廃人旅行舎グダグダ旅行記

ハコモノ巡りとマネキンジオラマの記録帳

これぞ話芸の極み!道成寺で絵解き体験!(和歌山)

time 2015/07/13

和歌山駅発御坊行き普通列車に乗り換えると、
後は目的地の道成寺まで、大体一時間程の電車旅である。
ただ御坊でもう一度乗り換えなきゃならないのだけがちょこっとだけ面倒くさい。

 

春です!桜です!
3月半ばの名古屋旅行に使った青春18切符がまだ残っていたので、
これは桜を見に行くしかあるまい!と、
和歌山を代表する桜の名所、紀三井寺へ行ってみる事にしました。

紀三井寺の桜は和歌山県の標準木になっていて、
関西では桜の時期にもなると「いつ咲くか?」「もう咲いた!」と、
連日連夜のお祭り騒ぎのトップニュース扱い(些か誇張)なので
関西人にとってはとても馴染み深い場所なんですよねぇ。
(行った事は無くても行った事があるような気がする関西の場所10年連続トップテン入り)

 

さてさて。
今回、折角18切符を使っての旅行なのだから、
紀三井寺だけ行くってのはちょっと勿体ない(そんなに遠くない)ので、
それならもう少し南の方まで足を伸ばしてみますかと思い、
色々考えてみた結果…
道成寺までならなんとか行けそうじゃない?という結論に至りました。

2~3時間くらいなら電車の乗りっぱなしも我慢できそうだし(貧弱ぅ貧弱ぅ!)、
桜の開花状況を見てみるとバッチリ満開だし。
そして何と言っても一番楽しみなのが、道成寺の絵解き!なんだよなー。
ずっと見てみたかったんだよ、道成寺の絵解き!
あああああ!行く先には楽しみしかない!

 

平日昼前のローカル線。車内は乗客も少なく広々ゆったりしております。
海が見える側の席に座り、ボーっと車窓を眺めて電車旅を満喫だ。
紀三井寺、黒江、海南、冷水浦とどんどん電車は進んで行きます。
(ちなみに冷水浦と書いてしみずうらと読みます。全然読めなかったわー。難読地名!)

そうこうしている内に電車は下津駅を過ぎ、トンネルを抜け…
た瞬間!
突然窓の外には圧倒的存在感の工場群がががががが!

な、なんじゃこりゃーーーー!
こ、これは工場と言うよりも悪の秘密結社が山の中にこっそりと作った基地に違いないいいいいい!
と、思える程どでかい建物やら何やらがいっぱい建っておりました。
ここは一体何なの???これはちょっとびっくりやでぇぇぇ!
慌てて鞄からカメラを出して撮ってみたんですが、
大分通り過ぎてしまった後だったので何とも微妙なものが撮れました。

戻ってから調べてみると、ここは東燃ゼネラル石油の和歌山工場だったことが判明。
(或る意味基地であっていたわけだな。ふむふむ。)
どうやら水島コンビナートと同じく夜景の名所らしく、
工場萌えのジャンルの方達にとっては超有名な場所との事。
夜景かぁ。うん、絶対綺麗だろうなぁ。

 

電車は初島、湯浅駅と過ぎていき、ようやく御坊に到着です。
白浜方面行に乗換え、さぁ道成寺を目指しますよー。
(次の駅なんだけどねー)

勢いよく乗り込んだ車両はワンマンカー。
おお~、これは旅情たっぷりやわー!とご満悦だったのですが…
何故か、空いている車内なのにわざわざ近くに寄って来て
僕にひたすらひじ打ちを当ててくるおばちゃん軍団に囲まれるというハプニングががが。

…もう勘弁して!

耐える事数分。ついに着いたぞ道成寺駅。
ひじ打ちおばちゃん達と一緒に下車です。

 

レトロ感たっぷりの駅舎内には味のある駅前案内図が。
これを見る限りでは道成寺にはすぐ着きそうな感じだな。
和歌山方面への戻りの事を考えて、とりあえず電車の時間をチェックしておこう。
…うーむ、予想通りの一時間に一本だ。
上手い事時間を考えて見学しなきゃ電車の待ち時間が大変な事になりそう…。

道成寺駅から道成寺までは、直進→左折直進→右折直進の至って簡単なコースでした。
しかしこの閑散とした感じはなんじゃこりゃ。
ここは道成寺。名の知れたお寺のはずなのになー。
駅前辺りはごく普通の住宅街の雰囲気で、
昼飯をここで済ますつもりだったけど店とかあるのかな…と、
ちょっとドキドキです。よし、参道に期待だ。

 

参道に近づくにつれ数は少ないながら土産物屋さんなんかがちらほらと。
ちょっとした場末感があって実にええ雰囲気です。

そして参道に到着。
お寺に近づくにしたがって店が集まっているようで、一際目立つのがあんちんというお店。
レストランのようですなー。しかし予想よりも参拝客が少ない。
平日の所為?まだ朝の内だから?
まぁこれなら参拝後にゆっくりご飯を食べられそうだわ。

更に進んでお寺の近くまで行くと、一気に門前町の雰囲気が漂ってきます。
…しかし道成寺の階段、あれはものすごくきつそうだ。

参道の途中には、只今本堂特別拝観中の案内書きが置いてあって、
それを見たアタクシ、実にいい時に来たとホクホクしながら更に先を進みます。

レストランを覗いたりお土産屋さんを覗いたり。
道成寺と言えばやっぱり大きな釣り鐘ですな。(安珍清姫のお話)
お土産屋さんには鐘の置物が売られてましたよ。
そしてそして、やはり門前名物と言えば外せないのがお饅頭!
釣鐘と饅頭とくれば、ここは名物釣鐘饅頭の出番でございますな。

お寺に一番近い場所の参道両脇のお店では釣鐘饅頭を作ってる所を外から見る事が出来ました。
これはどうやら出来立てほやほやを頂けるようだ。
うむ、お参りを済ませてから食べるとしよう。

そして着いた道成寺なんですが、こ、これは…。
結構どころではなくかなり急な階段やで!

道成寺には七不思議があるようで、
一つ一つ丁寧に解説されていて実に解りやすかったです。
んーすごく面白い!

階段を上りきり振り返ってみた。
参道はこんな感じです。

 

迫力ある仁王さんが待つ仁王門も道成寺七不思議の一つ。
本堂から参道にかけて一直線になっているとの事。道理で綺麗にまっすぐな道だったんだな。

門をくぐると真正面には本堂。
境内は想像していたよりもずっと広く、桜も見頃の満開で実に綺麗でした。
ここに来るまであんまり参拝客は見かけなかったんだけど、
境内に入ると一変。かなりの人が居らっしゃいました。
そうか!バスか!電車でなくてバスで来る人が多いのか!

境内を少し見学した後、本堂へ向かいます。

タイミングのいいことに、丁度春の特別展示が行われている時に来たようで、しかも無料とな。
(春と秋の特別拝観の時期以外は入る事が出来ないとの事でした。ありがたやありがたや)
早速中へ入ってお参りします。
そして展示されていた物を見てみたんだけど…
なんと華やかなのだろうか!
本堂内、ご本尊を中心にぐるりと回るように
歌舞伎の道成寺に関する衣装や写真などが展示されておったのですが、
この衣装が色鮮やかで実に綺麗だったんだなぁ!
道成寺は桜のお寺と言うよりも芸事のお寺という風に感じました。

本堂を出て、絵解きを見に行く前にしばし桜鑑賞だ。

二代目入相桜は満開でした。

さて、そろそろ絵解きを見に行きますか。
と、山門入って左側にある縁起堂と宝佛殿へ向かいます。

 

左側の建物が縁起堂。こちらで絵解きが行われます。
右側が宝佛殿。縁起堂の中からまわって行くみたいですな。

縁起堂入り口近くに設けられた納経所で御朱印を頂いた後、
館内へ入って絵解きの申し込みを済まします。
僕が中へ入った時は丁度絵解きが広間で行われている所でしたので
時間まで館内を見学していてくださいとの事でした。
待っている間、いろいろ館内を見て回ったのですが、いやぁこちらもまた実に華やかだ!

こちらでも歌舞伎の道成寺に関する様々な物が展示されていたのですが、
やはり着物がすごい綺麗だったんだな。
演じられている場面の写真も色々とパネルで展示されているし、こりゃぁ面白い。

 

絵解きが行われていた大広間(?)はドアが閉じられていて中は伺えず。
宝佛殿の方へは廊下が伸びていたのでそちらへ移動します。

お部屋の中にずらりと居並ぶ仏様達。
国宝やら重文やら、なんかすごいぞ。
次の回の絵解きまでまだまだ時間がありましたので、
じっくりゆっくりと拝観する事に。
西域で出土した仏像もあって、その仏像のお顔がなんとエキゾチックだったことか。
西洋人の顔をした仏像。見慣れないのでどうにも変な感じやなぁ。
確か以前に龍谷ミュージアムでも見たような気がするけど…。ガンダーラ仏像と言うんでしたっけ?

 

…ん?あれ?絵解きの部屋の方で人が集まりだしたぞ?そろそろ絵解きが始まっちゃう?
遅れてはならじとそちらへ向かいますと、
「もう少ししたら始めますので、宝佛殿の方へお集まりください」との事でした。

お坊さんによる仏像の案内や紹介・説明。
なので、今度は話を聞きながらの拝観となりました。
うむ、流石にわかりやすく面白かったなー。
…それにしても、道成寺のお坊さん達、めっちゃ喋り上手いやんけど。

宝佛殿の拝観後は、ずらずらと大人数で絵解きが行われる広間へ移動します。
…ふはっ!移動してきた広間には実際に舞台で使われた鐘やお祭りで使われる蛇の顔が飾られていて、
天井には鐘が吊り下げられていたのです。
おおー!歌舞伎尽くしだ!

 

お坊さんが前の方に置かれていた台(絵を描く時に使う奴みたいな)の前に立たれ、
いよいよ絵解きの始まり始まり。
折角なんでいい場所で座らなきゃな!
と珍しくがっついて真正面に陣取ってみました。
するりと絵巻物を取り出したお坊さん、くるくると台の上に置き巻物を広げはります。
巻物を広げながら安珍清姫のお話を流暢に、色々なネタを交え、
お客さんにネタを振って弄りながら解説しはじめるんですが、
これが凄く面白い!
もはや話芸。きみまろ的面白さだ。

途中まさかの観客いじりに僕が選ばれてしまい、色々とネタを振られたんですが
全く上手く返せず関西人としてはなかなかダメな姿をさらしてしまいました。
こういうの苦手だからいつも端の方で目立たないよう座るのに、
珍しく真正面に陣取ったのは失敗でしたな。
ひっそりと絵解きを見たい人は端の方に座る事をお勧めするぞ。

初めて体験した絵解きに充実感でいっぱい。
桜も綺麗だし絵解きも面白かったし道成寺を見に来て正解だった!
とほくほくです。

外へ出てみるといつの間にやら境内は参拝客でいっぱいになってました。
時間を見てみると、12時過ぎ。確か電車の時間は…余裕で過ぎてるな。

 

どっかでお昼ご飯食べたら電車が来るいい時間になるだろうと思い
参道のお店へ移動開始。
と、その前にやっぱり食べとかなきゃならないのは釣鐘饅頭。
左右あるお店のどちらで買うのかすごく迷ったんですが、味のあるイラストに惹かれたので
右側のお店で購入する事にしました。
一個から購入可だったので、ご飯前だし一個だけ購入(甘いもの好きには苦渋の決断だ)。
ホッカホカの出来立てを頂いたのですが、実においしかったです。

さぁて、それじゃぁあんちんさんでランチにしようと行ってみると…
バスの団体客でまさかの満員!ぎゃっ!
(いつの間にか近くの駐車場は大型観光バスでいっぱいだった。朝と全然ちゃうやん!)

待ち時間と食事時間を考えると、次の電車が過ぎ去ってしまう恐れががががが!
(次の電車は30分後)
…仕方ない、先ほどまんじゅうを食べたからなんとかもつだろう。
次の移動先で何かを食べようそうしよう。

駅に戻り、来た時には全然気付かなかった絵を見て電車を待っていると
(トラウマになりそうな絵柄は怖すぎ)
行きの電車で一緒だったひじ打ちおばちゃんズが駅舎に現れた!
マジかよ!またこやつらと一緒の電車かよ!

車内でじっくり考える。
次は紀三井寺の予定なんだけど、饅頭を食ったとはいえ腹ペコなんだよな。
んーどうする。紀三井寺へ行った後、和歌山でラーメン?いやいやそれはないな。
…そうだ!湯浅だ!湯浅に行けば何かありそうな予感!
ひじ打ちおばちゃんズも紀三井寺の話ばっかりしているし、
そこまで一緒に移動したくないからな。
決めた、湯浅に行こう。

 

(平成27年3月訪問)

道成寺縁起堂(絵解き体験) 公式サイト
おすすめ度 ☆☆☆☆☆ 面白い!
ヘンテコ度 ☆★★★★ 絵巻を使った絵解き体験は日本で道成寺だけとの事。参道も独特の雰囲気!

拝観料 大人600円 (絵解き体験・宝佛殿入館料)入山のみは無料
拝観時間 9:00~17:00
年中無休

 

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