大関ヶ原展を見に京都文化博物館へ。(京都)

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東京・京都・福岡と、
全国各地を巡回中の「大関ヶ原展」。
京都では6月2日から7月26日にかけて京都文化博物館で開催されていましたので
祇園祭の宵々山に併せて見に行ってきました。

大関ヶ原展では各会場で出展される品が違っていて、
京都展ではあの初花肩付がお披露目されるとの事。
おおぅ!あの天下三肩付の一つ初花肩付ッ!
嗚呼!どれほど信長の野望でお世話になった事か。(←ゲームっ子)
見てみたい。これは是非とも実物を見てみたい。いや見るしかないぞッ!

初花肩付以外にも京都展では島左近の兜に大谷吉継の刀、
石田三成の肖像画などのお宝がいっぱい展示されています。
…はぁぁぁん!これはもう西軍好きにはたまらん展覧会ではないかしら。
僕、三成公大好きやねん。西軍贔屓極まりないんや。
もう行く前から既に鼻息荒いです!


七月十四日。とびっきりの晴天。
京阪三条駅から岡崎へ移動し、まずは「京の夏の旅」で特別公開中の有鄰館を見学。
その後再び三条駅へと戻り、「大関ヶ原展」の京都会場である京都文化博物館へと向かいます。
三条駅からは只ひたすら真っ直ぐ西へ向かえばいいだけなのですごく楽ちんだ。

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三条通りを西へ西へ。
高瀬川を越え河原町通りを過ぎると商店街に入った。
アーケードのおかげで日差しがカットされて助かるわぁ~。

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商店街内にある手拭屋さんの店先に貼ってあったポスターが何とも言えず釘づけ!
格好いいんだけど。すごくオサレなんだけど。とてつもなくヘンテコ!
ちなみにこの手拭屋さんは京都のあちこちに支店がある永楽屋さん。
以前に烏丸の方のお店に併設されている
手拭いギャラリーを見に行ったんだけど、
店内のどこにギャラリーがあるのかわからず見逃してしまったという
苦い思い出が…。

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三条通と寺町通の交差点角にある、有名すき焼きやさん三嶋亭の写真を撮ってみた。
すると近くにいた外人さん達がつられて写真を撮っていた。ウフフ。
後で見返した時に「フアッ???」ってなったらええんやで。

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かに道楽の前を通りすぎ、レトロな建物が並ぶ通りをしばらく進んで行くと
あれに見えるは京都文化博物館!だ。

んー、ここに来るのはいつ以来かな。
これまでに何度か入ったことはあるものの、どんなとこだったかほとんど記憶が…ウッ。
博物館内に懐かしの映画コーナーみたいのがあったのだけは覚えてるんだけどなー。

本日は宵々山で御座い。
ここら辺りまで来ると、祇園祭でキャッキャウフフな浴衣っ子でいっぱいです。
いやあ眼福眼福。だがそれと同時に一人で宵々山をうろつく切なさも少々。
おかしい。絶対におかしい。
ずっと京都の学校に通っていたというのに、未だに祇園祭を浴衣着た和風女子とイチャイチャ!
ってな、誰もが妄想する由緒正しき憧れの宵山ライフを体験出来ていないだなんて!
…周りにいるカップルを飢えた野良犬の如き目で睨め回す。
そして悔しくなって博物館内へ駆けこむのであった。
…くそっ!

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さあ入りましょうか。
…そういや、こっち側から入ったことなかったなぁ。

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博物館の南側の建物は、元日本銀行の建物で重要文化財に指定されています。

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建物については画像をご覧あれ。

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控えめな照明に照らされた館内は薄暗く、静かでとても落ち着いた雰囲気。
入り口近くには案内所のようなコーナーが作られていて、
そこに居た係りの女性が来館者に何やら説明をされていました。

「んんー。初めて入ったけど、ここはなかなかいい感じの建物ですのぅ。」
キョロキョロと館内を見学した後、台の上にたくさん置いてあった博物館や美術展の案内のチラシを眺めてみると…
こ、これは…

おっぱいっ!おっぱいっ!

一際目を引く、おっぱいの写真がでっかく載っていた「ウイリーロニス写真展(可必館美術館)」
のチラシがそこに!(可必館の公式サイトでチラシが見れます。
世の中におっぱいが嫌いな人間なんていやしない。
そりゃすぐさま手に取りますわ。美術展に全く興味がなくても取りますわ。
…ハァハァ。
躊躇う事も無しに、チラシを掴み、目を皿のようにしておっぱいを眺める。
素晴らしきかな!

「こちらのパンフレットをどうぞ(大声)」
夢の世界からすぐさま現実に引き戻されるという悲劇。
おっぱいチラシを手に取った瞬間、いつの間にか真後ろに居た
係りの女性に声をかけられたのだ。
ビクッとして振り返ってみるとそこには満面の笑みの女性。
俺の手にはおっぱいの写真…。

嘘でしょ!全然気づかなかったよ。ってか、他の来館者と喋ってたじゃないか!
…それだけおっぱいに夢中だったのかな、俺。
嗚呼!なんという魔性の魅力、おっぱい。
おっぱい、おっぱい、おっぱい。

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元銀行の建物を出て博物館側へ向かう。
途中に中庭があり、そこに漆喰仕立てのまゆまろが立って居た。
これは恰好の記念撮影スポット!?と思いきや、
なぜか辺りは喫煙場所になっておりました。
これだと子供達は近寄れないだろうになぁ。ミスチョイスじゃろう。

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博物館側の建物に入った所に、建物全体の模型が展示されておりました。
おーこれは実に解りやすいな。
最初に入った元銀行が左側の赤煉瓦の建物。そこから右側の新しい建物に移動する途中の空間が
まゆまろが居た中庭部分。右側のデッカイ建物が京都文化博物館のメイン展示室でございます。


博物館側の建物一階に受付があって(全然覚えてなかった。)、
まずここで大関ヶ原展の入館料を払います。大人1400円也。(通常展のみだと500円)
だけど夏の間(7月8日から8月30日)だけ常設部分(2階の通常展部分)はクールスポットとして
無料開放されていました。よっ!粋だねぃ。

チケットを握りしめ、大関ヶ原展の会場、4階へはエレベーターで上がります。
…いやぁ楽しみだなぁと、ほくほくして中へ入ると…ひゃぁっ!

展示室内へ入ってすぐの所に、白い壁で通路が作られていたのですが、
プロジェクションマッピングって言うんですかね、壁に鉄砲や槍を構えた足軽の姿が
ゆらゆらうごめいて写っているんですよ。
真正面の壁に3人。通路途中に門のように立っていた両脇の柱の所にそれぞれ一人づつ。

え?ちょっとこれ、怖い奴?お化け屋敷スタイル?

戦場の音を再現してるんですかね?通路内ではかすかに風のざわめきなんかが聞こえてくるのです。

…これ、絶対通り過ぎる時に大きな音とかほら貝とか、声とかいきなり聞こえてビビらす奴ですやん!

いやや、いやや。よう行かれへんで!これ、めっちゃ怖いやん。

一人で通る勇気が出ず、誰か先に通る奴おらんかなと、しばらく通路前で待っていたのですが、
こういう時に限って誰も通らない、誰も来やしやがらない(怒)。

クソッ!
こんなとこでいつまでもじっとしてても時間が勿体ないだけなので、意を決して突入。
勿論肩をすくめて最大限の防備!
・・・。
ってあれ?
何もないやん。

足軽の前を何度通っても、何にもありませんでした。
…ふぅ。すっげー恥ずかしいわ!

大関ヶ原展の展示会場は4階と3階に分かれていました。
…いやぁ大人気ですな。祇園祭の最中と言うのに、お客さんでぎっしり。
関ヶ原、大人気やで。

まず4階。
何故か東軍武将関連の展示多し。西軍ファンの僕、少々お冠である。
ここは京都なんだから西軍びいきの人が多いでしょ。だから西軍寄りの展示が多いんじゃないの?
なんて勝手に思っていたのですが、この関ヶ原展は家康没後400年記念として開催されたとの事でした。
…それで東軍の展示が多かったのかな?

まぁ東軍のが多いと言っても、所々に真田家の品が出ていたりしたので十分楽しめました。
昌幸宛ての手紙はちょっと興奮したなぁ。
あと、直江状の本物が見れたのは嬉しかったです。改めて読んでみたけど
それほど酷い事書いてないと思ったけどなぁ。
どうせ挑発するなら家康のバーカバーカとか書いてやればよかったのに!

そうそう、大関ヶ原展に来ていたお客さん、なぜか連れにやたら声高にアツく語る人が多かったです。
あまりにうるさくて係りの人に注意されていたおっちゃんがいたのが印象的でした。
そしてめっちゃ凄い人もいましたよ。図録を広げ、出品目録に熱心に書きこんでいる歴史ヲタ風の男性。
既に図録を持っていたという事はリピーターなんだろうかな。俺も歴史マニアだと思っていましたが
この人の足元にも及びませんわ。アナタはスゴイ!
やたら刀!刀!言ってる女性が多かったですな。たぶん今流行りの刀剣女子ってやつなのか!?

 

3階へ移動。
こちらでは西軍関連の品が多く大満足。
島左近の兜に三成の肖像画(お髭凛々しい猫に似た顔の絵。ちょっと小笠原にも似てるやつ)もあって
興奮しっぱなしでした。平塚為広の絵があったのには感激した。

裏切り者達のや東軍の品はスルー気味で見ていく。
藤堂高虎の品にはとりあえず舌打ちを(アイツ大嫌い)。
あと小早川秀秋の憎たらしい肖像画も出てました。
(僕は講談を聞いて興奮するような典型的大阪人ですからなぁ)
いやぁ生で見れるとはな。憎たらしさも倍だわ。
あと、知恩院にある家康の像も出ていたのですが、こちらはとてもデカくて迫力がありました。
家康嫌いの僕でもこれはちょっとすげえなと思いましたわ。

展示の間には、関ヶ原の合戦の様子をプロジェクションマッピングで
解説するブースなどもあってオモシロかったです。

そして、まさかあるとは思わなかったあれが…

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あった!記念撮影コーナー!

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用意されている兜と陣羽織を身につけ、
家康の鎧兜(レプリカ)の前で記念撮影だ。

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こちらがその陣羽織。
いやぁ面白かったなぁと、出口へ向かっている時にふと思い出した。
あれあれ?俺、確か初花肩付を見ていないよ…な?
じっくり見て回っているから見落としたはずはないんだが…。
もしかして、もしかして…。

ふと近くにあったスタンプラリーの台紙を見てみた。
大関ヶ原展のスタンプラリーは各会場ごとのスタンプを押すと記念品が貰えるという物だ。
各会場ごとに展示物が違うのは知っているけど…。
台紙を見る。スタンプを押す場所が計6個ある。各会場ごとに2個という事だ。
…という事は。前期後期かっ!

あああああ。やっちまってたぁ…。
初花肩付は前期の中で出展されていたのです…。
ええい、藤堂高虎の兜なんか見れんでもよかったわ。
わしゃぁ初花肩付見たかったんじゃ。

その時、ぐねぐねと膝から崩れ落ちた僕の横を通って行った女性は、
うわごとのように藤四郎藤四郎と呟いておりました。
(骨喰藤四郎という有名な剣も前期のみの出展だったのです。)
誰か知らないお嬢さん。アンタもやっちゃったのか。

大関ヶ原展を出た後、折角なので2階の常設展にも行ってみましたよ。
こちらは京都の歴史に関する展示がメインで、土器などの展示の他、
祇園祭についての特集が組まれていました。
んー、前に来た時と変わってない、と思う。

でも古い日本の映画特集みたいなのがあって
映画に使われたカメラなどが展示されていたはずなんだけどな…。
パネルとかちょこっとだけの展示になっていたのが残念でした。

これにて本日のミッション完遂!
さぁて祇園祭に繰り出すぞい!

 

(平成27年7月訪問)

京都文化博物館 公式サイト
おすすめ度 ☆☆☆★★ 特別展にもよるかな。銀行部分の見学だけなら無料だ。
ヘンテコ度 ★★★★★ 至って普通の真面目な場所。

入館料 常設展 大人500円 (夏の7月8日から8月30日までは無料) 特別展はその都度。
開館時間 常設展 10:00~19:30 特別展 10:00~18:00 (金曜のみ19:30まで延長)
休館日 月

大関ヶ原展 公式サイト
京都会場 6月2日~7月26日
入館料 大人1300円

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