京博の「寅づくし展」で尾形光琳「竹虎図」を見た。(京都)

ハコモノ巡りの相棒犬面氏とは数年ぶりのお出かけになる。

彼との旅行では毎度毎度
グダグダになるのがお約束なんだけど、(そのグダグダさが楽しい)
そろそろいい加減に大人らしく落ち着いた旅も出来なきゃなと考え、
今回はきちんと計画を立てることにした。

まずは大事な行き先だけど、
最初に相棒が提案してきたのはなんとなんとの大原三千院、そして関ケ原だった。
ほほぅ…三千院か!
B級スポットや珍スポ、変なハコモノしか興味がなかった友人が…。
と、あまりの彼の変わり具合に驚嘆したのだけど
実際のところは「最近寒いやん。だから雪が見たいんよね。」
という単純明快な理由でした。
…でしょうねw

まぁでもなかなか雪を見る機会なんてない関西人、
風流に雪見としゃれこむのもアリやな。
特に雪の三千院なんかすこぶる素敵ではないか!
…と心動かされたものの、
雪景色見れるほどの降雪だったら何気に交通大変じゃね?
関ケ原に至ってはもはや観光する気にならない、どころか
出来ないレベルの降雪量ですぜwという事に思い至る。

まぁなんだ、旅行当日の天候なんてわかんないし、
行き先の候補地は沢山出しとくに限るよね。
ってな訳で、なるべく近場で雪見も出来そうなという条件でプレゼン合戦開始です。

「びわこテラスはどうや?」「それなら湖北のハコモノ巡りだろ」
「あえての高島メタセコイアを推す」
「近江鉄道沿線巡るってのもあるぞ」
「それは春のひな祭りイベントの時にすべきだろう」
「いっそ福井や金沢まで出るか?」「それ遠出やんw」

行きたい場所は沢山挙がったものの
前日になっても決めきれず(優柔不断!)
当日、駅で集合した時に行き先を決めようと結論。
あ…これ、間違いなくあかんパターンやw

 

そしておでかけ当日。
あれほど猛威を振るっていた寒波はどこへやら。
良いとは言えないお天気状態ながらも雪の気配はこれっぽっちもございません。
こりゃ雪見に行ったら雪なんかあらへん状態間違いなしよね…。
さぁどうする?どうする?

結局ぎりぎりまで迷った挙句、JR京都駅が今回の旅の出発点となりました。
あれだけあっちこっち(主に滋賀方面)の候補地挙げたのは
一体何だったんでしょうかw

とりあえず京都なら東山方面に新しく出来たハコモノ巡りや
嵐山の美術館巡りも出来るし、「京の冬の旅」も開催中で
見に行くところには困らない。
それに大原にも滋賀にも行こうと思えば行きやすいと
そんな感じで選んだわけなのですが、
ただ一点問題点ががが!

それは早く来過ぎたという事。
そう。遠出予定だったので我々にしたら早めの8時集合だったのですよね。
なので京都に着いたのは8時半頃。まだどっこも開いてやしません。
そもそも京都に来るんやったらこんなに早く来る意味なかったよなw
とお互い大爆笑のスタートです。

 

まずは京都駅構内の案内所でパンフやチラシなどを大量にゲット。
その時に「受付の人に僕たちどこいったらいいですかって聞いとこか?w」とか
しょうもない軽口を叩いてた犬面(京都検定保持者)を
ぶっ飛ばそうと思ったのは内緒である。

地図を見て本日の観光経路を策定する。
~ハコモノめぐらーとして外せない目的地が祇園の「漢字検定博物館」。
ここに向かって途中途中のハコモノを巡ることにする。
まずは京都駅から京阪七条に向かう。~

七条まではささっとバスと言う手もありましたが、
早くついても仕方がないのでぶらぶら散歩がてら向かう事に。
ただ折角なので観光をしながら歩いてい行きます。
まずは東本願寺へ移動開始。

 

「京の冬の旅」の特別拝観対象だったことに着いてから気づく迂闊さ。
これは見学しとかなきゃな!と思うも拝観時間は10時開始でした…
(只今の時刻は8時45分過ぎなり)
お参りだけして移動再開。

門前町を抜けると渉成園に到着。
随分と前に紅葉を見に来た事があるんだけど、その時に撮った写真が行方不明なので
もう一回入るのもありかなと思ったものの、
冬だしあんまりええ感じではなさそうな上に、相棒も全く興味がなさそうだったのでスルー。
そのままずんずん東へ歩いていきます。

 

京都に来てただ歩いているだけやなw
これ、間違いなく失敗してない?
お互い乾いた笑いしか出てこないこの状況に
そろそろどっか寄っとかないと何しに来たのかわかんないよなと
焦り始めた頃ようやく京阪七条に到着です。

京阪七条が最寄りの京都国立博物館では毎年干支にちなんだ展覧会が行われていて
今年は寅年、新春特集展示「寅づくし」が開催中でした。

以前に見た酉年の時の「とりづくし」がとても面白かったので今回も見ときたい。
(できれば毎年見に来たいんだけどなかなか都合がつかないのよねぇ)
丁度良い具合に相棒も干支にちなんだ展示とかおもろそうやなと
興味を持ってたので見ていくことにしました。

 

雪が積もる京都国立博物館で「生誕300年 伊藤若冲」展を見る (京都)
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「とりづくし」の時の旅行記はコチラ

 

会場の新館(知新館)に向かって進んでいると、一人誰もいない旧館へ向かう犬面さん。
え?え?お前さんどこ行くの?w
なんでも前に見に来た時にこっちでやってたからという事らしいんだけど…。
やだ、怖い。この人怖い。どう見ても開いてるの新館の方ですやん。

そんなヤバさ満点の犬面さんと「寅づくし」を鑑賞です。

 

まずざっくりと感想ですが、
良かった。とても良かった(←月並みな表現ですが)
・京博公式キャラクタートラりんの元ネタである
 尾形光琳の竹虎図が見れたのが嬉しい。カワヨ!
・十二類絵巻にでてた寅さんがいい味出してたw

寅づくし以外の常設展もじっくり見学。
なかでも特集展示新収品展のコーナーで
若冲展以来の若冲の百犬図がまた見れたのは儲けものでした。
そして長沢芦雪の関羽図には大興奮。カッケー!
家光さんの絵には衝撃しかなかった。

 

あと、自分から見ていこうといったくせに、
虚ろな目をして光速のスピードで次々鑑賞していく犬面さんが相変わらず凄かったw
もう興味無いの丸出しですやんw以前と全然変わってないw

常設展は3階から順番に見ていくようになっとるんですが、
途中耐えきれなかったんでしょうねぇ、2階を回った後、
外に出ようとしてたのには笑いが止まんなかったです。
違う違う、1階じゃねぇwここ2階、まだ下に展示コーナーあるでw
流石は5分コースという言葉を生み出しただけのことはある。

そうそう彫刻コーナーで
仏像を鑑賞中のパパさんと小学生低学年くらいの娘さんが居たんですが、
そのパパさん、「この筆を持った仏様のお名前は?」と娘さんに
問題を出しとるんですね。
丁度近くで会話が聞こえてきた僕「え?え?広目天よね?広目天であってるよね?」
と内心ドキドキでパパさんの答えを待ってると…
娘ちゃん「こうもくてーん」
パパさん「せいかーい」
僕「(´▽`) ホッ 持国天や増長天やったらわからんかったわ…」

それにしても娘ちゃんエライ!
パパさんもナイス教育やで!と感心しきりのひと時でした。
近くに犬面さん居ったらなぁ。きっとわからんはずやからめっちゃマウントとれたに違いないw

展覧会鑑賞の後は犬面さんのリクエストもあって、
京博からすぐ近くの方広寺へ向かいます。京博入り口である南門を出てから坂を下り、
角を曲がって北上すると正門の前へ到着です。
こっちは団体用の入口なので来る機会はほとんどなかったけど、めっちゃカッコええですな!
何気に撮影スポットの様で、通る人みんな写真撮りまくりでした。

そのまま北上すると豊国さんに到着、さらに進んだ先にある石垣の前には
大仏殿石垣と彫られた石碑が建ってました。
…ってことはここなんかな?とすぐ横の坂道を進んでみますが
どうも民家っぽい。寺の境内感が全くしないんだよなぁ…。
地図みたら豊国さんの真横だけど、これは違うのか?と
坂を下りてもうちっと先へ進むことにしたらいつまでたっても寺っぽい建物は見えてきません。
あ、これやっちゃったなwどうやらさっきのが正解だったようだw

戻るのもなんだかなぁってことで、方広寺の次に行こうと思ってた
河井寛次郎記念館を目指して進みますが、これまた迷ってしまってたようで
いつの間にか東大路通まで出てしまい結局こちらも行くことがかなわずの羽目に。

あかんやん。ほんまあかんやん。
ハコモノ巡りにしたのに全然巡ってないですやんw
結構がっつり展覧会を見たんで時間もそこそこ経ってるし、
これヤバい感じやね。

途中、かの有名な空也上人像を知らないと
宣う犬面さんの為に(←嘘やろwこの人高学歴の社労士やのに)
六波羅蜜寺へ寄りそこから建仁寺へ。

建仁寺の境内を歩いていると…おお!まじか!

次回、寝転がってみる天井の龍!建仁寺塔頭寺院霊源院へ行く。

(令和四年一月訪問)

 

京都国立博物館 公式サイト
新春特集展示「寅づくし」 公式サイト
開催期間 令和4年1月2日~2月13日
観覧料 大人700円
開館時間 火~木・日 9:30~17:00(入館は16:30まで)
     金・土   9:30~20:00(入館は19:30まで)

 

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