醤油と童謡の里、龍野を巡る。(兵庫)

ごはんのおともは数々あれど、
やはり関西人としては「アラ!」を推すしかあるまいて。
「アラ!」、それは美味いとしか言いようがない食べ物。

…ハッ!?
これは一体何杯目のおかわり?
なぁんて、「うおォン 俺はまるで人間火力発電所だ」
状態になること間違いなしの美味しさなのである。
アラ!と白米の相性の良さといったら、翼君も岬君も、キン肉マンもテリーマンも
裸足で逃げ出しちゃう位なのだよ!

って、みんながみんな、アラ!を知ってる前提で話をしておりますが、
そもそもの話、関西に住んでない人にとっては、
「アラ!」が一体どんなものかは全く想像もつかないはずですよね!?
…やっぱり気になります?気になるでしょう?気にしてよ!!

「アラ!」の販売元 ブンセン

アラ!の正体は海苔のつくだ煮でした~。
はっきり言って、アラ!って名前から海苔のつくだ煮を導き出せた人は
ニュータイプ間違いなしだ。
(なぜ「アラ!」と言う名前なのかはブンセンさんのサイトに載ってるぜ!←肝心な所は丸投げだ)

 

さてさて、いきなりアラ!について話をしはじめたのは、
別に僕がブンセンの回し者でアラ!を宣伝したいとかなんかではなく、
アラを作っているブンセンが龍野にあるという事をただ言いたかっただけなのです。
そう、それは何故かと言いますと、龍野に行った時の事を書きたかったから!
(ああ!なんて回りくどいのかしら)

さて、その龍野。
龍野は醤油の製造で有名な街でして、
醤油メーカー大手のヒガシマルの本社も龍野にあるんですな。
そのヒガシマルが運営する「うすくち龍野醤油資料館」というのが龍野にあって、
おお!醤油の資料館!これは是非とも見に行かねばなるまい!
と、出かける事になったのがそもそもの始まりでございます。

龍野かぁ。他に何かあるのかなぁとインターネットを駆使して調べてみると…
なんやいろいろありますやん!(大興奮)
なになに、龍野は醤油だけでなく、
そうめんでもちょいと名の知れた場所で(播州手延べ素麺)
…って、そうか!
龍野を流れる川の名は揖保川。そう、あれですやんあれ!
揖保と言えば揖保乃糸!

その揖保乃糸の資料館もどうやら龍野にあるようで、
なんだかいろいろと体験コーナーもたっぷりあってとても面白そう。
しかも、この行こうとした時に丁度行われていた食事処でのイベント?の名前が

 

NEW麺ザワールド

 

とふるっていた!うひゃひゃ!
このB級テイスト溢れる名前、もうこれだけで行く価値がある!
(このイベントはどんなものなのかと簡単に説明いたしますと、
和・洋・中、それぞれのジャンルの変り種にゅうめんを
一日限定50食販売するというもので、お値段なんと破格の1杯500円。
こりゃぁ 2杯くらいは食えそうな気がする)

こうして龍野での行き先は決まった…のですが、
ただ1点だけ問題が。
それは醤油資料館とそうめんの里がけっこう離れているという事。
駅にしたらたった一駅なんですが、姫新線というローカル路線が実に手強いんだな。
一時間に一本しか電車は来ないのですよ。
ううむ、これはきちんと時間を考えて回らねばならないな…
って事で、ようやく龍野旅行記本編、はじまりはじまり~

 

18切符片手に、本竜野駅にやって来たのは10時ちょっと前の事。
まずは、龍野の次に行く予定の「そうめんの里」の最寄り駅である
東觜崎への電車の時刻をチェックチェックです。
えーっと、10時37分、11時37分…。
お昼をそうめんの里で食べる事を考えたら、11時37分のを逃すとまずいのか。
今が10時前だから観光に使えるのはたったの1時間半程か。めっちゃキツイなw

でもまぁ、龍野は一キロ圏内に見どころがぎっちり集中しているようなので、
よっぽどへましない限り回れるとみたけど、どうでしょうかねぇ(甘々の考え)。

 

三木露風の生誕地でもある龍野。
駅前には赤とんぼを題材にしたノスタルジー満載の銅像ががが!

観光案内所で貰った地図やパンフを読んでみると、
三木露風関連の施設史跡も数多くありました。
そんな中、僕たちの心を捉えたのが、童謡の小径という場所。
なんでも近づくと音楽が流れたりするらしく、
これはなかなかの廃人スポットの予感だ。

他にも宮本武蔵の修行した場所があったりとか、
なんやかんや色々面白そうな場所が龍野にはたっぷり詰まっている事が判明。
…これ、時間足りるかな。

地図で確認しつつ、とことこ歩いて進みます。
醤油資料館がある龍野中心地?までは結構な距離。
それならレンタサイクルを利用すればよかったのですが、
なぜかこの時は「そんなん借りんでも余裕だろ?」
と何の根拠もなく思っちゃったんだよなw
後で後悔することになろうとは…

揖保川を渡るときに見えたヒガシマルの工場がこちら。
でっかいわー!

揖保川を渡るとついに龍野城下町の中心部分に到着です。
うーむ、一気に雰囲気が変わったなぁ。
まずは醤油資料館に向かう途中にあった…

宮本武蔵ゆかりの龍野御坊圓光寺へ。
城の様な門構えっすなぁ。

 

宮本武蔵修練の地。詳しい説明書きがあって良かったっす。

寺を出てからまっすぐ山の方に進んでいくと、醤油資料館に到着です。

想像していたより立派な建物でした。何より大きい。
醤油専門のマニアックな博物館なので、
いいとこ2部屋くらいのちっこい資料館と思ってたよ(失礼)。
うん、さすががヒガシマル醤油だわ。

 

何がイイって入館料10円てのがほんとイイ。洒落てるな~。

さてさて。
レトロな建物内では、醤油製造に関しての資料が
これでもかというほど展示されておりましたわ。

 

見学スタート。

 

醤油づくりの道具などがたっぷりと展示されてます。
酒蔵っぽい感じだ(醤油蔵だからそりゃそうだよね)。

渡し舟もあったでよ。

麹室。

 

再現された当時の帳場。東丸!

館内から見た外の景色。レトロ感満載だ!

…いやぁ凄かった。
正直そんなに興味がない分野なので、せいぜい5分コースでしょw
とか来るまでは思ってたんですが、
かなり興味深くて面白く、時間の余裕もないのに
そこそこ時間をかけて見学してしまいました(それでも駆け足見学でしたが)。
おかげで資料館を出てみると、時刻は既に11時近くになっとりましたわ。マジかよ!?

昼飯はそうめんの里で謎の西洋風素麺をいただこうと決めていたので、
これは急がねばなりません。駅まで戻るのには15分くらいかかるから、残り時間は大体40分くらい?
あああああ!コレ、徒歩での移動がすごく無駄だったんじゃないかな?
やっぱりレンタサ…とおもむろに犬面氏との取っ組み合いのバトルが始まります。
お前が要らんとか言ったからやろ!いやいやそれはあんたが…。

一旦気持ちを落ち着けて、地図を見て考えます。
まぁそもそも1時間半くらいで全部回ろうとしたのが無理な話。
とりあえず無理なく回れそうな場所をピックアップして、
そこは確実に回って行くことにしようと結論。

 

資料館を出てまず最初に向かったのは、うすくち醤油資料館の別館。
(本館だけでなく別館まであるのかよ!)

そうそう、別館に行く途中の道で何気なくあった自販機を見てみると、
売っていたのが全部醤油だったという衝撃!

別館の次は、龍野城へと急ぎます。

ここを真っ直ぐ進むと龍野城。

 

城跡かと思ってましたが、立派な門がありましたわ。
ここを右に曲がって登っていくと龍野歴史文化資料館。
とりあえず先に城の方へと向かいます。

登り切った先には御殿が。
さっと中に入ってぐるりと見学です。
もう、ほんと高速。

 

城の次は勿論、龍野歴史文化資料館へ。
感想ですが、んー普通の歴史資料館でしたな。
展示物の数も少なかったし、館内もそれほど広くなかったし。
一番印象に残ったのは、同行者犬面さんのどす黒い顔でした。
いくら興味が無い分野って言ってもそこまで酷い顔にならんでもw

資料館を出ると、時刻は11時15分。
電車が来るまであと20分程。移動時間を考えるとギリギリか。
どうする?どうする?
お昼時で腹ペコトルネコ状態ですので、
ここは電車を一本遅らせて、龍野でご飯を食べてから
もうちょっとゆっくり観光するのが正解なのでしょう(見たいとこまだまだいっぱいあるし)。

だけど、今回の龍野旅行の一番の目的は素麺を食べることだから、
そこを曲げるわけにはいかなかいんだよなぁ。
だって、そうめんは限定50食だから、売り切れる前に行かないと、
今回龍野へなにしにきたのかわからなくなる(昼過ぎるとやばい筈)。
その為に、ここまで駆け足で回って来たんだから…。

ってことで、急いで駅まで戻ります。
あああああ!やっぱり自転車借りるべきだった…

駅には電車到着3分前に到着!
わざわざ戻ってきたのに、電車が目の前で発車してったら、
それはそれでおもろいかもなーとか移動中言ってたんですが、
そんな事にならずに良かったですw

結局、今回の龍野旅行では
童謡関係のものは全然見れなかったです。
歌が流れるという童謡の小径。
それに関連する石碑巡り。
霞城館矢野勘治記念館というハコモノ。
半分くらい?いやいやもっと多くの場所を見残してますw

リベンジに行かなきゃならないなぁ。

(平成21年1月訪問)

 

うすくち龍野醤油資料館 公式サイト
おすすめ度 ☆☆☆☆★ 気軽には入れて面白いっす
ヘンテコ度 ☆☆☆★★ 醤油専門のマニアックさと、10円入館料がスバラシイ!

入館料 大人10円
開館時間 9:00~17:00
休館日 月

 

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