京の冬の旅。建仁寺久昌院の特別公開を見に行った。(京都)

「第51回京の冬の旅」で特別拝観が行われている
建仁寺の塔頭寺院・久昌院。

普段は非公開の久昌院は、長篠の戦で活躍した家康配下の武将・奥平信昌の菩提寺で、
今回の京の冬の旅では信昌の功績を描いた襖絵「長篠合戦図」が公開されています。

んー、徳川か(オイラ関西人なので当然のように西軍ファンだ)。
どうしよっかなぁ…(行ってみるかどうか看板の前でしばし悩む)。
時刻もそろそろ夕方突入だから、今から次の場所への移動時間を考えると
もうどこにも行けそうにないしなぁ…。 

 

結局、久昌院が公開されるのはかなり珍しいと聞いていましたので
(京の冬の旅ではなんと20年振りとの事だ)
そのレア度に釣られて見に行く事にしました。

さっき入ったばかりの双龍図(かっちょええんだな!)が描かれている法堂の横を抜けると…
見えてきた見えてきた。

久昌院に到着です。

…ん?
辺りはひっそりとしていて人の気配が全く感じられませぬぬぬ。
門は開いているからまだ入れる筈だろうけど…もしかしてもう受付終了時間!?
急に心配になって時計を見ると…うわっ!15:55分!?

ギャッ!
もしかしてあと5分しかない?
これだと入ってもすぐに出なきゃならないかもしれないよね。うへぇどうしようどうしよう…って
早く入らなきゃ(駆け足)!

慌てて門をくぐりますと、入ってすぐ右側には臨時の受付が。

そこに居た係りの女性に、「ま、まだ大丈夫ですか?」と息せき切って尋ねた所、
「まだ大丈夫ですのでどうぞゆっくりご覧になって下さい」との有難い言葉を頂きました。
ふぅー。(あんなに入るかどうか迷っていたのに、入れそうにないかもと思うと入りたくなる不思議さ)

方丈へ入りますと、そこには案内役の女性の方が居らっしゃいまして、
「後ほど説明をしますのでお時間がよろしければまたこちらに集まって下さい」と言われました。
周りをぐるりと見まわしてみると、僕の他には10人くらい先客が居てはりましたな。

 

方丈前庭(池泉式庭園・お庭は写真撮影可でした)を眺めていると
久昌院についての説明が始まったので皆にくっ付いて一緒に説明を聞きました。以下はちょっとした覚書。
・禅寺では本堂の南側に枯山水が作られるが、この寺では東向きに池泉式回遊庭園が造られていて珍しい。
・東山を借景にしていて、生け垣を二段にして広さを感じさせるように作られている。

庭の説明を聞いた後は、続いて始まった襖絵の解説をふむふむとしたり顔で聞きます。
(「長篠合戦図」の襖絵は本堂の左手の部屋で展示されていました)
襖絵の解説が終わると、次は本堂の裏手の茶室で解説が始まりますのでどうぞそちらへとの案内があり
一斉に僕以外の人達が付いて行ったのですが、ぼかぁまだ襖絵を見とらんから茶室はいいか。
と、一人で見る事にしたのですが…やっぱり折角なので説明聞いときたいよね。
って事で絵は後回しにして慌てて茶室の方へ移動だ。

さて、茶室ですが、
本堂裏手の書院「高松軒」の中にこじんまりと茶席「遠州別好ノ席」がありました。
敢えて例えるならば、ドラえもんが寝ている押し入れ部屋の様な感じですかな(わかりにくい)。
居心地の良さそうな、丁度いい狭さ。


「躙り口へ向かう露地に屋根が作られている所が茶室としては珍しいんですよ。」と
解説のお兄さんが言ってたので、
この書院自体が茶室と思っていたんですが、
その認識で良かったんかな?

まったくちんぷんかんぷんですわ。
(ちなみに書院でも風炉を吊ってとかいってはったので間違いではないはず!?)

茶室を見学後、庭の記念撮影でもするかなと
カメラを構えて庭を眺めていたら、いつの間にか周りには誰もおらんようになってまして…
これはもう拝観終了時間!?と思いっきり焦る焦る。
慌てて、係りのお姉さんたちにありがとうございましたと挨拶をして門を出ると
どうやら僕が最後の…ではなくて、最後から2番目に出た人でした。
(受付は既に閉められてましたな)
…いやぁ危うい危うい。終了時間なのにいつまでも居座ってるなんて、
そんな事ようでけへんからなぁ。
とホッと胸をなで下ろしたのですが…ああああああああああああ!
やっちまった!

襖絵見るの忘れてた!

 

(平成29年1月訪問)

建仁寺久昌院 京の冬の旅公式サイト
おすすめ度 ☆☆☆★★ めったに公開されないので今がチャンス。
ヘンテコ度 ★★★★★ ヘンテコ要素は見つからなかった

拝観料 大人600円
拝観時間 10:00~16:00
拝観期間 平成29年1月7日~3月18日

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