サイコロきっぷ2回目の旅は城崎温泉。温泉街を走る謎のイナカーとは!?(兵庫)

サイコロを振って出た目によって電車の行き先が決まる、
「サイコロきっぷ」なるお得な切符が発売されたのは7月の事である。

出目に設定された駅は、芦原温泉、倉敷、白浜、餘部、東舞鶴、尾道、
そしてレア駅として博多(尾道が当たった人だけにチャンスがあるレア駅)の7都市で、
往復、しかも新幹線や特急が利用出来てのサイコロ一振り5000円と言う破格のお値段には
普段優柔不断極まりない自分でも即購入決断だった。

芦原温泉を引けば今一番行きたい越前大野に一乗谷も巡ることが出来るなぁ。
倉敷なら備中松山城から高梁吹屋、それに真備で横溝正史の史跡に鬼ノ城に云々。
まだサイコロを引いてもいないのに、
大当たりの都市の事を思い浮かべてはニヤニヤしっぱなしである。
…だけどその反面、ホントに行きたい場所をうまい事引けるのだろうかと
ドキドキしっぱなしでもある。

だって、サイコロ振るのはこの俺なんだぜ?

そう。
こういったギャンブル的なものでは当りをまず引かない事に定評がある自分、
ああ!東舞鶴。なぜ君がこの中に入ってる。
つい先日の5月に遊びに行ったばかりじゃぁないか。
餘部もなぁ。ワタクシ特に鉄分豊富な人間ではございませんので
他の都市を差し置いてまで行きたいとは思わないんだよねぇ。
まぁ城崎で途中下車が可だからまだダメージは少なめだろうけど。
(芦原温泉では福井、倉敷は岡山、餘部は城崎、東舞鶴は西舞鶴で途中下車できます)

考えれば考えるほど、どうやっても自分が芦原温泉を引く未来が見えなかったので、
ここはひとつ、一緒に旅に出るいつもの相棒に引いてもらう事にした。
(実はサイコロきっぷはスマホでしか購入できず。我、スマホ持ってない)

外れ枠としては東舞鶴、そして餘部。
オッサン二人で行くのにはちょっとキツいんじゃね?
と思わなくもない白浜を入れれば五分五分の勝負か。
我よりも更にこういうのではまず外れを引く相棒なだけに
ちょっとどころかかなり心配だが…頼んだぜ!相棒!
とりあえずは東舞鶴だけはやめて!あ、でもそうなったら天橋立方面へ行けばいいか。伊根とか。
そう考えると、餘部だけはやめて!

そして数日後、奴から届いたメールには…
「やってもうたw餘部やw」と書かれていた。

…カチン(怒)

 

1 特急こうのとりに乗って、一路「城崎温泉」へ!

8月中旬、お盆の時期に鹿の国在住の友人と行った
サイコロきっぷ倉敷の旅から一週間後、
大阪駅朝8時12分発のこうのとり1号に乗り込みます。

当初は折角なので餘部へ行く予定でしたが、
あっちにまで出てしまうと電車の本数の都合から
城崎温泉で観光できる時間が大幅に減ってしまうって事と、
この日は昼過ぎから雨との天気予報、
そして最大の理由として、相棒犬面さんが餘部には何度も観光に行っているので
勘弁してくれと懇願してきた為(なぜその大外れの6分の1をピンポイントで引くw)
無理せず城崎だけ重点的に回ることになりました。

指定の席に座りますと、
意外といっちゃなんだけど、車内は乗客でいっぱいではないか。
…もしかして、この人達もサイコロきっぷでやらかしちゃった人達なのかな?
前の方に座っている大学生くらいのグループは間違いなくそうやろw
なんて考えると楽しくなってきた。
でも、車内を見渡すと年配の方達も多いし、流石にサイコロきっぱーばかりでは…。

…ハッ!そうか、盛大に勘違いしとったわ。
とここで気づく。
サイコロきっぷでは餘部(城崎温泉)は外れ扱いされとるけど、
そもそもの話、城崎温泉は大人気の観光地、温泉街ですやん。
大体、俺だってずっと城崎行ってみたかったんだよな。

餘部、というか城崎はアタリや。
そう真実に気づくと俄然、面白くなってきた。
そもそも行ったことのない場所へ行くってだけで楽しいのだから。

このこうのとりが走る福知山線沿線に住む
犬面さんのご当地ネタなんかを聞きながら車窓の景色を楽しみます。
彼の友人が住む生瀬周辺は、常々「お前の家、フィヨルドやんけ」
と犬面さんが煽っているのをずっと聞いていただけに楽しみにしていましたが、
…この景色、ほんまに渓谷峡谷やんけと思いましたまる

恐竜の絵が描かれた堤防の法面を見たり(丹波竜?)
反対側の車窓から福知山城を眺めたりしているうちに城崎へ…
ってまだ全然着かないw播但線の和田山駅にすらつかないという恐ろしさ。

いや、ほんと遠いよ。まじで城崎遠いよ。
こうのとりってほんま特急かよ?
一週間前に新幹線にのって1時間もかからないうちに岡山に着いただけに
ビックリするほど遠く感じました。
城崎到着予定時刻は10:58。ほぼ3時間乗りっぱなしなのよね…。
ここでふと思ったのが、
新快速で姫路に出てから城崎目指すのとそれほど変わらないんじゃねって事。
もうずっと座りっぱなしで尻がもげそうでそんなことばかり考えてました。
(実際は、勿論こうのとりの方が速いです)

そうこうしているうちにようやく和田山に着き、
そこから北上すると早かった。
豊岡を過ぎて車両右側に円山川が見えると一気に雰囲気が変わる。
なにこの雄大な景色、一気に旅情高まりますやん。
あっこらへんが玄武洞か。ってもう城崎や!

 

2 おもてなしたっぷりの城崎温泉駅

約三時間の長旅を経て、ついに到着城崎温泉。
乗客で溢れかえる駅のホーム、人込みを避けしばらくの間、初城崎温泉の余韻に浸ります。

関西ではお馴染みの玄武岩の玄さんを発見。
この後行く予定の玄武洞で見れたら嬉しいな。

階段を上り下りして改札へ向かいますぞ。

改札を抜けた先でお出迎えしてくれたのは鉄道むすめの城崎このりちゃん。
うむ、カワイイ!

浴衣ツーパターン。
城崎へ来た観光客の方(駅改札)に向いて立てているのが素晴らしいと思いました。

駅を出ると…おお!なんじゃこりゃwってのがありましたが、
まずはやっぱり先にこっちだな。城崎温泉駅舎。
そうそう、駅の前では観光案内所の方かな?お出迎えしてくださります。

まず最初に気になるのはやっぱりこちら…

高校絵画部作成の手書き顔ハメ!
ここで撮って、更に同じポーズで城崎メインストリートの橋の上で撮るのが楽しそう。

そして気になるコチラは
城崎のおもてなし&おもいやりの精神を具現化した「みんなの傘」。
急な雨の時など、誰でも自由に使える傘で
城崎温泉街の色々な施設に置かれているとの事でした。
本日はどうやら雨模様の為、後々お世話になりそうです。
それだけにこういうのはほんと有難くて心強い。

そして先程言った、なんじゃこりゃ!?ってのがコチラのオブジェ。
そう、これは紛うこと無きカニのハサミ・爪である。

ベンチに腰掛け記念撮影する人であふれていたこのオブジェ。
人の波が引いた時に撮ってみたら…これはほんまにカニですわ。
お見事!カニが名物なだけはある!
撮影してた人を見ると、ほとんどの方が横の足が入らない位置から撮ってましたんで、
ご注意有れ。

 

3 風情溢れる温泉街

駅前のこのちょっとした広場部分だけでも色々と気になるものが目白押し。
360度、向いた方向に何かしらあるので何処から行けばいいのか迷います。
まず見たのは鴻のとりの像。
その昔、傷ついたこうのとりが、田の中で足を浸している内に回復した。
それを見た村人が其処から湧く湯を発見したのが城崎温泉の湯のはじまりである。
と書かれていました。
成程。

 

お隣には湧き出す温泉の飲泉場。
他には石碑などがあったなぁ。

今回の城崎旅行はほとんどノープランで来ましたので
(温泉街ぶらぶらしよう。雨が降ったら温泉入ってお酒やなって感じで)
どこからどうまわればベストなんや!と着いた早々プチパニック状態です。

一応は城崎温泉街の位置関係や地図なんかはバシッと覚えてきてるけど
こういう時は一旦落ち着くためにも地図やな。

こっちの地図があったかみのある感じで好き。そして見やすかった。

駅前から柳が揺れる城崎温泉メインストリートの方を眺めてみた。
ああーこれはいい。大変よろしい。ええ感じすぎてすぐにでも行ってみたい気持ちになる。
だけど昼から雨らしいから、先に玄武洞に行った方がやっぱりいいよなぁ。
それか時刻もすでにお昼前やし、観光客もいっぱい居てるから、混雑しだす前に
先にどっかで早い目にご飯食べとくか?
あれをするか?やっぱこっちよね。いやいや先にだな。それの繰り返しである。

とりあえず玄武洞への移動手段として、バスの時間をチェックしておこうという事になり、
バス停の方へと向かいます。そもそもそのバス停の近くには大変気になるものがあるんだよね…。

じゃーん!こんなんかっこよすぎて絶対気になりますやん!

 

このイカス建物は城崎外湯巡り7つの湯の内の一つ、さとの湯。
あまりのカッコよさに、時間があれば後で入りに来ようと心躍らされたのですが…
ここでまさかの「行ったら閉まってた」を味わってしまうとは。ぐぬぬ。

ま、まぁ今回は宿泊なしの弾丸観光だし、外湯巡りがメインじゃないから…。
と無理やり納得した。

無料の足湯もイカス!

 

下駄奉納板と与謝野鉄幹の歌。
こちらでは城崎を訪れた観光客の健康を祈願して下駄が奉納されていて、
城崎温泉の各旅館それぞれの下駄が並び名所になってます。
ああ、近くで寄って撮り損ねた…。

さとの湯のすぐ近くにバス停があるのですが、
時刻表を見に行くと、ってそれよりもなによりも

イナカー!!!

ちょw何それw
どうやら市営バスの愛称?のようなのですが、
このイナカーのいなかってやっぱり田舎からとってるのよね?
なんという自虐的ネタなのかしら!と面白かったことをここに記す。
なお、時刻表ですが、あまりの本数の少なさとタイミングが合わなかったことにより
バス移動は断念でした。

となると、やはりここは観光案内所!

(令和四年8月訪問)

 

城崎観光案内所 城崎温泉観光協会公式サイト

 

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