箱の中に広がる世界各地の風景 ~箱庭屋展覧会~(京都)

竹筒を覗くと、そこには大原三千院の風景が広がっていた。
驚くべきことに、箱の中に閉じ込められた京都にも時の移り変わりがあるらしく、
覗いている内に、空の色は青空から茜色と変わっていった。

箱や竹筒、ワインボトルの中にまで美しい景色を閉じ込めた、
魔法のような作品を作りだしたのが、箱庭屋さん。
その箱庭屋さんの個展が、京都のギャラリー富小路で開かれたので行ってみる事にした。
箱庭屋さんのサイト ←作品の詳細が見れます

 


 

これ以上ない呆けようでテレビをぼーっと見ていたら、
箱庭屋さんの製作の様子や個展の裏側が流れていた。
ん?箱庭屋…。えーっと、なんだっけ、なんだっけ?
…そうだ!思い出した。
以前に何かの番組で見て、こいつぁすんげぇー!一度、手に取って見てみたいもんだわ!
なんて思ったんだけど、詳細をメモっておくのを忘れてしまい、
結局名前も何もかもわからずじまいで、そのままだったんだっけ。

あああああ!こりゃぁいい機会だ、じっくり番組に集中だ。
…ふむふむなになに、おおおおお!京都で個展開催中だって!
こりゃ行くしかないよね!でも、俺みたいにこんな感じでテレビ見た人が殺到しそうで、
絶対混雑してる予感!?

んで、おけいはんに乗って一路京都へ行ってみると…
いやぁ、予想していた以上の混雑ぶりでした。
ギャラリーの中はお客さんでみっちり。足の踏み場もないとはこの事だわ。
そして建物の外には長い長い入場待ちの行列。
とりあえず中に入れそうになるまで待つしかないなー。

待っている間は、おもちゃを欲しがる子供スタイルで、
ショーウィンドーに展示されていた作品をへばりつく位の勢いでじっくりと覗く。
…うわぁすげぇわ。
早く中へ入りたくてわくわくしてくるぞ。

しばらく待っていると、順番到来!
ワクワクしながらすぐさま中へ入る。
部屋の左右に作品が展示されていて、来場者皆、作品を手に取って覗き込んでいる。
そして覗いている人達皆、なぜか前後に進んだり下がったりと、謎の移動を繰り返していた。
これは中々異様な光景だけど、一体なんなんやろ?

まず初めに、入り口付近に置いてあった、新作の竹筒の列へ並ぶ。
その竹筒の中には、大原三千院と伏見稲荷大社の風景が再現されていた。
三千院には、実際に行った事があるので、その再現度の凄さには感動した。

覗いていると、お客さんに解説している方(作者さんだったかも)が近くに来られ、
覗き方のコツを教えていただいた。
灯りの方に先端を向けて前後に移動すると、竹筒の中の時間が変化しますとの事。
言われるがまま、移動してみると…
おおおおおぉぉぉぉ!夕方に変わった!
めっちゃ綺麗やでぇ。
竹筒の上部は光を取り込めるように作られていて、
その取り込み具合で中の景色が変わるように設計されているんですって。
その凄さにビックリですよ!
それで、みんな前後に移動してたわけか。

一階では他に、岡持ち(イタリアなどの景色が詰め込まれていたよ)が置いてあって
覗き込んでいる人、みんな子供みたいにニコニコしていました。

このギャラリー、二階もあったのでそちらにも移動。
二階では、ワインボトルがずらりと並んでおりました。
竹筒と同じ様に中を覗いてみると…
スイスやイタリアなど世界各国の景色が中に閉じ込められていた!
魔法や、これは魔法やで!
どの作品もスゴかった!

たっぷり楽しんだ後は、近くの錦市場によって、豆乳ドーナツでエネルギーチャージ。
ちょっと甘いのが欲しかったので、きなこと黒蜜がかかっているのを初めてチョイスしてみた。
…うむ、美味し。たいして歩いてもいない癖に疲れていた体にピッタリだったようだ。

さて。
ここからは、いつものハコモノめぐらーに戻る。
次なる目的地は伊右衛門カフェだ。
聞くところによると千聰ギャラリーという美術館が、
伊右衛門カフェの入っているビルと同じ場所にあるらしい。
ちなみに伊右衛門カフェのある近辺は、
ハコモノがいっぱいある事で有名だ(ハコモノめぐらー業界で)。
なので、今回ハコモノハシゴをする予定です。

錦市場を抜けてそのまま西へ向かって歩いていく。
室町通へ行き、そして北上。
確かここらへんだったよなぁ、染・清流館ってとこは。

ド派手な看板が目印の染・清流館は休館中でした。
おかしい、休館日は確か月曜だったはずなのに(本日は日曜日)。
あああああ!今回も安定の「行ったら休館日」かよ。

 

(平成26年9月訪問)

箱庭屋 公式サイト
おすすめ度 ☆☆☆☆☆ 近くで開催されるときは是非!
ヘンテコ度 ☆☆☆☆☆ ヘンテコと言うより凄すぎ!

ギャラリー富小路 公式サイト

 

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