えーっと、一間は確か六尺だったはずだから…、
一尺30センチで1.8m。
とすると、百間は180メートルか。ふむふむ。
という事は、この百間廊下は180メートルもの長さなのか!?な、長い!
なぁんて、思わず勘違いしてしまいそうな所なんですが、この場合の百間は
物凄く大きなものを表す時の表現としての百間なのであって、
罵倒語として有名な「この、百貫デブがっ!」の百貫と同じ意味合いで使われているわけですね。
(ちなみに百貫は375キロ。そんなにあるわけないもんな)
なので必ずしも百間もあるわけではないと…
…へ?
百間廊下は300メートル近い長さがある…だと!?
ふはっ!実際の長さの方が長いとはどういう事よ!
そんな、あまりの長さにびっくりした、
姫路城西の丸百間廊下が公開中でしたので入ってみました。
好古園を見学後、姫路城内に開設されている
期間限定「官兵衛の歴史館」へ向かいます。
大手門の前に置かれていた案内の看板。
この訪問時にはまだ工事中だったので天守閣の中へ入る事は出来ませんが、
官兵衛の歴史館は天守閣近くに開設されているので、すぐ近くまでは行けるようです。
大手門をくぐると三の門広場が広がります。
いつもながらだだっ広いわ~。大手門から受付までがめっちゃ遠いんだよな。
ぶつくさ言いながらてくてく歩いて行くとようやく受付へ到着。
天守への入場券は大河ドラマ館で共通券を購入していたので、そのまま入場です。
どんどん上がって行くよー。
ぐるぐる歩き回りながら徐々に天守閣へ近づいて行くのですが、
アップダウンが激しくてこれがなかなかきついんだなぁ。昔のお侍さんは大変だったに違いない。
しかし姫路城は先に進むにつれてどんどん天守から離れていくような感じになるから疲労感半端ないわ!
そうこうしている内に西の丸までやって来ました。
そしてここに来て、はじめて西の丸の化粧櫓と百間廊下が公開されている事を知ったのです。
…何べんも姫路城には来ているけど、百間廊下は入ったことがないなぁ。
前から公開されてたっけ?天守閣の工事期間中だけの公開なのだろうか?
よし!折角なんで入ってみよう。
展示品や説明書きを読みながら、長い廊下を進んで行くのですが…、
突然急な階段が現れたりと、この百間廊下、まさにアスレチック状態!
上り下りは激しいし、なんてったって廊下が長い。
なんだろうなぁ、何かに似てるんだよな…。
そうだそうだ、あれだ。 横スクロールアクションゲームだ!
防衛施設でもあったこの櫓?廊下?
あちらこちらにさまざまな仕掛けがあって(石落としとか)見どころたっぷりでした。
そして、こんなのまで用意されてるんだから!
まずは体験コーナー。
石垣パズル!
そして真打登場!まさかの顔ハメ!
百間廊下は長屋のようになっていて、ふと入ってみた部屋には突然の顔ハメ。
歴史の重厚さを感じさせる百間廊下の雰囲気と真逆の観光客もてなしスタイル。
そのギャップがたまらないよね。
一緒に部屋に入ったアベックちゃんが、思わず「なんじゃこれ」と言い合ってたのが印象的でした。
アベックちゃんにはピッタリの内容の顔ハメなのにやらずに出てったのが勿体ない。
言ってくれれば記念写真撮ってあげたのに。
いやぁA級施設とB級ポイントの混在が素晴らしいね。なんて独り言ちて進んでいくと
またまた何やら部屋がありました。
ハッ!あ、あれは!?
人形好き、ジオラマ好き、マネキン好きにはたまらない光景が目の前に。
展示されていたのは、百人一首を楽しむ千姫人形。
当時の様子を再現しているわけですな。
しかしこの人形の美しさが凄い…。
こういう歴史再現ジオラママネキンではトップと言っていい、気品ある美しさだと思いました。
あと、何気にカルタを覗く猫がかわええ。
千姫が百人一首をしている場所が化粧櫓。
長い長い百間廊下の先に待っております。
化粧櫓の所が出口になっていて、
外へ出てから今まで歩いた場所を振り返ってみると…
やっぱりすっげー長いわー。
(平成26年12月訪問)
姫路城 公式サイト
おすすめ度 ☆☆☆☆☆ 真面目に見てもB級的視点からでもどちらも楽しめます。
ヘンテコ度 ☆★★★★ 一人で来て一人で顔ハメをやるかどうかにかかっていると思う。
入館料 無料(姫路城の入場料 大人400円は必要)
開館時間 9:00~16:00
休館日 年末
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