復活の大船鉾!京都市無形文化遺産展示室でデジタルお囃子体験!(京都)

京都へ遊びに行く時には、大抵京阪電車を利用していると言う事もあって、
ほとんど来る事が無く馴染みが薄いJR京都駅。
(大阪からだと嵐山方面に行くにも阪急の方が便利ですからなぁ。)
おかげさんで京都駅、というか駅周辺、どこに何があるかとかいつも完璧にちんぷんかんぷんです。
JRから地下鉄に乗り換えるだけでも迷うんだもんなぁ。
コレ、まったくのおのぼりさん状態だ。イエーイ!

そんなおのぼりさんが京都駅ビルにある美術館「えき」KYOTOへ行った際に、
なんでかしんないけど、帰りは阪急に乗るか~とワケのわかんない事を思いついてしまい、
それならば!と駅周辺ちょっと観光がてらぷらぷら散策しながら
河原町まで歩いてみることにしました。

まずは巨大要塞のような駅ビルを華麗に脱出し、
さぁ、それではいざ出発ですよ!と人の波を掻き分けながら、
京都タワーの横をずんずん北上していきますと、
んんん?ヨドバシカメラのビルの一階に何やらあるではありませんか。
…な、何だここは?もしかしてハコモノ!?

京都祇園祭大船鉾復興展示 -京都市無形文化遺産展示室-

ガラス越しに見えるのは鉾と提灯!これは祇園祭ッ!
こちらは平成26年に後祭と共に復活した、
大船鉾に関する展示を行っている施設でした。

おお~!鉾でっけー!いつのまにこんなんできてたんや!
と、カメラを慌てて出してフハフハ記念撮影に興じていると、
中からダンディーなオジサンが現れ、
「どうぞ、色々と展示しておりますから、時間があれば見て行ってください」
と誘ってくれはりました。んではお言葉に甘えて…

まずは入り口すぐ近くの受付で、
資料やらパンフやらを頂きながら、オジサンに色々と説明をしてもらいます。
…それにしても近くで見る鉾はとても大きい。

そうそう、外から見た時には全然気づかなかったのですが、
京都市無形文化遺産展示室は掘り炬燵の様に部屋の大部分(受付の所以外)が低く造られていて、
その中央部分のパネル展示の上に鉾が展示されておりました。
丁度入口のとこからだと目線の高さで観賞できるようなってるんやねぇ。上手い事考えられてるな~。

オジサンの説明を聞いた後は、
入口からだと右側隅にある階段へ向かい、いよいよ展示コーナーへゴーです。

 

 

鉾が上に乗るパネル展示を中心に回廊状になってる展示コーナーを順にぐるりと見学。
祇園祭に関する映像やパネル展示がイッパイあってなかなかの見応えです。

ヨドバシビルを建設する時に発掘された品の展示なんてのもありました。
そしてその隣にあったのが…

よくわかんないけど、なんだか凄そうな映像体験(?)コーナー。
その名も「祇園祭のデジタルミュージアム」!

 

一通りやってみたんですが、
この「お囃子体験システム」が一番面白かったです。

何でも、山鉾巡行中は通っている場所によって演奏するお囃子が違うとの事で、
地図上の鉾をスライドさせてそれぞれの場所で流れるお囃子を聞けるという
優れものでした。
巡行中、ずっと付いて回るなんてまず出来ないからなぁ。
これはかなりいい体験だわ。

そしてこちらは各山鉾の紹介コーナー。

描かれているイラストがとびっきり良かったです。

 

展示されている鉾を下から見上げるとこんな感じ。この角度で見るのはなかなか不思議な感じでした。

そしてその展示されている鉾の説明書きがコチラ。
大船鉾の艫櫓と言い、実際に巡行に使われたものなんですって。

 

たまたま通りかかってぷらっと入った施設でしたが、
なかなか興味深い展示が多く、大船鉾の復活に関する事々も詳しく載っていて面白かったです。
まぁ、一番のお気に入りは鉾のイラストなんですけどね。

大船鉾の復興を支援する為に開設された、
大船鉾に関する展示や祇園祭を紹介する施設、
京都市無形文化遺産展示室。
近くにお寄りの際は是非!無料だしね!
…と、書いて締めようと思ったのですが、
書くにあたってちょこちょこ調べてみると、
何と言う事でしょう!京都市無形文化遺産展示室は平成29年度の祇園祭の終了と共に
既に閉館されておったのです。俺が見に行った年の祇園祭の後か。

うへぇ、タイミングよく上手い事閉館前に見つけて入れたもんだわ…。

最後に一つおまけ話。
京都市無形文化遺産展示室が入っていたスペースは
ヨドバシカメラが無償で提供してたんですって。
ヨドバシカメラ、めっちゃオットコ前や!

 

(平成29年4月訪問)

京都祇園祭大船鉾復興展示・京都市無形文化遺産展示室 (閉館)

入館料 無料
開館時間 10:00~18:00
休館日 水曜日

 

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