仁和寺に御室桜を見に行った話。(京都)

オムロンって社名は御室に会社がある事から名付けられたんだぜ。
と、誰もが知っているであろう豆知識をドヤ顔しながら書いてみた。

春と言えば、そう、御室です!
御室と言えば仁和寺。仁和寺と言えば御室桜。これほどメジャーな桜はないんじゃないかなぁ。
そんな京の桜の代表格の御室桜を見に行ってきましたよ!


毎年、お花見計画を立ててはみるものの、花粉症からの体調不良による気力減退の所為で、
いつも結局何処にも行かず仕舞いなんですよねぇ。

…ところがどっこい!
今年はなんとか外出できるくらいには体調が良かったので、
これはチャンス!とばかりにあちこち出かけてみようじゃないかという訳でございます。
しかも週末土曜日は朝から晴天で、気温も春らしくめきめき上昇してまさに花見日和らしい。
数日前に大野寺へ行ったばかりだったけど、どんどん貪欲に行きますよ!

だけど気になるのはやはり混雑具合。
仁和寺さんのツイッターやサイトを見てみると、周辺道路は大渋滞のお知らせだ。
…これ間違いなくやばいやつですやん。

早起きが苦手なので、どっか出かける時は大抵昼過ぎ出発が常なんですが、
今回は比較的人の少ないであろう朝のうちから回らなきゃやばそうなので、
頑張って昼までに御室桜を見に行くことにしました。

となると、せっかく朝から行くのだから、もうちょっと欲張ってもええかな。
と思い、近場での行事や行ったことのない桜の名所などを調べてみると…
丁度この日には大覚寺で華道祭りという行事が行われるとの事。
船に乗ってお花見なんだってばよ!
…ちなみに以前、秋の大覚寺のお祭りに行った事があるのですが、
船に乗るためのチケットは売り切れてて何もできなかった思い出がござる。
そのリベンジもええかもな。

そしてそして大覚寺近くの清凉寺ではなんと嵯峨大念仏狂言が!
清凉寺では特別拝観も行われている最中なので、これは実に好機ではなかろうか。
いずれのお寺も嵐山よりってこともあり、仁和寺でもみくちゃ→嵐山でももみくちゃ
という大ダメージコンボになっちまいそうですが、
こんなに一つの範囲内で色々行事があるってのはそうそうないでしょうから、
全部回り切れるかわからんけど、この3カ所を見に行くことに決定です。

 

苦手の早起きを決行して阪急梅田駅へ到着。
おけいはん好きの身としては、京橋から出町柳に出てからバスを考えたけど、
観光シーズンの京都でバス利用だなんてとんでもない!
なので極力移動は電車を使う方がええだろうと、四条大宮に出ての嵐電にのりかえ
仁和寺へというコースを選びました。

うーむ。梅田始発だからゆっくり座れるだろうと思ってたけど
いきなり電車待ちの大行列にはドン引きです。
はい、始発駅からの電車にすら座れないのなら、今日一日座れないでしょうなー。
…観光シーズンの京都はほんまに恐ろしいで!

大宮へ出て嵐電へ乗り換え。
ここでもぎゅうぎゅう詰めの車内で悶絶!しかも横で立っていたおっちゃんが
始終ぶつぶつ独り言を言っていたので、駅に着くまでの間、心底恐怖する。
帷子ノ辻で乗り換えて、再びぎゅうぎゅう詰めの車内へ。
電車の降り口からかなり離れた位置に追いやられてしまい、
降りられるのかよ!(ジャブロー上空にて)

と再び恐怖です。
揺られること数分。無事、仁和寺へ到着。
…勇気を振り絞って出口へ向かおうとすると、車内のおよそ9割の乗客が一斉に下車。
まじかよ!金閣寺でも妙心寺でも北野天満宮でもなく、みんな仁和寺目当てかよ!

初めての仁和寺に心ウキウキしながら駅を出ますと、
駅からすぐなんですね、仁和寺。
駅を出てすぐの開けた真っ直ぐ緩やかに上っている坂の真正面に
どーんと堂々たる仁和寺の門が!
これは高まるっっっ!

仁和寺山門に到着。いやぁホント門がでっかい。かなりの迫力です。
そして恐ろしい程の人、人、人!あと、車がばんばん通りすぎ。
近辺の道路は渋滞ですの言葉に嘘偽りは無かったなぁ。

まずは逸る心を抑えての、じっくり山門見物からスタートです。
金剛力士の恰好よさに心躍らせ、うろうろ歩く僕。
門の所に置いてあった「おむろ桜満開」の看板に胸時めかせます。

門をくぐった先に広がっていたは、ずーーーっと奥まで伸びていく広々とした境内。
これでまだ寺の入口部分なんですよね?一体どんだけ広いんや!
そして予定通りの想像以上の人の数。
こんなに人おったら、果たしてゆっくり見ることなんて出来るのでしょうか?

どこをどう行っていいのかわけわからず、入ってすぐ左手にあった券売所へ行ってみると
ここは御室桜の観桜券を売る場所ではなく御殿の拝観券の場所ですみたいな事が書かれていました。
ん?観桜券と御殿の拝観券?桜とこの建物は別って事なのか?むむぅどういうことじゃ?

キラリーン。と、ここでニュータイプのひらめき。
…そうや!どうせ全部回るつもりなんだから最初から全部買っとけばええんとちゃうん?
何も考えることあらへんで~とすぐさま結論に至る。
(たしか霊宝館も拝観料がいるはずなんで、なかなかの出費になりそうですな)

拝観券も買った事だし、この御殿が大変気になるところですが、
やっぱり先に御室桜を見ておかなきゃなー。
なんてったってまだ昼前の現段階でこの人出。
これからどんどん増えていく一方だろうから先に行っとくに越したことはない。
だけど御殿回りの桜も満開で綺麗なんだよなぁ。と既に浮かれモードっす。

御室桜のほうへ行かなくても、この周辺だけでも十分だろうと思わせる綺麗さがすごい。

 

臨時で作られている観桜券(御室桜の期間だけらしいです)の券売所へ並び、
券を購入してから金堂へ向かって進みます。
金堂へ向かう途中にある中門は重要文化財指定。
門まで上がってから来た道を振り向いてみるとこれが実に良い眺めでした。

中門を心ゆくまで見学してから門をくぐりますと、ぱっと目の前には真っ白いかたまりが!
こ、これが、御室桜!

いやぁ何と言いましょうか、桜の密度が濃いっすなぁ!ほんとすごい!
これまた当然の如く行列ができてましたけど、桜の美しさに圧倒されて全然気になりませんでした。

 

桜の中へいざ突入。それほど背が高くない御室桜。
なんだか全身が桜に包まれる感じです。自分の回り、全方位桜色。
ソフトクリームやケーキの中に飛び込んだらこんな感じなんだろうなとおかしな妄想が捗りました。

桜のトンネルを抜けると、小高くなってる盛り土のような場所があって
そこにはカメラを構える人達がわんさか。
御室仁和寺の撮影スポット言えば、そう、あれですよあれ。
桜越しに写る五重塔!
ここはその撮影ポイントらしくみんなして写していたわけですな。

俺もー俺もー!
と駆けあがって一緒に撮ってみたよ。

いやぁ聞きしに勝る御室桜。
たっぷり堪能できました。ただ虫がぶんぶん飛んでたのだけはご勘弁。

 

御室桜ゾーンを抜けた後は、
境内の中、見どころすべてを見て回ろうとぐるぐる回りました。

五重塔

金堂へお参り。

 

そして御室仁和寺八十八カ所巡りの入り口!
ここやったんかぁ。夏の一番暑い日にひぃひぃ言いながら体力の限界を感じに行こうと
某友人と文系の意地を見せてやる計画を立てたのは懐かしい思い出だ。(未だにやっておりません)

 

御影堂は工事中でした。
境内、御室桜以外にも見頃の桜でいっぱいだったなぁ。

桜を堪能しすぎて、いささかおつむが桜色になり始めた頃、
来た道を戻って霊宝館へと移動します。
そして到着、「名宝展」開催中の霊宝館。

回廊状の館内をぐるりと回って見学。
貴重な仏像を間近で見る事が出来とても良かったです。
そうそう、どっかの爺さんが突然展示物をペチペチたたき出したのにはドン引きでしたな。
後ろで固まってる俺を見て、えって顔つきでその場を離れていったその爺さん。
嘘だろ!と思ってその展示物を見てみると…
レプリカですのでどうぞ触ってみてくださいって書いてありました。

 

(平成26年4月訪問)

仁和寺 公式サイト
おすすめ度 ☆☆☆☆☆ 御室桜、凄い!
ヘンテコ度 ★★★★★ ヘンテコ要素は無し

観桜券(桜開花時期。通常、伽藍内は無料)大人500円
拝観時間 9:00~17:00(3月~11月)9:00~16:30(12月~2月)

霊宝館(春季・秋季)
拝観料 大人500円
拝観時間 9:00~17:00(3月~11月)9:00~16:30(12月~2月)

 

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