廃人旅行舎グダグダ旅行記

ハコモノ巡りとマネキンジオラマの記録帳

寝そべって見る天井墨龍図。今川義元公所縁の「霊源院」は美の集合体だった。(京都)

time 2022/01/19

何年か前の京の冬の旅か夏の旅かで、
建仁寺の塔頭寺院霊源院が特別公開されていた記憶がある。
今川義元が幼少期に修業をした縁の寺院と聞いて、
これは是が非でも拝観したいと思ったものの、
その時は全く都合がつかず、結局行けずじまいで
たいそう悔しい思いをしたのを今でもはっきり覚えている。

今回の京都東山ハコモノ巡りの途中の事。
建仁寺境内を歩いていると何やら案内の看板が置かれているのが見えた。
なになに、何か特別拝観のお知らせかな?と確認してみると
そこには「天井墨龍図 完成披露 霊源院特別公開」と書かれていたのであった。

…ハイ。(冷静さを装いつつ心の中で激しくガッツポーズ)
寄っていく事決定です。
お腹空かせている旅の相棒には悪いけど、たっぷり時間をかけて拝観する事決定です。
土日祝の11時から14時半と言うなかなか狭い短く設定された拝観時間に
ぴったり合わせて来れたこのツキ具合。
そもそもこの日、京都に来たのもたまたまでしたからな。
もうこんなん行くしかないですやん、って事ですよ。

「ほら、君、今日だってもともとは京田辺の一休寺に行こう言うとったやん。
この霊源院も一休さんに関係あるところやからええんとちゃうん?」
なんてことを言って、歓喜に包まれる我との温度差激しい相棒を丸め込み、
一路霊源院へと向かいます。

 

建仁寺の境内の中で一番好きな場所は冬でも変わらず素敵だった。
この通り道は木漏れ日がとても綺麗で、なんだか学生時代の部活が思い出されて
たまらんものがあるのよね…。そう、エモい。

ここを曲がると霊源院に到着です。

着いた!

さっそく中の様子を伺ってみると…うあああああ!コレは!!!
敢えて照明を控えめに薄暗くした堂内に差し込む眩い日差し。陰影万歳!
艶やかな緋毛氈が敷かれた飴色の空間の先には緑豊かな庭が広がっとる。
あかん、美しすぎる。コレは完全に心持ってかれる場所やん…。

玄関に設けられた受付で拝観料を納め本堂へ上がります。
…いやぁもぅ、入った瞬間から心ときめきまくりでしたわ。
何処から見て回ろう。いや先にお参りやな。あ、でも庭をみたい。茶室もあるやん。
そんな感じで心惑わせまくっていると、奥の方からご住職が現れ、
説明案内してくださいました。

まずは入ってすぐ左手にある小さな部屋で、
そこに掲げられていた掛け軸の説明から寺の由来や歴史などを聞いてふむふむ。
今川義元のお師匠太原雪斎の話には興奮を禁じえなかったです。(憧れの武将やからね)
その後は椅子に腰かけ、天井に描かれた龍図についての映像を見たのですが、
そういや逆上せ浮かれてすっかり墨龍図の事を忘れとったw

そうこうしているうちにいつの間にやら見に来たお客さんは
20人近くの大人数になっておりまして、
皆で一緒の拝観ツアーとなりました。まずは広間の天井墨龍図からスタートです。

こちら描かれたのは中国の現代芸術家の陳漫さんという方。
ファッション界なんかではめちゃくちゃ有名なアーティストなんですって。
モデルもやってらっしゃるだけあってめちゃくちゃ美人な方でした。
そして墨龍は繊細な優しい雰囲気でしたなぁ。

この天井墨龍図を説明されてる途中、
「寝転がって見るのが迫力があってとても良いんですよ」と住職は仰り、
「どうぞ皆さん寝そべって見てください」の言葉で20人近くの大人数が
一斉に畳の上に寝そべったのは壮観でした。
そしてどことなくへんてこりんなその感じも良かったw

ちなみに↑の写真は、住職おススメの場所から撮ったものです。

鶴鳴九皐の庭。
僕でも名前を知ってる有名な庭師、中根金作さんのお孫さんが
今川義元公生誕500年記念の際に作られたお庭。
住職が元々あったお気に入りの甘茶の庭が引っぺがされた時はちょっと悲しかった
と冗談交じりで話されてたのが面白かったです。

 

本堂をぐるりと取り囲む枯山水のお庭。
東側から順番にインド→中国→台湾→日本と表しているとか。

 

本堂南側のお庭。

霊源院には茶室が二つあって、
その一つ「也足軒」がこちら。
躙り口が室内に設けられている珍しい造り。
互い違いのデザインが素敵だと思いました。

もう一つのお茶室は「妙喜庵」というもので
こちらはもうとてつもなく狭かった。
この狭い造りは一畳台目と呼ばれるものなんですって。
丁度、この茶室内で特別公開として信長が建仁寺に宛てた
「金出したら許したるで!(意訳)」と書かれた直筆の書状が公開されておったのですが、
今川義元縁のお寺に信長の書状とはなんだか不思議な感じですなぁ。

書状を近くで見るために茶室内に入ってみると
狭さを感じさせない丁度良い空間だったことには驚いた。
壁(入口)は花頭窓でくり抜かれていてとてもオシャレな感じでしたわ。

岸駒の虎の絵を見たり、甘茶の葉の匂いをかぐ体験なんかもしたり、
住職による面白くてわかりやすくい解説まで付いて
拝観料500円とか安すぎじゃね?と思った霊源院拝観でした。
本当に良かった!

(令和四年一月訪問)

 

霊源院 公式サイト
おすすめ度 ☆☆☆☆☆ 充実の拝観が待ってる。
ヘンテコ度 ★★★★★ ヘンテコ要素なし

拝観料 大人500円
拝観時間 11:00~14:30

 

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