廃人旅行舎グダグダ旅行記

ハコモノ巡りとマネキンジオラマの記録帳

目指せ十津川温泉!勤王の地十津川村はまさに秘境だった。(奈良)

time 2021/12/26

この冬一番の寒波がやってくるという日、
奈良の友人K氏の下へお呼ばれに行った。

「ならまち辺りで店探しときます」としか聞かされておらず、
本日、一体何をウマウマできるのか皆目見当がつかない状態での
奈良行きである。
大和肉鶏?大和ポーク?
個人的には豆腐や蕎麦なんてのが食いたいところ。
あ、立ち飲みも久闊を叙すにはもってこいだよなぁ。
はてさて彼は一体どこへ連れてってくれるのでしょうか…。
そんな期待と妄想からの産物、ワクワクを胸に近鉄奈良駅に到着です。
なおいつものごとく無事遅刻の模様である(たった3分だけどね!)

近鉄奈良駅地下1階コンコースで合流後、
地上へ出て東へ向かって歩いていく。
…それにしても寒い。今期一の寒さは伊達ではない。
νガンダムどころではない寒さである。
そして、あまりの観光客のいなさっぷりには面食らった。
一月ほど前に来た時はまだ人も少なくて快適な感じだねぇなんて思える位だったけど、
今回はホント観光地として大丈夫なの?
と心配になるレベルである。

正直、鹿クンの方が観光客より多いんじゃねと言ってもいいくらいだ。
K氏に言わせると「オフシーズンはこんなもんですよ」との事だった。

そんなこんなで四方山話に花を咲かせながら進んでいると、
突然鹿せんべいを買いに走りだしたK氏。
…おい、奈良人。奈良人よ。いきなり何してるんよ。
観光客でもない奈良住み人が鹿せんべいを買うだなんてなんか新鮮。

「さぁ!撮影会の始まりだー」
と高らかに宣言すると、鹿せんべいを手に鹿クンが集まる中へ猛ダッシュ。
くるくると回り(絶賛襲われ中)「鹿まみれ」を体現するK氏であった。
すげぇwこ、これが本日のおもてなしの一個目なのね。

写真を撮ったり、鹿クンたちの可愛さを満喫した後は、
東大寺近くのお店で、吉野本葛を使ったうどんを頂きました。
ずずずっ。上品なお味でめっちゃうんめぇやん!
葛餡と生姜がよく効いていて心も体もポッカポカ。この寒い日にはピッタリでした。
ナイスチョイスだ友人よ。そして、ごちそうさまでした!

さてさて食事がすんだあとは、
いよいよ地元奈良民の案内による奈良観光の始まりです。
何処連れてってくれるん?奈良は最近来だした初心者だから何処でもええよ。
と楽しみにしている我に向かって彼が言い放ったのは…
「じゃぁ東大寺に行きますか」だった。

え?なにそれ!?めっちゃベタすぎへん?w
鹿と戯れ東大寺にお参り。もうそれってテンプレ的奈良観光ですやん!
と、流石に突っ込みを入れそうになった瞬間、彼が続けて言ったのが…
「そのあと十津川にでも行きますか。温泉もあるし車だったら2時間くらいで行けるし」
そうそう十津川ね…って、と、十津川!?あの十津川!?
と耳を疑う言葉を発したのでした。

そう、十津川村。
奈良の秘境と呼ばれる奈良県南部にある日本一大きな村。
住む人達は勤王の志篤く、古くから朝廷に忠を尽くしていた事がよく知られている。
今でも皇宮警察に任官する人が多いとK氏が教えてくれた。←真偽不明。
(創設時はほとんどが十津川郷士だったのはホントらしい)
司馬遼太郎の幕末を題材にした小説にもよく登場していて、
十津川は秘境で、ここに逃げ込めばまず捕まる恐れはなく潜伏しとおせる。
みたいな事が書かれていたような覚えがある。
(もしかしたら他の小説家のだったかもしれない)
天誅組に関わりのある場所で、日本一長い路線バスが走る場所で、
高所恐怖症には恐ろしすぎる吊り橋があって…etc
そう、以前より興味ありありで一度行ってみたかった場所なのですよ。
ただ秘境と呼ばれるだけあってホンマに交通手段がなぁ。車の運転が出来ない僕にとっては
八木か五條からバスに乗るしか方法が無くなかなか行く気力が湧かなかったのである。

これは渡りに船。こんな機会そうないだろうから連れてってもらうしかない。
翌日仕事でしんどいのでは?知らん、そんなことは知ったこっちゃない。

出した結論は勿論…行こう!十津川へ!
(そのためにわざわざ車で来てくれてたのね。ナイス!)

 

1 十津川への道。奈良から五條へ。

十津川へ向かう前にまずやっておかなければならないことが一つあった。
それは鹿せんべいを使い切るというミッションである。
実は飯前の鹿クンとの戯れ時に使いきれなかった分が大量に残っていたのだ。
「うどんの上にかけて食っちゃえばよかったのに」
「それならどっかでたこ焼き買って、たこせんならぬならせんでも作ってみる?」
「一シカセンベイは奈良だったら通貨なんでしょ」
などくだらない軽口をたたきつつ、鹿まみれ第二ラウンドスタート。

かわヨ!

おいちー

奈良公園でたっぷりと振舞せんべいした後は駐車場へと移動します。
さぁ十津川へ向かってゴーですぞ。

普段、車には全く乗らず、経路というか道路の事が全然わからない僕。
土木や建築に詳しい友人K氏の説明を聞きながら、
バイパス通って奈良盆地を南下します。
田原本、橿原、御所と通過、
「あっちが葛城山やねぇ」「こっちは云々」
運転手兼ガイドと獅子奮迅の友人はホントえらいと思いました。

奈良市内を出るときは晴れ間がさしておった天気は、
御所を過ぎたあたりから正に雲行きが怪しい状態に。
この寒さ、もしかしたら山に入ったあたりで雪に変わるんじゃね?
と恐れおののくオッサン二人であった。

 

2 五條で補給タイム

五條に到着してまず最初にするのはガソリンスタンドへ向かう事。
「この天候だし、立ち往生した時の対策で満タンにしとかないとねぇ」とK氏の談。
…マジか。今からそんなとこを通らなきゃならんのか。

小雨ぱらつく中、古い町並みがなかなか素敵な五條市内を抜けていきます。
テツでもあるK氏に五新鉄道について説明してもらいながら
車中より構造物を見学した後(天候悪かったので写真撮れず。勿体なかったなぁ)
ガソリンスタンドへ無事到着。
丁度このガソリンスタンドがある場所が、
山中に入っていく入り口部分らしく、こっから先がえげつないとの事でした。
うへぇ…。もうここまでだけでしんどいんだけどw

 

3 絶景、雪、酷道

山中をどんどん上っていく我々の車を迎えてくれたのは
雨→みぞれ→雪のコンボでした。
峠を超えるあたりになると民家の屋根には雪が積もっていたくらい。
きっつい、これはまじできっつい。運転しないで横に乗ってるだけなんやけど、
それでもめっちゃしんどいですやん。
車内は冷えるし、なによりしんどいのはグネグネ道だ。
もうねぇ、U字やらS字やらそんなのが連続で繰り返しなのよね。
そこにアップダウンが加わる上に、道幅が大きくなったり狭くなったりと、
責任者出てこい!と叫びたくなる感じ。道幅ほぼ一車線のとこなんか恐怖しかねぇ…。
アタクシあんまり車で酔わない人なんですが、
この道のりだけはダメでしたw

天候の悪さであまり味わえなかったけど、
川沿いとかの景色は絶景でしたわ。これは晴れてる時、というか
夏くらいの時分に来てみたい。

以下、道中での景色についてのちょっとしたメモ書き&感想。
・途中の標識で見えたのは賀名生の文字。
 ああ、賀名生梅林ってここらへんだったのかと
 肌で感じるリアルな遠さに悶絶でした。

・川沿いにぽつりぽつりとある高低差たっぷりな集落の醸し出す雰囲気は、
 まるでドラクエに出てきそうな感じだった。

・関西電力の長殿発電所。
 以前に関電のサイトで紹介されていた復旧工事の物語を読んでいたので
 感慨深いものがあった。関電のサイト

・土木や道路、ダム好きな人にはたまらない道のりだと思う。
 それにしてもそれらそれぞれについて詳細に解説できる我が友人はいったい何者やw

 

4 初の谷瀬の吊り橋は雨と霧の中…

温泉に向かう途中の標識に谷瀬の吊り橋への案内が載っていた。
「折角なんで寄っときます?」なんて友人は言ってくれたものの、
車外は雪から大雨に変わっていたこの状態で見られるのかという疑問。
だけどここまで来たら見ときたいよねぇ。
どうせ渡るつもりはさらさらないし(怖いw)
ちょっと見れれば満足なので寄ってもらう事にした。
「どうせ温泉に行く途中にあるからオッケー」と車を走らす我が友人。
しかし標識に載ってるってことはそっからすぐ近くにあると普通は思うじゃない?
全然違ったのよね。そっからあとン十キロとか書いてあるんだから
もう距離感とか色々なものがおかしくなっちゃう感じだw

そんなこんなで谷瀬の吊り橋に到着。
だけど、雨はほぼ豪雨状態。雪ならまだ見に行く気もおきるんだけど、
流石に雨の中は…。
駐車できる場所も見当たらず、結局前を通っただけになりました。
残念。(写真も一枚も撮れず)
そういやこんなひどい状況でも観光客の方は何人かいらっしゃいましたな。
雨中に渡るとかすげぇわw

 

5 遂に到着!湯泉地温泉!

谷瀬の吊り橋を出発した後、ダムを眺め、そしてトンネルを何本も超えると遂にその時が来た。
「ついたでー。日帰り温泉はまだ大分先やけどw」
ここまでこんなに遠いとは。道の駅十津川郷に到着だ。

レトロな雰囲気の建物は渋い。

建物前には足湯があった。
隣には売店があって、そこで注文した食べ物をもぐもぐしながら
足湯を楽しめるようだ。
…良い。これはすごく良い。

さっそく駐車スペースに車を停め、
外へ出てんんーっと伸びを一つ。うむ、気持ち良し!
先程までの豪雨が嘘のように天気も回復しており(山の天気は移り気やな)
気分も晴れ晴れである。

疲れた体にはやっぱり足湯だなと、すぐに向かいたいところだけど、
まずは道の駅に入ってみることにした。

2階は美味しそうなお蕎麦屋さん。
だが営業時間を過ぎていたので入れなかったのは残念であった。
1階は土産物売り場。土地の特産物などがたくさん並ぶ中、
ひときわ異彩を放っていたお土産が、現地の木材を使った割りばしだった。
山盛り入って確か300円そこそこだったと思う。
時間をかけてのんびり見て回りたかったけど、
まだこの後日帰り温泉に行く事と
帰りの道中の事を考えるとそんなにのんびりもしてられないんだよなぁ。
てぬぐいを一つ買ってその足で足湯へゴー。

ちょっぴりぬるめの温泉に足をちゃぽん。
うーむ気持ちええ…。

十津川温泉では全温泉かけ流し宣言をしてるとの事。
どうりでこのすごい硫黄の匂いなのかと感心した。

奈良を出たのがだいたい1時頃。
五條到着が2時過ぎ位だったかな。
んでここ湯泉地温泉が3時20分くらい。
かれこれ2時間半くらいのドライブでした。
ただ酷道のおかげでダメージが凄い。
俺でこれなんだから腰痛持ちのK氏はそれはもう大変な事だろう。
これははやく温泉につからなければ…。
(目指す日帰り温泉がある施設はまだ10キロほど先の十津川温泉)

だがちょっと待って欲しい。
私には是非とも寄りたいところがあるのだ。

それは十津川村歴史民俗資料館。
以前から十津川観光するなら行きたいなぁと思っていた資料館なんだけど、
どうやらこのすぐ近くにあるらしい。
うぉぉぉぉ!これは絶対寄っておきたい。なんなら温泉入らなくてもいいくらいである。
でも流石にここまで来て温泉入らないわけにもいかないだろう。
ってことで平身低頭お願いした。
ほんのちょこっとだけでいいので寄ってくれと。

しゃぁないなぁと快くオーケーしてくれた友人よ感謝だ!

大体の資料館のタイムリミットは4時のはず。
現在の時刻は3時半過ぎ。これは急がねばならない…。

次回、素晴らしき資料館で大興奮の巻

 

おまけ

十津川警察庁舎。こちらもまた渋かった。

あと、道の駅にはむかし館という博物館的施設があった。
帰ってから知った…。

(令和3年12月訪問)

 

道の駅十津川郷 facebookのページ
おすすめ度 ☆☆☆☆☆ 行くのが大変なだけに着いた時の達成感!
ヘンテコ度 ★★★★★ 酷道はある意味ヘンテコなのかもしれない
営業時間 9:00~17:00

 

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