レトロがいっぱい湯浅の街並みをぶらぶら探検(和歌山)

和歌山桜めぐりの途中、
いつも通りに昼飯を食いそびれてしまった僕。
湯浅に行けば何か美味しいご飯にありつけるんじゃない?
と思ったので途中下車してみる事にしました。

ご存知、湯浅は醤油発祥の地。
駅のホームにある看板でもこの堂々のアッピール具合!
醤油や味噌が名物のとこって間違いなく美味しいものしかないじゃない。
しかも海が近いときたもんだ!
もう期待で胸はドキドキお腹はグーグー最高潮であります。

そして湯浅の街は観光地としても素晴らしく、
歴史的景観の街並みが有名ですな。
ハコモノめぐらーとしては数多くある博物館も見逃せないところ。
そう、湯浅は昼飯関係なしに、もともと来てみたかった場所なんだ!
(ただ、この日は醤油資料館が開いてない日だったっけか。それだけが残念。)

 

ウキウキ気分で改札口へ向かうと、観光案内地図を発見。
まずはこれを見なきゃ始まらないよなー。
観光案内地図は湯浅駅周辺と広域図の2種類で、
広域図の方は稲村の火をメインにした観光案内地図でした。

ああ、あの稲村の火資料館は湯浅だったのか、
と今更ながら知る。
折角の機会だし稲村の方も行っておきたいなぁと思いましたが、
地図を見るにどうにも駅からは距離がありそう。
これだと自転車借りても時間的に厳しそうだし、
今回は湯浅駅周辺、醤油メインで回る事にしよう。
なんってったって昼飯も食わなきゃならんしね。
(後で調べたらそれほど遠くなかった。自転車借りるべきだった)

湯浅の町巡りの前にとりあえず時刻表を確認してみると、
湯浅駅には特急を除いても一時間に2本ペースで電車が来る事が判明。
…ありがてぇ。
これなら電車の待ち時間を気にせず余裕をもって観光できるわ。

 

さあ、いよいよ出発やで!
と意気込んだものの、駅前から道はあちこちに伸びていて
どっちに進んでいいものやらプチ混乱。
見にいきたい場所もとりあえず醤油蔵!
って言うだけで、一体どこに何があるとかよくわかっておらず、
どう進んだらええんじゃろうかぁぁぁぁぁぁぁぁぁ。と悩む悩む。
近くに居た見るからに観光客なおばさんも
どう進むべきかずっと地図の前で悩んではる。
うーむ。

こうなったら先にお食事!?
駅前にあったすんごくレトロな雰囲気の定食屋さんに心惹かれたのだが、
やっぱり先に観光しとかなきゃなぁと、
まずは醤油蔵を目指して進むことにした。
たぶんこっちだろ…と歩くこと数分(もかかってないな)
今まで見てきた中でもトップクラスの広さの観光案内所を発見。
…ホッ。よかったぁ。

ビックリするほどの広さと殺風景さを誇る湯浅の観光案内所では
贅沢すぎるほどのスペースを使ってパンフレットや地図などが置かれていた。
何種類あるねん!と言うくらいいっぱいあった。
町の地図、見どころ紹介、博物館の案内等の中に、
しらす丼マップなるものを発見!
おおおぉぉおぉぉおぅ!
今一番欲しい案内が手に入ったぞぅ!

歓喜にむせび泣き小躍りする僕。
傍から見ればすごく気持ち悪かったであろう。
勢いよくパンフを開き各店舗のしらす丼の写真を見比べる。
うん、どれもうまそうじゃないか!
どれも食べてみたいと思う中から、
これからの観光と移動などを加味して絞り込むんで選んだのが…
かどや食堂さんの生しらす丼。(駅から近い)
はたよ食堂さんのしらす天丼。(めっちゃ美味しそう!これまた駅から近い)
よし、決まり。どっちかにしよう。

そしていっぱい頂いたパンフを見て、
甚風呂と言う謎の施設がある事を知った。
甚風呂?風呂?お風呂屋さんが観光施設?

情報をたっぷり仕入れた後、
一応レンタサイクルについて係りの女性の方に尋ねてみると
(免許証持ってきてなかったから借りられないと諦めていた)
預り金だけで大丈夫ですよとの親切なお言葉。おお!
でも、話を伺ってみると、湯浅観光メイン場所までは
自転車を借りる程の距離でないとの事。
うん、それならぶらぶら歩いたほうがいいよねぇ。
歩いて回る方がいろんなもの発見できるし。
って事で、詳しい道順やおすすめの場所などを聞いていざ出発だ。
(この時甚風呂をオススメされた。元風呂屋で現在は資料館らしい。
 なんだかオモチロイ予感がする!)

地図を片手に教えて頂いた通りに進んで行くと素晴らしき銅像があった。

何という迫力。ポージングのカッコよさ、分厚い胸板、波の表現のユーモラスさ。
こりゃぁ素晴らしい!(ちょっと汚れていたのだけが残念)

ええーところでこの銅像の人物、
一体誰かと言いますと、まさかまさかの紀伊国屋文左衛門!なんですな。

 

紀文といえば遊郭で小判バラまいて豪遊したオジサンのイメージしかないんだが
この湯浅に建つ銅像は若かりし頃の紀文の旦那サンでした。

熊野古道をずんずん進んで行く途中で見た立石道標。
とりあえずとても大きく立派なものでした。(2.35メートルもあるとの事)

地図に載っていた深専寺さんにお参りへ。

 

門の前には津波の石碑。和歌山の指定文化財になってると書いてありましたわ。
境内に入ってみると桜満開!とてもいいお庭でした。

お寺を出て更に進んで行くと、なんと博物館を発見!
湯浅おもちゃ博物館。え?こんな博物館あったとは…。
これはまったくノーマークでした。知らんかった!

 

いやぁ、ふらりと歩いてこんな素敵な博物館が見つかるとは
ハコモノめぐらー冥利に尽きるな。ぬふふ。
と思ったのも束の間、シャッターが下りているのを見て膝から崩れ落ちる…。
ほーんじーつきゅうーかーんちゅうー。
開館日は土日祝のみ。この日は平日でした…。残念。

折角なので記念に写真を撮っていると、
丁度後ろを中学生くらいの女の子達が通ってったんですが、
彼女達が通り過ぎて行く際に「あの人観光客なんかな?珍しいなぁ」
って話していいたのが聞こえたんだけど、
嘘?湯浅って有名観光地じゃないの?
そんなに観光客が珍しい場所なの?
とちょっと衝撃的でした。

しかし、おもちゃ博物館って地図とかに載ってたっけかな?
もしかして見落としてるだけで他にもあるんじゃないのかな。
と思い、もう一度じっくり地図を確認してみると…あるじゃん!
どうやら色々逃してきた模様である。

そんな中見つけた「薬資料館」ってのがどうにも気になり、
地図を片手に今来た道を戻っていくと…おおぅ!こりゃすげぇ。

 

そこにはすごく強烈なビジュアルの薬屋さんがあり、
道に面したアーケード内にはなにやら色々と道具類が展示されていたのでした。
こ、これは…。ちょっとすごいな…。

いわゆる街角博物館ってやつですかな。三朝温泉でも行われていた奴と同じやね。
もしかしたら店の中にも展示があるのかも?と思い入口へ行ったのですが
店内は暗く人の気配がしなかったので、入るのは断念。
(なんでも300年以上も続く薬局との事。すげぇ!)

 

再び道を戻って醤油蔵目指して歩いていきます。
街中色々な物があって実に楽しい。

 

こちらは屋根が二重に作られている珍しい建造物、文庫蔵ですって。
写真ではわかりづらいでしょうが、奥の建物ですな。

あまりに楽しく、色々と寄り道をしましたが、
ようやく案内所のお姉さんが言ってたメインストリートに到着だ。
ここの角を曲がると、かの有名な湯浅の街並みが広がる北町通りになります。

これは胸キュン。
一気に渋い雰囲気になったわー。

流石湯浅の観光メインストリートだけあって、
色々な施設がありました。
ハイ行くよー。
まずは曲がり角にあった建物。

 

こちらは休憩所になっている岡正。
予想通り閉まってました。開館日は土日祝だ。

 

岡正の向かいにあるのが麹屋。
こちらは麹行灯ミニ資料館と言う施設になっていて
中には湯浅の街を再現したデッカイジオラマがあるのです。
何かの番組で見た事があって一度見に行ってみたいなぁと思ってた場所。

よっしゃ行くでーと入口へ向かうと…
あ、開いてへん…。マジか!?
固く閉ざされた入り口。まさかの休館日でした。
ううむ。不定休だから仕方がないけど、来たら閉まってたの確率高過ぎね?w

しかしこれ、もしかしたらハコモノめぐりは全滅の予感やなw
醤油資料館も確か土曜しか開いてなかったはずだし…。

北町ではせいろミュージアムと言って、
アート作品や昔の道具などが展示されています。
ちなみにこのせいろとは醤油づくりで使われる道具との事。

この北町通りで一番心にずっきゅーんときたのが、こちらのお魚屋さん。
ああああああいい感じだわーーーーーー。めっちゃ絵になる雰囲気じゃん。
魚の上でくるくる回る虫除けが実にいい味を出している。

夏場に来たらもっとときめくような気がしたよ。

ギャラリーなどを覗きつつ醤油蔵を目指してどんどん進みます。
途中、金山寺味噌のお店屋さんもあり、寄り道がどんどん加速する。
…お!見えてきた見えてきた、あれが醤油蔵の角長か!

次回へ続く。

(平成27年3月訪問)

 

湯浅観光協会公式サイト

おすすめ度 ☆☆☆☆☆ 湯浅にはときめきと胸キュンが詰まってる
ヘンテコ度 ☆★★★★ 数多点在する博物館にヘンテコ要素を少し感じた

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