何度も前を行ったり来たり。
かれこれ数分間、行ったり来たり。
うーん、何処から入るのか分からない!
目の前に「伊右衛門カフェ」はあるのだけれど、これから行こうとしている千總ギャラリーへの入り口が
どうにもわからないのである。
いやね。千總ギャラリーってのは着物の会社千總が運営している博物館って事は百も承知なんだよ。
伊右衛門カフェはその千總の本社ビルの一階にあるって事も知っている。
だからこのビルのどこかにあるのは間違いないんだけど、入り口が解らないのよね。
何度もビルの周りをうろうろしている内に、ガードマンが居るビルの入り口らしき場所が見つかった。
だけどそこはどう見ても会社の従業員専用入り口なんだよなぁ…。
うーむ。もう千總ギャラリー行くのやめとく?
…いやいやいや。ここまで来てそれはないよなぁ。
よし、仕方ない。伊右衛門カフェでちょっと休憩しつつ善後策を練る事にしよう(大げさ)。
…だけど伊右衛門カフェの、オシャレすぎる感じはすごく苦手なんだよな。
一人で中へ入るにはなかなか勇気がいるけど、とりあえず何飲むかメニューでも見て…
って、こ、ここだったのかよ!
店の前に何気なく置かれてあった看板に、
千總ギャラリーへの行き方が書かれてありました。
ま、まさかの、喫茶店内から入館だったなんて…。
メニューと並んでんだんだぜ。
全然気づかなかったよ!
ジャージが正装な人間からしたら、アウェイ感しか感じない伊右衛門カフェ。
勿論この時もばっちり着こなしているぞ!ジャージ!
こっそり中の様子を伺うと、千總ギャラリーの展示紹介のポスターが貼られてました。
やっぱり店の中を通って行くしかないみたいだなぁ。
…よし。抹茶パフェでも食べた後に、ギャラリーへ行くとするか。
何も注文せずに素通りするのは気が引けるしなぁ。
恐る恐る店内へ入りますと、どうやら喫茶スペースは満席の様子。
レジ前では壮絶に順番待ちが発生しておりました。
…しかしまぁ伊右衛門カフェのオサレぐあいの凄まじきことよ!
店の奥の席は庭に面していて眺めがとてもいい。居心地の良さは半端なさそうだ。
そして少し暗めの照明がオサレ感を増幅させておるわ。
道路に面したテラス席の、若者が好きそうなカジュアル感(←意味あってるかな?英語苦手)
との対比が際立っていてニクいよこんちくしょうめ。
(まぁ僕のわけのわからん説明より、伊右衛門カフェのサイトをどうぞ)
うーむ、ここまでオシャレすぎると、オイラにとっては逆に居心地が悪いに違いない。
でもまぁ折角なんで、休憩したいしいい話のネタにもなるだろうから…
と、順番待ちをしようかとも思いましたが、どこでどう待っていればいいのかすらわけわからん!
店員さんにどこで待ってればいいですか?なんて聞くのもなんか小っ恥ずかしいし。
と、思いっきり社会不適合者ぶりを発揮だ。
…こうなったら仕方ない。
さっさと、千總ギャラリーへ入ってしまおう。と臍を固める。
一階レジの横。店に入ってすぐ左側に、でっかい階段がございますのよ。
なんとなく池田屋の階段。新撰組のアレを思い起こしてくれればバッチリだと思うんだな。
よし!店員に話しかけられる前にさっさと登ろう。
今にも、「お客様、お客様?」と止められそうで気が気でないよ!
何時の間にか小走り状態だ。
店内の大きな階段を宝塚のスターの様に駆け上がると、
そこはちょっとした部屋になっていて、千總の商品かな?
様々な小物類などが売られておりました。
(SOHYA TAS と言う、ストールとアクセサリーの販売所との事)
すぐさま、入り口は…?
と、探してみると。
…あった。
部屋の右側に入り口はありました!
この時の展示内容は、友禅と現代アートのコラボレーション。
現代アートは訳ワカラン!な僕は、一抹の不安に包まれた。
展示室へ入るとそこは正方形型の広めの部屋で、
ガラスの中に反物?や織物が並んでいました。その織物などに施されている模様が
現代アートの作家とのコラボらしく、なんだかよくわからん絵柄でしたな。
わけわからんわー、なんて思いながらぐるっと見てまわって行くと、
女性の裸の絵柄の反物の展示ががが。そこだけちょっとテンションが上がりました(正直者)。
でも、結構えぐい感じの絵だったので、この絵を着物にしたらやばいだろう
と思った事は秘密だ。
千總ギャラリーは無料だし、ちょっとお茶飲んだ後に寄ってみようと気
軽に行けるところがいいのではないでしょうか。(ぼかぁ緊張しまくりだったけどね)
(平成26年9月訪問)
千總ギャラリー 公式サイト
おすすめ度 ☆☆★★★ 喫茶店を抜けて行くところが素敵!
ヘンテコ度 ☆★★★★ 喫茶店の中から行かなきゃならんとこがちょっとヘン
開館時間 10:00~19:00
休館日 水
入館料 無料
伊右衛門カフェ 公式サイト
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