巨大ステゴドンの化石に圧倒される!「玄武洞ミュージアム」前編(兵庫)

城崎温泉街から玄武洞に向かうには、
1、最寄り駅のJR玄武洞駅まで出て、渡船で行く。
2、市営バス(その名もイナカー!)に乗る。
3、旅と言えば風を感じるレンタサイクル
4、豪華にタクシー
の方法が考えられた。

個人的には風情たっぷりの渡船を選びたい!
…ところなんだけど、
電車の本数の関係でまず玄武洞駅まで出るのに時間がたっぷりとかかってしまう上に、
どうやら渡船に乗るにはあらかじめ予約が必要らしい。
という事で残念ながらこの案は却下となった。

雄大な円山川を勇壮に渡ってみたかったぜ…。
(実は当日予約オッケーでした。ぐぬぬ…)

となると、やはりここは王道のバス移動かな。
やっぱり公共交通に限るよ、がはは!
そう思ってバス停でダイヤを確認してみると
こちらもまたどうにもこうにもうーんな感じだった。

こうなったらレンタサイクルしかないか。
だけど、旅の相棒は体力に不安がある人な上に、
本日は曇り空とはいえなんとも蒸し暑く、
熱中症の悲劇再び(←前回の大和郡山への旅行で相棒は熱中症に)な恐れがあるので

どうしたもんだろか、と悩みどころなんだよね。
とりあえず本人に「オマエヤレルカ?」と尋ねてみると
「電動もあるみたいだからそれでいきますか」とあっさり決まってしまった。

早速、駅前の城崎温泉観光センターに向かうと、
建物前には二人乗りのちっちゃな車が置かれていた。
お、これよさそうかも。
そして車の側には電動自転車も置かれていた。
こちらも乗り心地がよさそうな感じであった。

観光センター内ではたんまり地図など観光マップを頂いた後、
受付に居た黒髪短髪の恐ろしいまでの美しさのお姉さんに
玄武洞までのアクセスや自転車だとどれくらいかかるかなどを相談した。

「玄武洞までは大体4キロほどなので電動自転車だとそれほどしんどくはないです。
 30分もあれば着きますよ。バスは本数少ないですし、
 帰りの事を考えるとやはり自転車の方がいいかもしれません。」
と、親身になって答えて頂きました。ありがたや!

「どちらから来られました?該当の場所から来られた方は
 アンケートを書いていただければ割引になりますよ。」
とお得情報を教えてもらったので、
すぐさま書いて手渡すと…
電動自転車2時間600円が、特典で500円引きになって
まさかまさかの100円というお安さに!
嘘やろ!乗るの電動自転車やで?城崎、おもてなし素晴らしすぎるやろ!

お姉さんに見送られていざ出発です。行ってくるで~!

 

1、夏を感じる自転車移動。川と山を行く。

電車の中から見て、なんやこれ!?めっちゃデッケーやん!と驚嘆の声を上げた円山川は、
間近で体感すると更にでっかくオッサン達の興奮は最高潮に。
これは龍野の揖保川もビックリな感じやわ。

ただ、橋の手前の道路は交通量も多く、ちょっと怖かった。
橋もどっち側を渡っていいかわからなかったので、
前を行く地元民っぽい人の後をついて行くことに。
川の上は横っ風が強く、橋のぎりぎりを走るので
高所恐怖症にはなかなかのきつさだった。

橋を渡り切った後は、
川沿いをずっと南下して行ったんだけど、
気が付くと相棒犬面さんの姿が見当たらない。
え?どこ?と振り返ってみると、
それはもう豆粒位にしか見えないくらいに離れていた。

嘘でしょ?
同じ電動自転車やろ?なんでこんなに差がつくねん。
そこで彼奴の様子を伺ってみると、それはもう一所懸命にペダルを漕いでいた。
空回りしてんじゃねというくらいに漕いでいた。だけど全然スピードは出ていなかった。

仕方ないので追いつくまで待っていると、
開口一番「この自転車壊れてんのとちゃう?」と息切れオジサンぷんぷんのご様子であった。
「いやいや、アンタ。案内所でちゃんと異常ないか確認してくれてましたやん。
 それより、電源ちゃんと入れてるんか?w」と煽ってみた。
実はこの相棒、初めて電動自転車に乗った時、
坂道を電源を入れずに上り切って「さすが電動自転車、楽やわー」と言い放った剛の者なのである。

「いやいや、今回はちゃんと入れてるわ」と言っていたので
確認したらきちんと電源が入っていた。
すると原因はなんやろと自転車のあちこちを見ていたら…わかったw
この人、ギアチェンジ、一番軽い1に設定していたのです。
だからいくら漕いでも空回りするだけでスピードが全然でなかったというオチ。
「ほら見てみ、俺の自転車ちゃんと3になっとるやろ。1なんかにしてたら意味ないやんw」
うわー、マジかよ…とその場に崩れ落ちる犬面さんであった。

原因が分かったとたん、一気にグイグイ先を行く犬面さん。
登坂もご覧の通りすいすいだ。
こんな登り坂が待っていたのだったら教えなければよかったw
それにしてもこの坂道はちょっと引くくらいの傾斜と大きさでしたわ。

 

坂を上り切って再び川沿いを進んで行くと、ようやく玄武洞ミュージアムの看板が見えた。
玄武洞はもう間近の様。

到着!

 

2 玄武洞ミュージアムレストランの玄武洞バーガーが美味しそうなんや!

川沿いに六角形がポコポコ縦長に並ぶ
なかなか印象的な不思議な形をした玄武洞ミュージアムは、
なんでも玄武岩の六角形と玄武洞五つの洞の並びを現した建物との事。
玄武洞へ向かう前に、勉強もかねて先にミュージアムへ入っていく事に。
自転車を停め、まずは南側の棟へ行ってみた。

 

こちらではミュージアムショップとレストランが営業中で、
円山川を眺めて食事が出来るレストランのテラス席には興味そそられまくりだった。

但馬牛玄武洞バーガーと八鹿豚ホットドッグが頗るうまそうなんじゃー。
本日のお昼ごはんは温泉街のどっかお食事処で
海鮮ものをなんて考えておったのですが、
時刻は既に昼頃を迎え、しかも自転車こいできたこともあって
お腹ペコペコの我々、こうなったら我慢なんてせずにここで食っちゃう?
なんて欲望がむくりむくりするのであった。

 

3 玄武洞ミュージアムで化石と鉱石まみれになる

八鹿豚ホットドッグの誘惑を何とか断ち切り、
北側の棟、玄武洞ミュージアムへと向かう。

玄武洞ミュージアムの建物の形を図案化したマークは
シャープな印象でとてもカッコいいっすなぁ。

入り口近くに置かれていた案内の看板を見てみると、
玄武洞ミュージアムでは丁度、
企画展「食べ物の石レストラン」が開催中とのことだった。
食べ物に見える鉱石を集めた展示とな。
これ絶対おもろいやつやん!

タモさん発見!
入口自動ドアにはブラタモリのポスターが貼られとりましたわ。
そういや玄武洞の回あったなぁ。すっかり忘れてた。
何気にブラタモ聖地巡礼やね。

いざ入場。
受付はこの右側にあるんですが、それよりもなによりも。
この向こう側には…

どーーーーーーーーん!
いきなりの巨大化石がお待ちかねなのである。

円状の展示室の中央一段下がった場所に
どんと居てはったのがアジアゾウのステゴドンさん。
入館料を支払い、いの一番に見学するのは勿論ステゴドンさんだ。

擂鉢状、そう、まるでかつての大阪球場のような展示コーナーのお陰で、
色々な角度から眺めることが出来ました。しかも超間近という素晴らしさだ。
それにしても牙の迫力が凄いわ…。

何気なく入ってみた玄武洞ミュージアム。初手からこの楽しさとは恐るべし。
ちょっとこれは当たり博物館過ぎて時間がヤバくなる予感…。

ゾウさん周りの展示から見て回って行きます。
ノッシノッシ但馬地方を歩き回るゾウさんか。なんだか浪漫。

大型哺乳類の足跡の化石なんてのも見ることが出来ました。
他には地磁気などの展示コーナーなど。
文系まっしぐらな僕でも楽しく興味深く見てまわれるんだから
この玄武洞ミュージアムは大したもんだ!と謎の上から目線で次のコーナーへと移ります。

玄武洞ミュージアム一階岩石ゾーンは、
ゾウさんのいる場所を中心(六角形の建物の中心点やからそのまんまやね)にして、
同心円状に展示コーナーが回廊状に設けられていました。
そこで展示されいてるすさまじいまでの鉱石、岩石の量にはビックリするしかなかったよ!

そうそう、玄武洞といえば忘れちゃならないのが玄武岩の玄さん。
受付すぐ近くの記念撮影コーナー?に居てはりました。

 

玄武岩や玄武洞の歴史の展示をほうほう感心しながら見ているときに
何気なく床に置かれていた石を見てみると…

ブラタモリに出演した玄武岩でした。

玄武洞を見るのが楽しみになる文章やねぇ。

文系人間には科学的な事は難しすぎてちんぷんかんぷんだったのですが、
奇岩奇石など変わった形のものが多く展示されているので、
眺めるだけで楽しめます。

 

アアはトゲトゲ。バホイホイはなめらか。
不思議な名前やねなんて思ったけど、ハワイの言葉やってんね。これは勉強になったわ。
どっかのシーンで使ってみよう。

様々な展示コーナーの中で個人的にお気に入りなのが
こちらの「山陰海岸ジオパーク」(だったっけか?)

山陰地方、というか兵庫北部かな。その地域の様々な岩石が、
その場所の説明と共に展示されておるのですが、
旅行気分に浸れてそれはもう楽しかった。

まぁなんやかんや言っても、やっぱり金ヨ!金の魅力には勝てないっしょ!
そんな感じで、目をぎらつかせて鑑賞中の吾輩のすぐ横で
「おお!蛍石!」と興奮していた小学生くらいの男子。
この対比…

玄武洞ミュージアムの体験ものは石を使った楽器の演奏コーナーでした!
それもなんと…

 

まさかのツーバージョンだ。
我々、楽器演奏コーナーがあれば、
毎度の様に原辰徳の応援歌を演奏する事にしています。
今回も勿論高らかに奏でるッッッ!

ここまでめっちゃ端折って書いてきたのに
まだ玄武洞ミュージアムの半分もいってないという事実に愕然。
この後まだ2階部分に特別展「食べ物の石レストラン」もあるし…
ってことでいったんここまでを前編とす。
次回後編。

(令和四年8月訪問)

 

玄武洞ミュージアム 公式サイト
おすすめ度 ☆☆☆☆☆ 面白くて時間を奪われるのに注意だ!
ヘンテコ度 ☆☆☆★★ ヘンテコな石などいっぱいあるぞ

入館料 大人800円
開館時間 9:00~17:00
休館日 不定期の様(ほぼ無休) 公式サイトのカレンダーで見れます

 

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