城崎温泉街の柳が揺れる風情たっぷりな北柳通を歩く。(兵庫)

本日は午後から大幅に天気は崩れるとの予報だった為、
昼前到着の城崎温泉からいの一番で向かった先が
国の天然記念物「玄武洞」だ。

城崎温泉街からはレンタサイクルで移動し、
玄武洞ミュージアムと併せてたっぷりと見学をした。

温泉街へ戻ろうと玄武洞を出発したのはだいたい1時過ぎの事で、
空にはまだ晴れ間が覗いており、まだ暫くは雨は降らなさそうな感じである。
これはもしかしたら結局雨は降らなかったパターンかも?

それならば…とその時思い浮かんだのが
このまま温泉街には戻らず一気に日本海まで出て竜宮城を見に行こう!
という、旅の相棒には内緒にしていたマル秘計画である。
竜宮城というのは城崎マリンワールドがある日和山海岸から見ることが出来る、
無人島に作られた珍スポットだ。
城崎温泉街からはおよそ四キロ程の場所にあり、
今いる現在地、玄武洞公園からだと8キロ程。
移動自体は電動自転車に乗っていることもあってそれほど大変でもない。
時間もまぁそんなにかかんなさそうだし(城崎温泉→玄武洞4キロが20分くらいで行けた)
これはやるしかないか。

ただ、行ってしまうと間違いなく
マリンワールドにも寄ってしまうだろうから、
結局温泉街の観光は全くできずに、
城崎温泉に何しに来たん?状態になってしまいそうなのが問題だ。
そしてこの後絶対に雨が降らないとは言えないってのも
竜宮城を見に行くのを躊躇させる理由の一つだ。
もし雨が振っちゃったらそれはもう悲惨な事になるでしょう。
傘も合羽も着替えも用意してこなかったんだから…。
まぁそれよりもなによりも、一番の問題点は
我々、大変な空腹であるという事。
城崎に着いたのが11時過ぎ。そこからすぐさま飲まず食わずで
玄武洞にやって来てたので、もはや空腹トルネコ状態なのだ。

しかし竜宮城は捨てがたし。
とりあえず相棒の意見を聞いてみないとなぁと、同行の犬面さんを見てみると、
その姿は最早豆粒位に見えるほど、ずっと前を、先を進んでいた。
ちょ、あんた。飛ばしすぎやろw
そういや玄武洞観光後半くらいからずっと腹減った腹減った。
何食べよう何食べよう。折角だから地元のもの食べとくべきかな。
なんてぶつぶつずっと呟いとったな。
この人、いつも食に関してはなんのこだわりもなかったのに
いつの間に食いしん坊キャラになったんやろか?
まぁ、仕方ない。竜宮城はまたの機会にするか。

城崎温泉観光協会で自転車を返却し、
昼飯求めて観光がてら温泉街をぶらぶら歩きスタートです。

駅前にあったお店の食品サンプルはずらり海鮮尽くしである。
蟹のお鮨のテイクアウトもやっているお店もあって、
これは食べ歩きもありか!?などと湧き上がる我々。
もうここで決まり!なんて思ったけど、折角なのでもうちっとお店を見てからにしようと
両側に飲食店が並ぶ城崎温泉駅通りを北上していきます。

インスタ映え確実な足湯カフェにレトロな雰囲気の喫茶店、
牛すじ丼はそこはかとなく美味しそうだし、綺麗な外観に惹かれたお店はお蕎麦屋さんだ。
うーむ、決めれん。いつもの如く店が決めれない。
ちょっと選択肢多すぎやないか!と八つ当たりしつつさらに北上していきます。
お!これは!城崎ちくわと日本酒を買ってどこか公園という正解に辿り着いたのでは!?

いやいやこんな鯛(?)の看板を見ちゃったら、やっぱり海鮮ものたべたくなっちゃうよね
ってなんじゃこりゃw

突然現れたお魚屋さんの魚の看板。
かに道楽のカニ看板とか大好きなんで、これには心底ときめいた。

鯛の看板を見てすっかりサカナサカナサカナになってしまった我々、
テレビなどでたびたび紹介されるお店があったので
ここに決めた!と向かってみるも、
只今満員のお知らせプラス店前の行列を見て断念せざるを得なかった。
優柔不断でお馴染みの我々がようやく決めれたのに
入れないとは…これはまじヤバしw

ええいこうなったらさらに北上である。

ファッ!今度はカニがおった!

でっかいカニと

ちっちゃなカニ。
ちっちゃい方のカニさんがいるこちらはお食事処になっていて
貼られていたメニューを見てみるとこれまたどれもこれも美味しそう。
乗っている海鮮ネタの量を見るとコスパすげぇし、
よし!君に決めた!と普段の優柔不断ぶりは何処に!?
早速中へ入ろうとするも、こちらもまた店内は満員&店前には待っている人が居る
のコンボをバッチリ食らいました。

もうすぐ14時になるというのにどこも客で満席って一体どうなっとんねん!城崎!
早く決めなきゃ、お昼抜きかコンビニパンになってしまう…。
焦るアタクシがそこで提案したのが駅前にあった綺麗なお蕎麦屋さん。
「海鮮を食いたい君に遠慮してたけど、
 丁度あの蕎麦屋さんは空いてたし美味しそうやから蕎麦にせえへん?」
「もう食べられたらどこでもええよ」←なんやねん貴様!カチン!

来た道を戻り蕎麦屋を目指して歩いて行くと、
あれれ?大混雑していた海鮮のお店が空いてるのを発見。こ、これは!
すぐさま店に入ると、あっさりと念願の海鮮を無事食べることができました。
生ものが苦手な犬面さんは海鮮の天ぷら丼。そしてこのワタクシは刺身定食だ。
これで舞鶴の仇は打てたなとニンマリである(5月に行った舞鶴旅行で海鮮ものを食べられなかった)

食事を済ませた後に向かった先は勿論、
城崎と言えばこの景色!
柳が揺れる川沿いのメインストリートである。

店を出て駅通りを再び北上していくと交差点に到着。
ここから先が柳の通りのようだ。
ちなみに橋向に見えるカッコいい建物は、城崎外湯巡りの一つ「地蔵湯」で、
この架かる橋の名は地蔵湯橋との事だ。

橋の上から温泉街を眺めてみた。
おおおおお!!!
これやこれや!テレビや雑誌などで見るお馴染みの城崎の景色ですやん。

と、これにはちょっと感激。

そうそう、
駅から歩いてくると、最初にこれぞTHE城崎気分を味わえる場所だけあって
この橋の上は観光客で溢れとりましたわ。
ここほど信号を一度で渡り切れなくても悔しくない場所はないであろう。

 

ゆかたの似合うまち 城崎温泉

似合いすぎやで!

川を眺めたり橋を渡ったり。ボーっとしながら見て回ってただけなんだけど
それがもうすっごい癒し。ええわぁ、城崎。
そうそう、何気なくわたってたこの橋、登録有形文化財でした。
そして歩いている通りは北柳通。川の北っ側だから北柳通なのね。

天気が良かったらもっと綺麗で旅情たっぷり感じれたんだろうなぁ。
なんて思っていると、奇跡的に一瞬晴れた。
そうそう、これよこれ!やっぱ晴れの日よ!

通りに面して建つのは飲食店やお土産屋さん、
そして古い建築の旅館が建ち並ぶ。それらを眺めるのはとても楽しい。
そんな中にあったのがこちらの「柳湯」。
城崎外湯巡りの一つですな。

 

柳湯の外観が個人的にとてもタイプなので、
まだ外湯全部はみてないけれど一か所入るならここがええかなぁなんて漠然と思いました。
そういや浴衣姿の客があんまり見当たらんなぁと思ってたんだけど、
まだ開いてなかったんやね。
勝手に一日中開いてるもんやと思ってました。テヘ。

北柳通をさらにずんずん進みます。
すると川を挟んで向こう側に建っている旅館がとてもステキだという事を発見。
しかもよく見れば、玄関横にはお馴染みのあの青銅色のプレートがありますやん。
登録有形文化財!
これは後で見に行かなきゃならん。

そのままずんずんさらに進むと、右側に何やらでっかい建物が!
こちら「一の湯」。ここも城崎外湯巡りの一つですな。
それにしてもでっかいなぁ。

一の湯の前から川の南側に渡るための橋が王橋で、
その袂にあったのが玉橋飲泉場。
JR城崎温泉駅前の城崎温泉飲湯場に続いて飲泉所二か所目やね。

ここで一旦休憩がてら、案内所で貰った城崎観光マップを広げて現在位置を確認。
そもそも俺たちは何処へ行こうとしとったんや?と考え直す。
あ!そうやそうや。城崎文芸館や。
そこで場所を確認すると、大分行き過ぎてた事が判明。
しかも川の南側という失態だった。

そこで王橋を渡り、南柳通を通って戻っていくと

先程気になっていた旅館「小林屋」に到着だ。
ふむふむ、やはり有形登録文化財のプレートやったね。

小林屋さんのとこから南へ行くと城崎文芸館。
いやぁえらい遠回りしてもうたわ。

次回 城崎文芸館で里見弴の秘密を知る

(令和四年8月訪問)

 

城崎温泉 城崎温泉観光協会公式サイト

 

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