一斉に乗客が下車する光景は圧巻。
あっという間に駅のホームは列が出来る位の満員でした。
白浜人気、ほんまやべぇ。
お陰で海側の席に移動することが出来たのは有難かったです。

これは白浜駅だったかな?パンダの顔になっとった。

パンダくろしおの車内はカワイイパンダがいっぱいだ。

ドアには白クマさんもいたぞ!

 

白浜から串本までは海側の席でのんびり過ごす。
奇岩奇石をたっぷり眺めているうちにあっという間に串本に着いた。
途中通過した駅はカラフルな所が多かったなぁ。

初の串本!
ホームでぐいーっと伸びを一つすると、遠くへ来たなぁーという実感が湧いた。

時刻表をチェック。
うーむ、これは手ごわい感じやなw
17時台に電車が来ないのは何気にきつい感じだ。
那智勝浦までは特急と普通はそれほど到着時間に差はないので
普通の方に乗りたい所。となると、16:35のが丁度良さそうやね。
現在、時刻は11時過ぎ。約5時間半しか観光する時間がないのか。
レンタサイクルで回るつもりなので結構ギリギリかも?

そうだそうだ。串本駅は本州最南端の駅なんやな。

 

改札を出てまずは駅舎内を見学。
色々と観光者向けに案内、説明、串本の紹介が詳細に載っていて実にありがたや。
そしてそして、駅舎内で一番目立っていたのが…

カジキマグロの模型だ!デカい!
全長5mの実物大との事。一本釣りはこんなデカいのを一人で釣り上げるんやろ!?すげぇ!

お昼ごはんにはマグロを食べようと固く誓い、
紀州串本観光スタートです。

(令和4年10月訪問)

 

パンダくろしお公式サイト

串本観光協会公式サイト

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