秋の奈良旅行・奈良県立美術館で「森川杜園展」を見る(奈良)

しまった。こちら側に座ってしまったら、景色なんて全く楽しめないじゃないか…。
八戸ノ里を過ぎたあたりで座るべきシートを間違えていた事にようやく気が付いた。
近鉄電車は花園を過ぎ、瓢箪山を超えて山沿いをぐんぐんと駆け上っていく。
石切に着くまでのほんのちょっとの間の大阪平野を一望できる眺めは
奈良へ行くときの楽しみの一つなのである。

隣に座るマダムの嫌な顔なんて気にしちゃいられない。
ぐいっと体をひねって窓に顔を寄せて、あれはハルカスやん、めっちゃ目立つなw、
おお!あっちは南港か。

と、秋晴れの絶景をたっぷりと堪能した。

なぁんて、しれっと始めちゃってますが、
どうもご無沙汰しております。かれこれ2年ぶりの更新になるのかな?
またぼちぼち更新していきますんで、どうぞこれまで同様に御贔屓して頂ければ嬉しいです。

 

さてさて。
ブログを再開するならば、心機一転折角なんで1発目は新ネタで書きたい!
というのが人情でございますわな。
久々だしちょっと気楽にいけるようなの何かないかなぁ…
なんて考えてますと、そうだそうだ、もう11月ですやん!
と時既に秋真っ只中な事に今更ながら気が付いたのでありました。

大阪の秋と言えばやはり枚方菊人形だよな~。
復活した事に気づいてからは、ほぼ毎年枚方まで見に行っておるんですが、
気楽に気軽に旅なんて中々出来ないこのご時世、今年も無事開催されるんか?
とドキドキしながら調べてみたところ、おお!ちゃんと開催してますやん!
とほっと安堵の一安心に胸をそっとなでおろします。
その調べの最中の事、なにやら奈良で菊人形云々みたいなページが出てきましたので
んんん?と気になったのですぐさま調べてみますと…
奈良でも菊人形展やってますやん!と驚愕の事実に辿り着いたのでございます。

な、奈良で菊人形…だと!?
そういや3年程前に「奈良天平菊絵巻」ってイベントで
見に行ったよな(←旅の写真フォルダを見返して確認)。
あの時は単発のイベントだと思ってたけど、まさかずっと続いてたとは…。

今回のイベントでは人の流れの分散の為、期間と場所を二回に分けての開催らしく、
1回目は奈良コンベンションセンターというところでの展示(10/10まで)
2回目は奈良公園バスターミナル屋上(11/7まで)との事でした。

1回目は逃しちゃったかぁ…。
でも2回目はギリギリ間に合うし、枚方の方は開催終了までまだ間があるから
先に奈良へ行くとしますか。と、行き先決定です。

あとは、菊人形に何をプラスするかだけど、
丁度タイミングのいいことに、近鉄電車では年末までの期間限定で
近鉄1dayおでかけきっぷというのが発売されておりました。
公式サイト

価格は1000円で大阪・奈良・京都の区間内は乗り放題という優れもの。
(流石に特急は無理でしたが、この区間内だと快速・急行で余裕な感じ)
現実的ではないけど、行こうと思えば吉野も京都も行けるって事か。なんかスゲェーw
これはまじで選択肢広がりますな。

とりあえず無難なところで、
奈良で菊人形見てから京都方面に出るか、
天理の方へ行ってみようかな。なんて計画。
いやいや生駒山上へ行くのも捨てがたいか…、いやそれなら…
とか考えてるうちに近鉄奈良駅に到着です。

秋色の奈良、というには少し早かったかな。
紅葉はまだ色づき始めくらいでした。

人の多さもそれほどでは無く、東大寺とかに行かない限りは混雑に巻き込まれなさそうな感じです。
以前は、駅から上がったこの段階で道に人がぎっしり状態でしたもんねぇ。

目指す菊人形展の会場はバスターミナルという所。
奈良県庁の横にある建物らしく、そんなのあったっけ?と
場所的に何度も近くを通っているはずなのに全く記憶にない施設です。
(調べたら平成31年にオープンだって。そりゃ知らんわ!と一安心)

駅を出てからは興福寺の横をまっすぐ東に一直線…
ではなく、菊人形会場へ行く前に少し寄り道をいたします。

この日は11月。そう。関西で11月と言えばお馴染みのアレ!
そうアレなのです。関西文化の日!
丁度この奈良に来た11月7日は、奈良県立美術館で開催中の
森川杜園展が無料になっておったのですよ。
ちなみに森川杜園という作家さんは恥ずかしながら寡聞にして知らなかったんですが、
貼られていた展覧会のポスターなんかを見ると、どうやら彫刻家のよう。
菊人形を見に来て好きな彫刻まで鑑賞できるとかええ感じやわと
ホクホクしながら美術館へ向かいます。

奈良県立美術館かー。
前に来たのはエッシャー展の時やったな。もう何年前やろ?

エッシャーのだまし絵に騙されに行った。奈良県立美術館(奈良)
東大寺や興福寺、奈良国立博物館に仏像館、まだまだあるぞ興福寺国宝館。 奈良県立美術館の周りには、国宝や重要文化財が展示されている施設や、 誰もが知る有名寺院がこれでもか!と言う程建ち並ぶ。 その所為でか、どことなく影が...

おぼろげな記憶をたどりながら、ここは別の会館やったな、こっちじゃなくて
ここを行った先に…。

あった!着いた!
ん?あ、あれは!?せんとくんが居てますやんw

本日関西文化の日のありがたいお知らせ。
だいたい無料になるのは常設展だけなのが多いのに
特別展を無料にしてくれるなんてほんとありがたやありがたや。

 

さぁ入りますぞ。本日一か所目。奈良県立美術館。

以下備忘録代わりにざっくりと感想など。

・森川杜園という人は、彫刻家で能楽師で絵師で歌人で模造品作成のプロという、
どれもが一流だったとんでもなくヤベェ人。
・鹿が大好きな人で作品がいっぱい。どれも可愛かった。
・国などから依頼された文化財保護の為の模造品作成(←だったはず。詳しくは壬申検査で検索だ!)
で作られた物の中に蘭奢待があって、今回の特別展ではそれが展示されていた。
遠目から見ても、お!蘭奢待やん!なんてわかってちょっぴり嬉しかった。
・生き人形のようなリアル写実系の作品にはびっくり。どんだけ作風広いねん!
・好きな石川光明の作品も展示されていて儲けた気分。
・一番最後に展示されていたのが平櫛田中の鏡獅子(の小さい試作の方)。
うほー!これ美の巨人で見た奴やん!これまた儲けた気分だ。

いやぁ堪能。
まったく無料でこんなに楽しんで良いの!?と思った程である。
その為、予定していた時間を大幅に超えてしまい、
この後の行程を思うとドッキドキになってしまったのは
まぁいつもと同じ展開やね。

撮影可能だった観音菩薩立像(模造)。

 

勿論、記念に撮影しましたぞ。こういうの嬉しいんだよねぇ。

 

森川杜園展、たいへんたのしうございました。

さぁ次は、菊人形展!

(令和3年11月訪問)

奈良県立美術館 公式サイト
おすすめ度 ☆☆☆☆☆ とても面白かったです。
ヘンテコ度 ★★★★★ 全くヘンテコ要素無し

森川杜園展 大人800円
開催期間 9月23日~11月14日
開館時間 9:00~17:00
休館日 月

 

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