九度山の世界遺産「丹生官省符神社」「慈尊院」(和歌山)

真田まつりの会場、
道の駅「柿の郷くどやま」から西に向かって歩いて行きます。

次なる目的地は丹生官省符神社さんと慈尊院さん。
なんでも世界遺産、「紀伊山地の霊場と参詣道」に含まれているとの事。

常々、日本の世界遺産は全部回りたい!なんて思っているアタクシとしましては
元々行こうとしていた場所が世界遺産に認定されていたというのは
何だかとてもお得な気分がして、ちょっとウキウキでございます。

山裾を縫うように通る細い道は先程までの喧騒が嘘のような静けさ。
真田まつりに来ていたほとんどの観光客は武者行列と一緒に進んで行ったので
祭のこの時間帯、慈尊院方面へ歩いている人はまばらでした。

距離的にはそろそろ着いていいころだよなぁ、なんて思い始めた頃、
道路沿いに結構な高さの石垣が続き始め、遠くの方に幟と人だかりが見えました。
ほほぅ、どうやら近くには警備員さんも居てるようだし、
…うむ、間違いない。慈尊院に着いたみたい!

慈尊院に到着!
幟には「慈尊院国宝秘仏開扉」の文字。
と言う事は…特別拝観中!?
いやぁ、何というタイミングの良さなのでしょう!

古色蒼然とした慈尊院。
何と言っても塀の土壁の風合いがとても素敵でした。
普通、剥がれかけの土壁なんてあったら、荒れ寺感が増すはずだけだろうに
全くもってそんなことがないのがとても不思議なんだなぁ。
かえって渋くて落ち着いた雰囲気を感じさせるところがスゴイ。
これが利休の言う侘び寂びの精神なんだろうな(←意味も分からず使ってみた)

境内へ入りますと、
目にも鮮やかな朱色の多宝塔が存在感たっぷりにどーん。
うーむ、これは立派だ。
そして境内奥の方には長い長い階段がありまして、
そちらから丹生官省符神社へ上がれるようになっておりました。
慈尊院山門入って左側には本堂。
そして本堂の向かい側には只今特別公開中の弥勒堂(重要文化財)がありました。

まずは早速、特別拝観受付の列へと並びまして、拝観料を払って中へと入ります。
後で知ったのですが、秘仏木造弥勒仏坐像の御開帳は通常二十一年に一度だけとの事。
今回は、高野山開創千二百年記念で特別に開扉されていたのでした。
うーむ。何も知らずに九度山に来たというのに、偶々とはいえこんな稀な機会を
ものに出来ただなんて…。実にありがたやありがたや。

弥勒堂の前へ行き覗き込むようにして弥勒さまを拝みます。
うむ、九度山に来て良かった。
熱心に拝むおじさんの横をすり抜け、改めて本堂や弥勒堂をじっくりと見学。
年月を経た建物の風格は実に味わい深いなぁ…。
なんてわかったような気になり満足感に包まれました。

さぁて御朱印も頂いたし…、と何気に見た絵馬を見てビックリ。
お、おっぱい!?

そこにあったのはおっぱいが付いた絵馬。
いや、おっぱいが絵馬になっていると言った方がいいのだろうか。
テレビなどで見た事はあったんだけど、実物を生で見るのは初めて。
なかなかの衝撃度でした。

境内を少し散策した後、続いて丹生官省符神社へお詣りです。
さぁ、あの長い長い階段にチャレンジだ。

階段を一歩一歩踏みしめて登ります。
…いやぁ長い。そして何という急さ加減なのでしょうか。
ひぃひぃふぅふぅいいながらようやく登りきると拝殿前に到着です。
んー、境内は静かで心落ちつきますなぁ。

お詣りをした後は御朱印を頂きます。
その時に神社の方とお話したんですが、登って来た階段は119段もあるんですって。
…ひゃ、百十九段!?道理でこんなにへとへとに。

 

再び急な階段を下りて慈尊寺境内へ。
本堂の奥の方にはまだ行っていなかったのでそちらを見学しに行くと、

世界遺産の記念碑(?)がありましたぞ。
何気に見つけたら写真撮ってるなぁ。
目指せ世界遺産記念碑コレクター。

そうそう、慈尊院さんには色々な逸話とそれにちなんだ像などがあるのですが、
あたしの下手な説明なんかよりもwikipediaとかで調べて頂いた方が良いと思うんで是非。

この後行く予定の九度山にある博物館のほとんどが4時までだったので、
あまりゆっくり見て回れなかったのだけが残念。
次来たときはもっとゆっくり回ってみようと思いました。

(平成27年5月訪問)

 

丹生官省符神社 公式サイト

慈尊院 公式サイト
慈尊院 秘仏特別開扉
期間 平成27年4月2日~5月21日

 

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