安藤緑山のバナナと柿に悶絶。超絶技巧の作品が並ぶ清水三年坂美術館!(京都)

ポケットに大好物のヨーグルトブッセを入れてた事をすっかり忘れ、
そのまま椅子に座ってぺしゃんこにしてしまうと言う大事件が、ここ京都で発生しました。

ぱーんっ!(ビニールが破裂した)
うわわわわ…。
折角、桜を観ながらむしゃむしゃ食べようと楽しみにしていたのにぃぃ!と悶絶。
(俺流お花見は中止になりました)

だがへこんでいる暇なんて全くない。すぐさま確かめなきゃならない事があるのだから!

恐る恐るポケットに手を突っ込みまさぐってみると…
…ああ!助かった!
幸いなことにクリームは全く袋からはみ出ておらず、完全なノーダメージにホッ!
だけど心には大ダメージだったけどな!
(コンビニの袋に入れたままポケットに突っ込んでたのが勝利の鍵でした。めんどくさがり万歳!)

 

そんな心が折れた「何食べても美味ない」状態での
京都名物・中村楼(入ったのは併設のカフェ、二軒茶屋)の豆腐田楽は
全く味がわかりゃしませんでしたわ…

 

ちゃんとジャンバー(関西人なのでジャンバーと言う)は脱いで横に置かんとあかんなぁと、
盛大に反省をしつつ、石塀小路を抜けてねねの道を通り、三寧坂へ向かって歩いていきます。

 

正伝永源院で見頃にはほど遠かった庭を見た後(かなすぃー)、次に目指すは三年坂美術館。
安藤緑山の超絶技巧、いや変態技巧の数々を今から見るんやでぇぇぇ!とテンションは既に高いです。

三年坂美術館は、その名の通り三寧坂にある美術館で
今大人気の超絶技巧と呼ばれる幕末から明治にかけて作られた
彫刻や七宝や金工等々の工芸作品がメインの美術館(これで説明合ってるかな?)。

ウッキウキしながら人で溢れかえる東山をずんずん進んで行きますと…

見えた!

 

そして着いた!

行った日に行われていた特別展は「彫嵌細工の世界」。

早速中へ入りますと、
入り口付近は書籍や工芸品、グッズなどが並ぶミュージアムショップになっていて、
受付は左側に。
入場料を払って奥の展示室へ…

 

わー!すごーい!たのしー!(大興奮)

自在置物に根付、七宝。薩摩焼に…ハァハァ。ビックリするほど細かいとこまで作り込まれた作品の数々に
どれから見ようかはやプチパニック状態だ。
「美の巨人たち」で見たことのある作品もいっぱいあるやん!

…とりあえず一旦落ち着いて、
手前からじっくり見ていこう。フゥ。
(以下、メモ書きしておいた感想から。シロートの感想だからご注意あれ)

まずは金工のコーナーから。
最初にあったのが、自在置物。伊勢エビの自在置物があったんだけどこれが凄まじいまでのリアルさ。
フィギュアやモデルが好きな人にはたまらんジャンルだよなー。
僕も好きな人なので勿論たまらんわけですわ!
そして正阿弥勝義の古瓦鳩香炉。
瓦の質感のそっくり具合に鳥肌が立つ。この作品を「美の巨人たち」で見て、
早くここへ行かなきゃと思ったんだよな~。生で見れて感激。

そしてこの古瓦鳩香炉に夢中だったのは僕だけではなく、
小学生くらいの男の子なんてガラスに顔をへばりつけて観賞してましたわ。
ガラスが顔の脂で白くなっていた程くっつけとったもんな。
HKT48のおでかけ!での秋吉ちゃん状態に思わず笑ってしまったw
(何の事かわかんない人は、「HKT48のおでかけ! 秋吉ちゃん」で画像検索すると出てくるよ!)

続いて根付。
根付のコーナーでは、これまた「美の巨人たち」で紹介されてた
竹の中の大工という作品が展示されていました。
実際に生で間近で見る竹の中の大工はそれはもう小さいもので、
気持ち悪いぐらいに細かい作業にはまたまた興奮するのでした。
しかし、これってどうやって作ってんねんやろ?と頭の中を???が占拠する。

次は薩摩焼。そして展示室奥の壁際に置いてあるテレビで七宝などの紹介をする映像を観賞し、
そのまま部屋の反対側へ移って七宝のコーナーを見る。
七宝は僕でも知ってる有名人、並河靖之の作品がたっぷり。
じっくり見るのはほぼはじめてな気がするがいいもんですな。
そして「Wなみかわ」のもう一方、濤川惣助の作品もございましたよ。
輪郭線を取っ払った濤川惣助の作品はあわあわしててクリームみたいで美しうございました
…オイラも欲しい(直球)!

そしてその先が牙彫のコーナーでして…よし!これは最後に取って置こう。
お楽しみは一番後でじっくりと楽しむべきだ。
って事で、2階へ上がり特別展の彫嵌細工を観賞します。
お気に入りは、「家鴨図手箱」「蟹芦葉図箪笥」。

一階へ戻ると、いよいよお待ちかねの牙彫コーナーだ。
牙彫コーナーは最近常設展に加わったジャンルとの事。
安藤緑山の作品は柿、茄子などたっぷりと展示されておりましたよ。
葉の虫食いの穴とか、どこまでもリアルさを追及する作風には狂気すら感じますな。
ってか、本物!?

展示品の説明に書かれていた「思わずもぎ取って食べてしまいそうな程に柿である」
ってのがツボでしたw
後、貝尽くしと言うタイトルの貝がいっぱい集まった作品は、
お腹がグーッと鳴る程のシズル感。

この後、ある場所へ桜を観に行く予定でしたので
いささか駆け足見学になったのだけが心残り。
今度はゆっくり見に来ようっと。

しかしホントにいい美術館でしたなぁと大満足で外に出た後は、
折角なのでこれぞベタ!ってな京都桜見物をしてみましたよ。

まずは三寧坂の枝垂れ桜。

ねねの道を戻って行き

 

京都の桜と言えばここ!な円山公園。
枝垂桜と、出店の上に乗るほどモコモコ咲く桜。

河原町まで出て高瀬川沿いの桜も見物。

さぁ阪急に乗って次の場所へ移動だ。

 

(平成28年3月訪問)

清水三年坂美術館 公式サイト
おすすめ度 ☆☆☆☆☆ 何度でも行きたくなる美術館。
ヘンテコ度 ★★★★★ 超絶技巧を変態として見るなら最高にヘンテコ。

入館料 大人800円
開館時間 10:00~17:00
休館日 月・火 年末年始 展示替期間

 

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