絶景!桜満開の紀三井寺から夕暮れ時の海を眺める。(和歌山)

湯浅で昼食をとる事が出来ず、
お腹グーグー涙ながらに和歌山行き普通列車に揺られる事30分少々。
到着したのはもう夕暮れ時だったにも関わらず、
紀三井寺駅はたくさんの参拝客アンド桜目当ての観光客で大変な賑わいでした。

遙か遠くの紀三井寺を眺めてみれば
お寺の周りは桜の木がモコモコや。
艶やかで実にピンクピンクしとるな。
流石は桜で有名なお寺だ。

花粉症だけどやっぱ桜咲くこの時期に来て正解だったなと
心の中でガッツポーズです。

駅前の広めの道路を寺へ向かって南下していきますと、
そこそこ歩いたあたりで、直進する人と左折する人と分かれ始めました。
んん?
どっちが正門に向かう道なんだろうか。

初めて来た時はやっぱり参道通ってお店覗いて真正面から行ってみたいんだよな。
確か紀三井寺は長い長い階段が有名だったはず。
…さてさて、左折するかまっすぐ行くか。
んー、距離的にどう考えてもまっすぐの方が正しい気がするが…。

せっかくだから俺はこっちの道を選ぶぜ!
気が付くと何故か曲がって進んでいた。
こちらの道の桜の綺麗さにちょっと惹かれたってのもあるけど
違ってたら手前で又道を曲がれば正面に出ることが出来るだろう、
なんて思ったんだな。
んで、近くまで行ってみると…
こちらは駐車場利用の人用の入り口でした。
残念。やはり正門ではなかった(解ってたことだが)

正面への道も見当たらないし、
仕方ないなぁ来た道戻るしかないか。
なんて考えたのですが、とりあえずどんな感じかなと
そこにあった受付を覗きこむと、
中にいた係りのおばさんがすごく威勢の良い方で、
あっという間に拝観料を払ってしまう事となってしまいました。
「こ、ここから中へ入れるんですよね?」
「大丈夫大丈夫。こっからあがっていけっから」

拝観券を握りしめ、うねうねうねる急な坂道を登っていく。
いやぁ実に急。どんどん小学生くらいの子達に追い抜かれていく。くそぅ…。
体力がないからじゃないんだからね!
高い場所で怖いから進むスピードが遅いだけなんだからね!
そんなこんなを思いつつ上ったこの坂道は
鞍馬寺の九十九折を彷彿とさせるうねうね具合でした。ふぅ…。
それにしても正門じゃない道を選んだ自分の決断、あああああああ!

高所の恐怖に耐えつつも何とか登った先に本堂が見えた。
桜は綺麗やし、本堂は立派やし、紀三井寺すげぇな。
それにしてもいつも思うんだけど、斜面や崖に建つ建造物ってのは
実に恰好がええですな。

階段を登りきった先は丁度本堂の横で、
境内なにやら凄い人だかりが出来ておりました…。
一体、何?

近づいてみると、そこにはステージのようなものが組まれていて
16:00から福餅まきが行われると書かれてありました。
どうやらこの境内にいる大勢の方達はその餅まきに備えて
陣どり合戦開催中の人達だったよう。

あ!そうだそうだ。思いだしたわ。
関西ではこの時期いつもニュースになってるんだよなぁ。
紀三井寺の餅まき行事。
今日あるとは知らずに来たけど実にいい時に来たわ。
辺りを見回してみると、テレビカメラもバッチリ準備オッケーの様子。
時計を確認。15:50分。あと10分か。
折角だから参加したいところだけど、最早前の方に入り込む余地はなし。
遠くから眺めることくらいしか出来そうにないな。

 

まずは本堂へお参り。
とても歴史感じる重厚で立派な建物でしたなぁ。
御朱印を頂いた後は境内に咲き誇る桜を堪能です。

お花見の途中、
気になっていた正面入口の方を見に行ったのですが…。

あああああああああ!やっぱりこっちの方が眺め良すぎやん。
抱いていた紀三井寺のイメージそのまんまの素晴らしき景色じゃないか!
こっちから来たかったよぅぅぅぅぅぅぅぅぅぅぅぅぅぅぅぅ!

そうこうしている内に時刻も四時を回り、
お坊さんによる行事の謂れの説明や
餅まきを行うにあたっての注意事項などの後
いよいよ餅まきの開始です。

こんな巨大な餅も宙を舞ったよ!(危ないので前方の人のとこにゆっくりとだったけど)

餅まきが始まると同時に砂煙が巻き起こる。
もはやここは戦場じゃ!

あまりの激しさに見物もそこそこで切り上げ、
気になっていた近くのお茶屋さんへ退避。

境内にあるお茶屋さんって風情があっていいよねぇー、
と椅子に深く腰を掛けだらだらモードへと移行。
昼食をとってなかったのですごく腹が減っていましたが、中途半端な時間に食べてしまうと
今度は夕食を食えなくなってしまうのでここはぐっと我慢して甘酒を注文!
本日飲み食いしたもの、道成寺で鐘撞き饅頭1個。紀三井寺で甘酒一杯。ひどい!

お茶屋さんからの景色は期待していた以上で
とても良かったです。
桜もあって、海も見える。
この時期の紀三井寺に来たならばお茶屋さんには絶対いっとくべきですわ。

だらけて甘酒をすすっていると、餅をいっぱい抱えたおじさんおばさんがやってきては
本日の戦果を自慢しあってましたよ。あんたらすげぇぜ!

餅まきが終わった頃に茶店を出てみると、辺りでは夕方のニュース用なんでしょうな、
餅をいっぱい持った人にインタビューしているテレビスタッフがあちらこちらに居ましたわ。
もしかしたらあたくし写ってたかも。

紀三井寺は山の中腹にあるので、眺めがとても素晴らしかったです。
海の方を眺めてみると和歌の浦、雑賀崎がバッチリ見えました。
夕陽百選にも選ばれている場所を夕焼けが綺麗な時間に見れるとは最高じゃぁないか。
この景色には心とろけちゃう。

桜に夕陽に絶景と、
見たいものはすべて見ることが出来て大満足の紀三井寺でした。
帰り道は勿論、正門から戻ります。

 

231段もある結縁坂はかなりの急さ加減でした。
確か一気に駆け上るタイムレースが行われてた記憶があるけど
「昔の人は偉かった」でもくっすんがチャレンジしてたっけ?
こんなのとても出来る気がしないや。

それにしても頭上を桜が覆ってとても美しかったなぁ。
やっぱりこちらを登ってくるべきだった…。

 

楼門から参道へ。
参道のお土産屋さんの庇(でええんかな)の色が楼門と同じ朱色で、
何だか一体感があってステキでした。

何か忘れているような気がするが…。
あっ!標準木を見るのを忘れてた。

(平成27年3月訪問)

 

紀三井寺 公式サイト
おすすめ度 ☆☆☆☆☆ 桜の時期以外でもすごく良いと思うよー。眺望素晴らしい。
ヘンテコ度 ★★★★★ ヘンテコなのは発見できず。

拝観料 大人200円
拝観時間 8:00~17:00

 

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