楊枝のお加持と通し矢。蓮華王院・三十三間堂へ行く。(京都)

雪で真っ白になった清水寺を一度見てみたいと思い、京都へ出かける事にした。
七条駅で特急電車を降り(毎度の事乍ら京阪電車はトテモ快適で御座いました)、
すぐさま地上へ出ると…
うおおおおおい!雪どころか晴れ間がのぞいとるやないかーい!

…オカシイ。全く持って不思議でアル。
たった数分前に車内から見えていた(東福寺を過ぎる辺り)、
吹雪で霞む京都駅&京都タワーは一体何処に行ったのでせうか?

路上に積もる雪は既に溶け始めて清々しいまでのシャーベット状態。
じんわりと靴を浸す雪どけ水の冷たさに、「これ、ガチでリアルな奴だから!」と
雪を見に来たのに現地は晴れていた!という衝撃の事実が現実である事を
突きつけられるのであった。

 

年明け1月15日。京都です!
今季最強の寒波の所為で、京都は前日からかなりの積雪とニュースで知り、
京の冬の絶景としては「雪の金閣寺」と並んでベタすぎるけど、
コレは「雪の清水寺」を見るチャンスなのでは!?

と、炬燵からもぞもぞと抜け出して行ってみる事にしました。
(雪の金閣寺は見た事あるけど雪の清水寺はまだなのだ)

んで、朝の内からおけいはんにのって七条駅に到着。
…え?清水寺に行くなら五条じゃないのかって???
そう!最寄り駅は京阪五条なんですが、清水寺へ行く前に寄っておきたい場所が御座いますのよ。
(折角の京都、一カ所だけで終わらすのは勿体ないたりゃありゃしねぇ)
…それは何処かと申しますと、
三十三間堂だぁぁぁ!

この日15日には、楊枝のお加持と通し矢が行われていて、
何と拝観無料の大盤振る舞いなのですな!
なので、七条→蓮華王院(三十三間堂)→京都国立博物館→智積院→清水寺→建仁寺、
の予定を立ててみました。
…けど、この天気の様子では清水寺の雪はとっくに溶けてしまってそうなんだよなぁ。
うーむ。それなら清水寺外して、雪深い大原や比叡山の方に足を延ばしてもいいか…
なんてここに来て優柔不断炸裂だ。

…まぁ何はともあれ、三十三間堂へ移動開始。

足をびちゃびちゃにしながら七条通を東へ、
弓を抱えた人達に交じって進んで行きます。
しかしまぁ、さっきまで激しく吹雪いていたとは思えませぬな…。

徒歩3分程で三十三間堂に到着。あっという間です。

三十三間堂は着物姿の美しい女性がたくさん居てとても華やか。
ではそろそろ中へ行きますか~と、押し競饅頭状態になりながら境内へ移動だ。

門を潜り、左側へ進むと本堂前のお庭の方へ出ます。こちらは屋台が出ていてとても賑やかなんですな。
庭にはまだ雪も残っているし、後で見に行く事にしようそうしよう。
と、まずはお参りをしに本堂へ入ります。
しかし拝観料無料で国宝をたくさん見られるなんてありがたやありがたや…。

今回は以前来た時の教訓を生かして(数年前に来た時にはあまりの人の多さにほぼ何も見れず
人の波に流されただただ前に進んでいただけなのでした。イヤン、押さないでー)
仏像前に行けるよう位置取りをしてしずしず進んで行ったのですが…
あれ?そんなに人おらんやん!?とプチビックリだ。
そうなんです。意外な事に、立ち止まったり、説明書きを読んだり、少し戻ってもう一度見てみたりとか
できるくらい
ゆったり拝観できたのです。

時間帯が良かったのか?いやいや日頃の行いが良いんだろうなぁ(自画自賛)と
ホクホク顔でずらりと居並ぶ千手観音像を拝んで行くのですが
…何度見ても圧倒されるわぁ!(一度貸し切り状態で拝観してみたい!ってのが僕のささやかな夢であります)
堂内の様子は蓮華王院の公式サイトに載ってますぞ

観音さんの前に立つ二十八部衆像は僕の大好きな写実的・リアルな造りでどれもがステキすぎて、
見惚れてしまっていっこうに前に進めない。あかんあかん。
これじゃ三十三間堂だけで今日の京の日程終了になってまうわ!

と、後ろ髪を惹かれ乍らも先へ進んで行きますと…
ご本尊前のところで行列が出来ておったのですな。

そうです、楊柳のお加持の列だったのです。
楊柳のお加持とは、楊枝で頭に法水をかけてもらう行事でして(詳しくは公式サイトでどうぞ
以前来た時は、一番遠くの列へ押し流されてしまった為にかけて貰う事が出来なかったんですよねぇ。
今は一列に並んで全員かけて貰えるようになってるんかぁ…これは良いなぁ!
と、早速列に並びます。

しばらく経つといよいよ僕の番。
お坊さんの前に出て首を垂れると、ぴしゃっと頭に水がかかりました。
おおお!今回はちゃんと体験出来た!めっちゃ嬉しいわ!と本懐を遂げたのであった。

お加持の後は、本堂内の残り半分部分、ご本尊から左側の千手観音像や二十八部衆、風神像を拝観。
いやぁすげえなぁ…。
中でも風神さんが持つ風袋の、空気が入ってパンパンな感じが素晴らしかったです。
その後はぐるりと裏側の通路を進み(こちらにも展示物がたくさんございますよ)
出口に着くと、通し矢の会場に出ます。
どんな感じだろうなぁと行ってみますと…!?
あれれ?前来た時と変わっとるやん。

以前来た時は、本堂の裏手の軒下?庇の下?(でええんかな)の所で
見学出来るようになっとったんですが、今はバッチリ封鎖されとるんやなぁ。
代わりにというか、出口のとこの建物の窓から少し様子を見れるようになってました。

 

左今回、右前回。
庇の下には既に人がイッパイいたので入れなかったんだけど、なんとかギリギリ矢を放つ姿は見れたんだよね。

凛々しかった!

会場の入り口側へ行けば、見学できる場所もあるようでしたが、
人も多いし、もう十分お腹一杯になりましたのでこれにて通し矢見学は終了。
で、庭の方へと向かいます。

 

お庭は雪が適度に溶けていたおかげで、色が沢山あって頗る美しかったです。
吹雪いて白一色の世界よりよかったかも(それはそれで良いのですが)。

何の花かわかんないんだけど、赤と白のコントラストが最高でした。

 

庭を見て、出店をぶらぶら冷やかしてから外へ出ると…

青空やん!
オイラ、確か京都には雪景色を見に来たんだよな…。
ここまで晴れれば人も増え、少し残った雪も踏まれて溶けちゃってる事でしょう。
たぶんもう清水寺にはほとんど雪は…。

京都雪見旅行その1 三十三間堂へ行く 完。
次回 京都国立博物館へ行く

 

(平成29年1月訪問)

蓮華王院(三十三間堂) 公式サイト
おすすめ度 ☆☆☆☆☆ 人の少ないときに行きたいなぁ。
ヘンテコ度 ★★★★★ ヘンテコ要素は皆無

拝観料 大人600円
開館時間 8:00~17:00 (11月16日~3月は9:00~16:00)

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