長浜名物鯖そうめんは大変美味しかったという話。「翼果楼」(滋賀)

お昼ご飯は親子丼にしよう!
そう決め打ちでやってきた長浜には、予定していたよりもだいぶ遅れてしまい、
やっとこさ着いたのが12時頃の事でした。

…むむむ。やはり、遅かりし由良之助か。
お目当ての鳥喜多は地元民も熱烈に愛する超有名人気店。
わかっていたとは言え、最早長浜お昼時の風物詩と言っていい、
お店前の道路を挟んで向こう側の歩道にずらりと並ぶ大待機列
を目の当たりにすると、ガクっときますわねぇ。

んんー、この様子だと30分は並ばなきゃならん感じかな?
それを避けるために開店時間前に着くようにと思ってたんだけど、やっちまったなー!
…さぁどうしよう。18きっぷで来てるんで、長浜の後には彦根か関ヶ原を予定してるだけに
そんなにのんびりしてらんないのよねぇ。
でも、気分はすっかり親子丼(鳥喜多のはトロットロで濃厚で一度食べると忘れなくなる美味さだ)
だし、腹はペコペコだし…。

なやむぅー。

…ん?待てよ。
そうだそうだそうだ!長浜タワーがあるじゃないか!

確か長浜タワーの一階には飲食店があったはず!?
これはお腹もふくれる上に長浜タワーにも入った事になるしと、
まさに一挙両得なのではないでしょうか。
うんうん、我ながら良い事を思い出したぞ!とすぐさま長浜タワーにゴー。

こちら、長浜タワーの一階で営業中のお食事処・北國亭。
レトロな感じが実に渋いっすな。

早速、店前に在ったお品書きを見てみると…おお!鴨蕎麦!
これ、いい。実に良い。寒い冬、今食べたいものにぴったりベストじゃないか。
決まり。本日の昼飯決まり!と、早速店内へ入ろうとしたところ…
扉には準備中の文字ががが!
ええーっ?もうランチ時だけどまだ準備中とはこれ如何に!?
もしかしてもしかして、本日休みってことなのかしらん?

んー、実に困った。
この流れ、間違いなくどこにも入れなくて結局昼飯我慢しちゃうってパターンですやん。
気軽に来れない遠い場所だと、絶対に失敗できないとお店を選びすぎてダメなんだよなぁ。(優柔不断)
ヤバい、これ、ランチジプシー決定ですやん。

と、焦り始めた僕なのですが、いや、待て待て。
まだ本日休業と決まったわけではあるまいて。なんてったって準備中ってあるんだから。
って事で、しばらく待ったら開く事を願って、
時間つぶしに観光がてら、日本一の万華鏡や長浜の街並みを見に辺りをプラプラ歩く事にしました。
(どっちみち昼飯後に観光する予定だったんで丁度良かったかも)
まずは黒壁スクエアの方に向かって進んでいくと…おお!

ラーメンを担いだいかつい赤鬼さんが立っていた!
場所は長浜タワーを曲がってすぐのとこ。麺処赤鬼というお店。

 

鬼うまと書かれたラーメン鉢がなんとも良いっすねぇ。
メニューにあった長浜ブラックというラーメンが頗るそそったのですが、
鴨蕎麦鴨蕎麦と唱えて我慢我慢。

そしてそのまま真っ直ぐ北上していきますと…

ギョギョギョッ!で、でっかい怪獣ががが!

以前に入った事のある美術館、長浜アートセンターがいつの間にか
海洋堂のフィギュアミュージアムに様変わりしとりましたよ。これはビックリである。
昼飯食った後に行ってみなければなるまい(;゚д゚)ゴクリ…

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鯖そうめんでお馴染みの翼果楼の前を通り(焼鯖苦手だけど、鯖そうめんを食べてみるのもアリかも)
黒壁スクエアからアーケード商店街へ突入だ。
のっぺいうどんに近江牛まん、はちみつソフトに麩饅頭、イタリアンにラーメン等々
ありとあらゆる誘惑が襲ってくる中

ずんずん進んでいきますと…

ケンシロウ発見!
これは海洋堂ミュージアムの前に立っていたケンシロウではありませんか。

 

以前の海洋堂ミュージアムは改装中なので、
ミュージアムショップを商店街の反対側に移設して営業しているとの事らしいっす。

曳山博物館の前を通って北上し、叶匠寿庵のカフェ(近江牛の定食…。美味しそうなケーキ…)を
曲がるといよいよ日本一の巨大万華鏡への入り口がある商店街へ突入です。

何年振りかに来た巨大万華鏡の入り口部分は
えらいこざっぱりしてる!というか、めっちゃ綺麗になっとりました。
入りにくさ満点だった胡散臭い感じがほとんどせず、その意外な感じにちょいビックリだ。

入り口付近にあった八百屋さん、リサイクルショップ(?)を抜けると…
ああ、変わんねぇわw

冬場だからそう感じたのかもしれないけど、幾分さっぱりとした雰囲気。
だけど廃墟感は前回来た時よりも増えてるような気が…。
後、何気に観光客が多い。

手作り感あふれる案内図。
園内(?)工事中らしき場所が多いようで、足場があっちこっちに建ててあって
場末感が凄かったっす。

前回来た時に最も衝撃を受けた場所、
おばあちゃん達にブドウとキウイを勧められた思い出の場所は、
屋台もない上、冬場なので勿論ブドウもキウイもありませんでした。
そのあまりの殺風景さに心に木枯らしや隙間風が猛烈に吹きすさぶのであった…。

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そしてそして日本一の巨大万華鏡!
あいかわらずデッカイわ!
万華鏡は大人気で、ぐるぐる回してはおもろかったー、なんかすごいねー
なんて感想を述べている人が多かったです。

そうそう、これまた前回衝撃を受けた人間万華鏡は
ブースが撤去されていて工事中でした。残念。

万華鏡見学後は再び北國亭へもどったのですが…
準備中のままでしたわ(無念)。
ええぃ、ならば!と見に行った鳥喜多の行列は減るどころか増えているし、これはヤヴァイ。

こうなったらすぐ近くのパン屋さんの近江牛カレーパン(300円くらいしたかな?)で済ます?
いやいやいや。寒空の下それは無いぞー。
さぁどうするどうするどうする…と悩んだ末に選んだのは!

翼果楼さんでござる。

焼鯖が苦手なんで、これまで長浜に来ても食べた事は無かったんですが
(きずしは大好きなんですけどねー)
どうしても麺類が食べたくなってたので、これは良い機会だろうと
食べてみる事に。

(写真は二階のお部屋から撮った廊下の写真)

翼果楼さんは昔のまんまの建物で、それを見る為だけに入ってもイイ!と
思った程かっちょよかったです。
案内された二階の部屋は、街道に面したお部屋で気分はちょっとした江戸時代の旅人。
暖房でぬっくぬくのお部屋はとても居心地がよく、これだけでここを選んだのは正解と思いました。

注文を取りに来たお姉さん(めっちゃ美人!)に鯖そうめんを頼み、
お茶をすすってしばらく待つと…

やってきました!鯖そうめん!

見た感じ、え?ちっちゃー!なんて思ったんですが
(最初、鯖寿司とのセットにするつもりでしたが、食べ過ぎると観光する気がしなくなるんで自重)
コレ、意外にたっぷりとそうめんが入っていて結構なボリュームでした。
隣の席に居た女性は御膳を頼んでたんですが、よう食べきらはったとビックリですわ。

さてさて、苦手に思っていた焼鯖なんですが、
この鯖そうめんの焼鯖は、焼鯖と言うより佃煮・甘露煮といった風でとても美味しうございました。
ぎゅっとしまった鯖の身を噛み締めると、心地良い弾力を感じた後に
ほろほろと口の中で崩れていくのがたいそう気持ちいいんっすなぁ。
出汁と鯖の味が沁みたそうめんもええ感じで、いっきにずるずるっと平らげました。
うん、鯖そうめん選んで正解。
(鯖そうめんを食べてから、苦手だった鯖の煮付や焼鯖が食べられるようになったという後日談)

さぁ!満腹になった事だし、まずは海洋堂から行ってみますかのぅー。では!

(平成30年12月訪問)

 

翼果楼 公式サイト
おすすめ度 ☆☆☆☆☆ 鯖そうめんうまし!

 

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