日本一距離が短い路面電車!風鈴電車に乗って岡山城へ行ってみた(岡山)

サイコロきっぷで朝の内からやって来た倉敷での観光も、
新児島館を出た頃には夕方四時近くになっていた。

本日の帰りの新幹線の出発時刻は、
たっぷり観光をする為に利用できる時間内で一番遅い
19時近くのを予約していたので、
まだまだ時間をかけて倉敷の彼方此方を見て回れるのだけど、
はや夕方は四時、そう時刻はもう四時なのである。

大方の施設では4時から4時半が最終入館時刻である事が多く、
今から行ってもまず入れるのかどうかという問題。
そして例え間に合って入れたとしても、
見学時間なんてほぼ取れず、入ってすぐ退出と言う
係員サンからの「コイツ何しに来たの?」的視線に耐える試練を
受けなければならなくなる。こんなん赤面必至やん。
それにお目当ての施設に着くまでの移動時間の事も考えると…うーむ。
これ、詰んでんなw

現在地である、大原美術館前の橋、
オッサン二人で黄昏中の今橋からすぐに行けるところと言えば、
倉敷考古館くらいしか思い浮かばない。
その事を相棒K氏に伝えようとしたところ、
一日中歩き続けた成果で目は落ちくぼみげっそりとやつれたその姿からは
もはや全くの覇気が感じられず、もういいやー、資料館とかいらないよ…と
無言ながらもその思いがビシビシと伝わってきた。

…チッ。
まぁ倉敷来たなら行っとかなきゃってな場所、大原美術館とかは
十分回れたから良しとするか。初倉敷だった相棒もどうやら十分満腹の様子だし。
となると、新幹線の時間まで何をするか…。どっかの店に入ってなんか食べたりする?
いやいや、何処も彼処も観光客で溢れていて、とても入れそうにない。
ってか、オッサン二人で岡山名物フルーツパフェを食ったりなんかしたら
周りの乙女達はドン引きでしょ…。

そうだ!いっそ、倉敷を出て他の街へ移動するか。玉島とか水島とか児島とか。
いやいやそれこそ時間ががが…。

17時前頃岡山駅に到着。
岡山城は改修工事中だから行っても中に入られへんで。
と何度も伝えたにもかかわらず、
「折角なんで行ってみたい」とのK氏の要望でまさかの改修中の岡山城見学へ向かいます。
それにしてもしれっと桃太郎軍団の中に入り込んでる鳩さんがたいへん面白かった。

さて。
岡山城までは駅から凡そ1キロ少々の道のり。
路面電車が出ているからそれに乗っていくか?と
相棒に聞くのは野暮の極みだった。

何せこの男は鉄分漲るガチのテツなのだから。

先程までの筋肉痛によるヨチヨチ歩きは一体どこに?
誰よりも速く、信号を渡って停留所へ向かうその姿は勇ましかった。

岡山城最寄りの駅まで凡そ5分の鉄道旅行のスタートです。

見よ!吊革のすぐ横に吊るされた風鈴を!
タイミングよく乗り込んだこの車両は風鈴電車と言うもので、
車内はちりん、ちりんと涼しげな音色が響き、とても心地よく素晴らしかった。

前に岡山城へ行ったときには、
桃太郎大通りの銅像を見る為にこのチンチン電車に乗れなかったので
今回乗ることが出来て大満足!

これは岡山城へ行きたいと言った相棒に感謝かな。
いや、待てよ?コイツの事だ、岡山城は名目で、
単に路面電車に乗りたかっただけかもしれんな。
まぁなんにせよ感謝である。

最寄り駅に着き、
電車を降りてお城目指して歩いて行きます。
「あれは禁酒会館な」「この道行くとな…」
「あっちが…」
一度しか来たことないくせに、
思いっきり初岡山の相棒にマウントをとる僕はステキだと思いました。

何やらイベント中の旭川沿いの公園を抜けると見えてくるのが岡山城。
(行われていたのは旭川★星降る川辺の物語と言うイベントで、
 夕涼みしながらビールを飲んでる人が沢山いた。裏山!)

「あれ?なんだか変な感じやねぇ。もっとカッコいい城じゃなかったっけ?」
と感想を漏らす相棒。
初めて見た時の僕と同じ感想で笑ってしまった。
やっぱそうよねぇ。妙にへんてこりんな感じするよね。
でもな、角度が変わるとめっちゃカッコよくなるんよね。
岡山城はそんな不思議なお城なのよ。

旭川や後楽園、宇喜多家の話や岡山城などのエピソードを
ツアーの添乗員さんの如く相棒に説明しつつ進みますと…

到着!
この角度から見る岡山城はめちゃくちゃかっこいい!
相棒も、不思議やー、こっちからだとカッコよすぎやねーと喜んでいた。
ただ、案の定改修工事中で、これより先は一歩も入れなかったのは残念だった。

施主は岡山市長になるんやねぇ。ちょっと面白かったので記念にパシャリ。

改修工事前の岡山城を見に行った話はこちら

ミッション。岡山城天守閣でお殿様衣装を着て記念撮影を。冬の青春18きっぷ・岡山旅行その2(岡山)
黒漆が塗られた下見板張りによるその外観から、 岡山城は「烏城」と呼ばれている。 との事なのですが…。 「アァン!思ってたほど全然黒くないヨー」 と、初めて生で見た岡山城天守閣に衝撃を受けた! しかも、なんだか佇まいが少...

 

駅まで戻り、再び電車に乗ったのですが、
乗り込んだこの車両がまた凄かった。
車内はとてつもなくオシャレで、まるで観光電車のような内部の造りでした。
(ちょっと興奮して車内を撮るのを忘れてしまった)
ガチテツの相棒に車両の説明や歴史、外国の路面電車の話などを聞いている内に
あっという間に岡山駅前に到着です。5分だけでは全く足りなかった。

ちなみに乗った電車は岡山電気軌道の公式サイトによると、
MOMOという車両で岡山城の改修工事を記念してラッピングされてました。
黒と金で彩られた車体は渋くてカッコよかった。

 

帰りの新幹線は予約変更できたので、
少し時間を早めて予約をとりなおし、
それまでの間駅ビルなどで土産とお弁当などを物色。
それらを持ち込み、居酒屋新幹線、開店です。←ちょっとやってみたかった。

岡山の地酒は売ってる所が見つからず、
代わりに炭酸が苦手なのに白角(限定復刻してたとは!)に惹かれて角ハイを購入だ。
岡山ではいつも買うおにぎり屋さんでおにぎりとおぼろ豆腐を購入し本日の晩御飯決定です。
うーん、居酒屋新幹線には程遠い感じだけど、大変美味しうございました。

これにて、サイコロきっぷ1回目の倉敷旅行完!

感想。倉敷は日帰りは無理!無理してでも一泊すべきだった。

(令和四年8月訪問)

 

岡山電気軌道 公式サイト

 

コメント

タイトルとURLをコピーしました