秋の清凉寺を満喫!嵯峨大念佛狂言と霊宝館特別拝観。(京都)

ぐぐーっと響き渡る腹の虫に、
お腹ペコペコ度がもはや限界に近い事を覚らされた。

すかさず時計を見ると、既に時刻は14時を回っているではありませんか!?
…え?嘘!もうそんな時間なの。
あはは。そりゃあ朝8時頃にパンを一枚食べたっきりだからお腹もすくよね。
って、違う違う。そんなことを言おうとしているのではない。

そう、この後の予定だ。
仁和寺で御室桜を見た後は、大覚寺で華道祭を見学し、
その後清凉寺で嵯峨大念仏狂言と売れっ子アイドルもびっくりのスケジュール。
えーっと、清凉寺での念仏狂言の開演時刻は確か1時半だったはず。
ってことは既に開演時間すぎて…。

うへっ、やらかした!
…でも待てよ。狂言の演目は確か3つだったはず。
今から急いで行けば、2つ目の演目には間に合うかも!?
とすると大覚寺には寄ってる時間はないか。とあっさり予定変更です。

 

仁和寺の門を出ると丁度うまい具合にバスが来た所でしたが、
バス停の行列を見てすぐさま乗る事をあきらめます。
うーむ、やはり嵐電で嵐山へもみくちゃ輸送されるしかないか。
満員電車の中で腹の音が鳴ったら恥ずかしいなぁ…なんて乙女回路炸裂中である。

案の定、嵐電でもみくちゃにされながらの輸送開始。
清涼寺へ行くにあたって嵐山駅まで出るか、それとも一つ手前の嵐電嵯峨駅で降りるか
迷ったのですが、以前大覚寺へ行った時には嵐電嵯峨駅を利用しましたので、
時間が無いのに迷っちゃ大変!って事で、ここは無難に嵐電嵯峨を俺は選択するぜ!

嵐電嵯峨駅に到着後は、折角なのでというか、
嵐電嵯峨駅を選んだ理由の一つでもあるジオラマ京都に寄ってから(←時間無いとか言っときながら!)

清凉寺に向かってずんずん進みます。
ひたすら進む。どんどん進む。

途中、道を間違えたようで、正面の入り口の方ではなく
寺の横の方から入ることになりました。
(正面から入りたかったのに!ちなみに前回来た時は西側。今回は東側…)

境内に入ると遠くの方から鉦の音が聞こえてくるぞ。
や、これは間に合ったか!

とんでもなく広い清凉寺の境内。
はやる気持ちを落ち着けて音のする方へまっすぐ進みます。
しかし、あんまり観光客が居らんのよねぇ。
さっきまでの仁和寺での混雑が嘘のようだわ。

法然上人の像。
お花見に来た時、奥にあるお茶屋さんで休憩した思い出。

そして仁王門。
こちらから入りたかった…。
それにしても壮大!

音のほうへ音のほうへとずんずん進んでいきますと、境内の西側、
釣鐘がある傍にテントが建てられておりまして、
その後ろ側に建っている舞台(狂言堂)で狂言が演じられていました。

間に合った!

演じられていたのは「花盗人」。
舞台の前の床几は満席。立ち見の人もわんさかでかなりの賑わいです。
じっと見ていると丁度一幕目の終わり際だったようで、5分くらいで終わってしまいました。
…ぬぬぬ。清凉寺に着いたのが2時半過ぎだったので大体1時間くらい演じられていたのか。

 

まぁ二幕目には間に合ったからよかったわと一安心。
とりあえず次のが始まるまで待っておくかな、
と舞台を見たりしてたんですが、これがなかなか始まらない。
僕の後ろではちょっとアレな感じの狂言マニア?な人が保存会の女の人を捕まえて、
饒舌に自分の知識を誇るが如く、面白くない冗談を言っては一人で笑ったりしてるんだけど、
それがめっちゃ耳に入ってつらかった。あの女の人、大変そうだったなぁ。
どうやら第二幕はまだ始まる様子ではないし、聞こえてくるオタな人の喋りが苦痛だったので、
この場を離れ、本堂へお参りに行き、先に特別拝観のほうへ行くことにしました。

まずは本堂へお参り、そして堂内を拝観させていただきます。
本堂内には展示物が沢山あって、本尊であるお釈迦様の中に
入ってあった内臓模型の事を初めて知りました。
なんでも現存するものでは最古のものらしく国宝に指定されているとのこと。
いやぁ、内臓模型が国宝だとは!
また一つ知らない事を知り賢くなったような気がします。

お参りを済ませた後は、本堂裏の庭へ。
こちらの庭は、いかにも仏教!ってな感じの庭で、
さっき行ったばかりの仁和寺御殿の雰囲気と全然違ってましたわ。
なんとなくだけど、真如堂の庭と似ているような気が。
まぁ庭に詳しくないので素人の戯言と思って聞き流しておくんなまし。

 

さて。本堂へお参りする時に霊宝館との共通券を購入していましたので、
次は勿論、霊宝館へ(まだ狂言は始まっておりませんでしたので。)。

霊宝館は境内の端の方、木々の中を潜り抜けて行った先にありました。
さっそく中へ入ってみると、いきなり仏像がお出迎え。
入ってすぐ左右にでーんと並んでありました。

左側に置かれていたのが国宝の阿弥陀様。
この阿弥陀様、光背の部分がやたらもこもこしておるんですよ。
何だろうと思って近寄ってみると…こりゃすごい!
ひとつひとつが仏像でできてたんですな。
あまりの細かさにびっくりでしたわ。

入って右側の方は文殊菩薩様と普賢菩薩様。
普賢菩薩様は象に乗ってはったんですが、
この象さんの顔が伊藤若冲の描いた象とそっくりでしたな。

霊宝館は2階もあって、そちらでも色々な展示が。
先ほど知ったばかりの体内模型のレプリカもあって、
詳しく説明が書かれていたので、思わず読みふけ…あっ!狂言!

慌てて霊宝館を出て狂言堂へ戻ろうとすると…!!!
鉦の音!狂言始まってますやん!
うわわああああ。出だし見逃してしまった!

急いで戻った狂言堂は先程よりも観客は増えていて、
またしても一番後ろの方から見学する事に。

演じられているのは「釈迦如来」

嵯峨大念佛狂言は朴訥な雰囲気で、暖かさみたいなのを感じました。
まぁお寺自体から受けた印象も大きいんでしょうけど。
清凉寺は境内で子供が走り回って遊んでるような雰囲気なんだもんなぁ。
うん、大好きな感じだ。
と、そんなこんなを考えながら見ていたんですが…
ここで体力と空腹と帰りの電車の時間と全ての限界が訪れたのでした。無念。

帰りは、仁王門から出て嵐山まで歩いて行くことに。
振り返ってみて、やっぱりこちらから入りたかったなぁと改めて思ふ。

とりあえず仁王門からまっすぐ南に道が伸びているので、
そのまま下って行けばいいだろうと思い進んでいきますと…
ニュースとかで嵐山と言えば必ず映るであろう天龍寺の前に出ておりました。

へっ!?ここらへん何遍も来ているけど知らなかったw
これだったら嵐電嵯峨駅より嵐山駅から行った方が近かったんとちゃいます?
そんな間抜けな僕は京都検定2級保持なんだな。

そうそう、結局この日食べたのは、
嵐電嵐山駅の構内で売っていた黒糖饅頭一つだけでした。

 

(平成26年4月訪問)

清凉寺 公式サイト
おすすめ度 ☆☆☆☆☆ 鄙びた感じがステキだ!
ヘンテコ度 ★★★★★ ヘンテコ要素は見当たらない

拝観料 大人400円 (本堂拝観)
拝観時間 9:00~16:00 (4月、5月、10月、11月は9:00~17:00)
休館日 なし

霊宝館特別拝観

拝観料 大人700円(本堂との共通券)
拝観時間 9:00~17:00
期間 4月、5月、10月、11月

 

嵯峨大念佛狂言 公式サイト
おすすめ度 ☆☆☆☆☆ ユーモラスな狂言は面白いです
ヘンテコ度 ★★★★★ ヘンテコ感はあるけどヘンテコ要素は無い

料金 無料
期間 10月26日に近い日曜日(他にも公演日が有るので詳しい事は公式サイトをご覧ください)

 

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