大阪名物「岩おこし」で出来た太陽の塔を姫路菓子博で見た話。(兵庫)

数年ごとの開催で(大体4~5年おきみたい)、
且つ、開催地は毎回違う(全国各地持ち回り制)。
そんな見に行く事の難易度が非常に高い、まるで何年かに一度しか現れない
砂漠の幻のオアシスのような博覧会、それが全国菓子大博覧会!

平成20年度に行われた時の開催地が姫路だったので、
「姫路ならそれほど遠くない!これはチャンス!」と行ってみる事にしました。
あの菓子博が姫路に!って事で、当時関西では結構な話題になっていたんですよねぇ。
なんでもお菓子で出来た姫路城がすごいらしい…。
大阪からはお菓子で出来た太陽の塔が出品されるらしい…。
等々、なかなか興味深い話が飛び交っておったのじゃ。

さて、そんな菓子博ですが、
数年に一度の開催と言う希少性から絶対に来場者は多いでしょう。
だけど、面白展示もいっぱいあるはずだし、折角行くんだから全部見て回りたい!
っちゅうことで、朝一番、開場時間前に行っておくのがベストだろうと考え、
眠い目をこすりながら新快速に揺られる事1時間あまり、姫路に到着!であります。
(早く来たから余裕で全部見て回れるだろう)

まずは姫路駅で菓子博の入場券を購入だ。
会場での購入だと下手したら並ぶ羽目になるかもしれませんからのぅ。
…しかし、入場するだけで2000円もするのか。

 

姫路駅からお城へとまっすぐ続く、大手前通へ出て見ると、辺りは既に人でびっしり。
えええええええええ!?まだ9時過ぎだぞ…。
もしかしてこの様子では遅すぎ?なぁんて一抹の不安を抱えつつ、城内へ入場すると…
(菓子博の会場は姫路城内のシロトピア公園・姫路県立歴史博物館・姫路県立美術館でした。)

…え?嘘だろ!?
なんだか見てはいけないものを見たような気がするが…。
いやいやいや。たぶん見間違いだろう。もういっぺんよく見て…。
ギャッ!

180分、180分、180分…ぐるぐるぐるぐるぐるるるるるるるるるるるる。
マジかよ!今まで見たことのない待ち時間が書かれているのだけど!
(後に、姫路城の工事見学施設で菓子博を超える4時間待ちを目の当たりにする事になろうとは…これは余談)

…しかし、一番待ち時間が短いもので30分待ちって!?
会場では色々なお菓子が食べられると聞いて、あれ食べようとかこれ食べようとか思ってたのにさー。
スイーツカフェ120分待ちとか、どういう事よ。

どの展示をから見ようかななんて迷ってたけど、
どれを見られるのかな?にすっかり変わってしまったことに愕然だ。
一応、開場時間に合わせてぴったり来たのに…。

 

まぁこんな感じですよ。
入場口に辿り着くだけで30分近くかかりました。

並んでいる途中、もうあきらめて帰っちゃおうかーなんて何度も思いましたが、
2000円も払ってしまってるからねぇ。…行くしかないんだよねぇ。

菓子博の会場は動物園の傍にありまして、入場門をくぐるとまず動物園の中に入ることになります。
うむ。普通に動物園の匂いですな。
いまからスイーツ関連のイベントに向かうとは思えないなと苦笑しつつも、
動物さん達からしたら、はた迷惑なだけだわなぁとも思いました。

二つ目の入場門をくぐった先にあらわれた展示場は、予想通りの人・人・人!
各建物には既に長蛇の列でぎゅうぎゅうづめ状態でした。
会場内へ入ってみるまでは、所詮、待ち時間180分って言っても大げさに言ってるだけでしょ、hahaha!
なーんて思ってたのですが…。

うわあああああああ!
これはどこにも入れそうにない。
わざわざ遠出をしてきたのになんにも出来そうにないぞ。絶望が俺たちを襲う!

とりあえずせめてどこか一か所くらい入っとかなきゃ何しに来たかわからないって事で、
30分程度の待ち時間となっていた和の匠館という所へ行ってみる事にしました。

和の匠館がある美術館エリア。
うへぇ、ここも既に人でいっぱいだ。

近くのイートインスペースも順番待ちの大行列。時間も2時間待ちと言う恐ろしいことになってました。
いやぁ、どんな有名店でも2時間待ちなんてのはそうないぜ…。
菓子博という事で、頭の中は甘いものでいっぱいだったのに、現実は甘さのかけらもありませんでしたわ。

どうしようもねぇなぁ。もうこうなったら会場進んでいくしかないかー、とうろうろしていると…
お!何やら人だかりを発見!

きゃわ!
そこにはとてもかわいらしいお姫様がいたのであった!
姫様がいた所は来場者向けの記念撮影コーナーだったようで、
たぶんどこかのタレントさんだったのでしょう。
姫様はとてもにこやかに記念撮影に応じてくださいました。
ちなみに姫様の横には忍者もいたんですが、
みんなみんなお姫様とばっかり記念撮影をしていて、ちょっとかわいそうな感じでした。

可愛らしい姫のお蔭で、荒みきった俺の心はいささか癒されはしましたが、
菓子博に来て、ここまでお菓子関連のものは何も見ず、
何も食わずで、一体全体何しに来たのか全く分からない。

途中見つけた顔ハメとか同行の犬面さんがやってたけど、
…菓子だ。わしゃあ菓子が食いたいのじゃ。

…んー、どうしよう。
と更に会場内を歩いていると、上手いこと空いているパビリオンを発見。
(空いているといっても他と比べて空いていただけなんだけど)

躊躇なく中へ入る。お菓子巡り館。なかなかよさそうじゃないか。

 

館内は、パビリオン名の「日本縦断 お菓子巡り」そのまま、
北は北海道から南は沖縄まで、
日本各地のお菓子が順番に展示されていました。

いやぁ、これがなかなか面白かった!
各地を代表するメジャーなお菓子からマイナーなものまで、
そして、ちょっとえっ?て思ってしまう風変わりなお菓子まで並んでいたのです。

最初は北海道のブースから始まっていて、北海道の有名お菓子「白い恋人」も出ておりました。
丁度この時、白い恋人がやらかしたすぐ後の頃だったので、
見る人見る人毒づいていたのが印象的でしたw
関西人怖い!

あまり食欲がわかないネーミング、「ネコの舌」なるお菓子。
だけど見た目は美味そうだ。

僕の大好物(誰も聞いていない)大垣・水饅頭!大垣にお寄りの際は是非!

近畿ブースの中の滋賀県コーナーでは…

 

ヘンテコお菓子で有名な、
見た目も名前も強烈なたにし飴がありました。
(たにし味ではなくニッキ味っす。見た目がタニシっぽいのでたにし飴)
そしてそして、ふなずしパイはすごく気になるなぁ。

ひこにゃんも見守る、銘菓「埋れ木」はアタシの中の和菓子ナンバー1に君臨するお菓子。
美味しいので一度食べてみてください。(猛烈に滋賀プッシュ!)

さてさて、関西と言えば、ずっと気になっていたお菓子で出来た太陽の塔なんですが、
早速、大阪コーナーへ行ってみると…

居た!
大阪銘菓岩おこし粟おこしで出来た太陽の塔!
大阪スピリッツをこれでもかと詰め込んだ出展品に思わず叫んでしまいます!すげぇ!

近畿ブースでは、やはり京都が一番人気でした。というか、全体を通して一番人気だったなぁ。
比較的他の場所は空いていたのに京都の展示コーナーだけ人が全く動かなかったもん。
京都恐るべしだよ京都。

しかし各都道府県には色々なお菓子があるんですねぇ。 ←月並みな感想

個人的に一番興奮したのがこちら。
長崎のコーナーでの圧倒的ぃぃぃぃぃい!カステラの行列ぅぅぅっぅ!
ずらっとどこまでもカステラが並んでるんですぜぇぇぇ!
ああぁぁああぁぁぁああああ!カステラ大好きぃぃ!

結局、菓子博の目玉であったお菓子で出来た姫路城を見ることは出来ず、
(後に意外な場所で見ること出来ました)
菓子博なのに一口もお菓子を口にすることは出来なかった菓子博でしたが、結構楽しかったです。

じゃあねえええええええええええええええええええええ。

 

(平成20年5月訪問)

姫路菓子博 姫路菓子組合さんの菓子博記録ページ
開催期間 平成20年4月18日〜5月11日

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