清州城に籠城中。ガッツ似侍の投石姿に痺れます!(愛知)

清州城。
この堂々たる、如何にも観光向けに建てましたよー的な、
全く歴史の重みを感じさせないと言っても過言ではない外観には、
好意以外の感情を持ちようがない程の清々しさと潔さを感じた。
ほれ!見に来いよ!たっぷり楽しませてやるよ!って言ってるような感じがステキだわー。
特に朱塗りの橋の安っぽさがより一層こういった印象を引き立てていると思うんだな。
桃山キャッスルランドの桃山城や伊勢戦国村もビックリだ!

 

前回来たときから数えると、まだ一月程しか経ってないのに、
またまた愛知県にやって来ました(我ながらどんだけ愛知好きなのかしら)。
今回は、旅行好き界隈で話題沸騰中の「マツ券」を手に入れる事が出来ましたので、
それを利用しての愛知一泊旅行でございます。

※マツ券とは。
永遠の暴れん坊こと松平健サンの肖像画が印刷されている、
愛知王国でのみ流通するローカル紙幣の事。額面の半分の値段で購入できる、
徳政令もびっくりな大変ありがたい紙幣なのだ。上様ありがとう!
犬山城と合体した上様とか、公式サイトは結構頭おかしい感じですw

この実に有難いマツ券を運よく購入する事ができましたので、
ここは一丁、ええホテルに泊まっての温泉三昧しかあるめぇと
18切符を利用しての犬山旅行に決定したのであります(犬山温泉やで)!

さてさて、そんな犬山旅行、初日は昼から雨予報でしたので、
犬山へ移動する前、雨が降らないうちに清州城へ寄ってみる事にしました。
その後は名古屋に出て昼飯を食べ、どっかハコモノでも寄ってから犬山へ向かう予定です。
(ホントは初日常滑、二日目犬山で計画立ててたんだけどなー。雨が憎い!)

 

一宮で普通電車に乗り換え、清州駅へ到着。
さぁ、いざ清州城へ!と早速駅を出てみると…何ここ?

閑散、いや殺風景と言った方が似つかわしい駅前の景色に思いっきり動揺した。
…確か清州って歴史的にも有名な場所だよな。名古屋のすぐ手前だし。
それなのにこんな感じなの?

清州城までは1キロ程あるようなので、レンタサイクルでもあればと思っていたけど
この様子ではそんなのはなさそうだ。

 

駅前の地図でまずは清州の街と清州城までの道のりを確認。
ふむふむ…。線路沿いを歩いて行けばいいんだな。
ん?これはハコモノ?貝塚資料館に美術館か。

清州城だけ見に行くつもりで清州に来たけど、
折角だし、これ、寄っときたいなぁ。でも、歩いく行くにはかなりの距離だよな。
雨も心配だし、ちょっと考えとくか。
さて、肝心の清州城だけど、ここを進んで行くの?

細い路地のようなとこを進み、パロマのデッカイ工場の横を抜けて
線路沿いを歩いて行き、高速道路が覆いかぶさったちっちゃな暗い川を越え…てもまだ着かない。

一応、案内の看板は出ているので間違いじゃないんだろうけど、
不安しかない道がずっと続くんだな。
んー、全く観光地感がない、とぶつくさ言いながらさらに進むと、
ようやく大きな広場のような場所に着きました。

やっと着いたかーと思って広場の中へ入ってみると、
どうやら公的施設のようで辺りに城は見えませんでした。
ただ、そこにあった案内の看板には清州古城跡公園と書かれていたので、
たぶんもうすぐ近くなんでしょう。
って、城址に城は作られなかったの!?という疑問。

草多き公園を抜けると…
ようやくお城が見えました!
ド派手な朱色の橋の向こうに堂々と立つお城の姿が。

清州城に到着です。

辺りを見回してみると、橋の手前、丁度城の対面に
観光案内所なのかな?「清州ふるさとのやかた」という建物がありました。
そして周りには付近の観光場所の案内や道順などが掲げられていて、
一気に観光地感が溢れ出しているではありませんか。
ってか、ここが観光の起点みたいになっとるでよ。
普通は駅周辺にあるはずのものが全部城中心にして揃ってるって、何かヘンじゃね?

まぁ、とりあえず城へ行きますか…と思ったんだけど、
まずはやっぱりこれだよね!

顔ハメ!
この顔ハメの何が素晴らしいかと言うと、清州城を借景にしている事だよな。
普通は絵に描き込みたい所なんだけど、それをしなかったところに価値がある。
うん、実に素晴らしい!

とりあえずふるさとのやかたは城の後に行く事にして橋を渡ります。

 

いやぁ、清州城、どんな観光用のパチモンの城かと思いきや、
すごく綺麗で立派なお城でした。
これは高まるわー。
ちなみに、この特徴的な塀は「信長塀」と言うそうです。
熱田神宮に奉納されたもののレプリカなんですって。
ってか、また本物を見るより先に偽物を見てしまった…。
熱田神宮のを先に見ておきかったなぁ。

門をくぐり、庭を眺めながら天守閣へと移動。
中に入り受付で入場料を払います。入場料大人300円なり。
写真撮影は、禁止のマークがあるところ以外はオッケーでした。

 

まずは1階。
玄関を上がった先に部屋があって、そこが最初の展示室になっていました。
このお部屋では清州にある遺跡について紹介されていて、土器などが展示されておりました。

そんな展示物の中になぜか甲冑も。

しかしなんかあっさりした感じやなー。
こんな感じで続くんかなぁと思いつつ、
部屋を出て二階へ行こうと思ったら…おお!すげぇ!

部屋の外側には、歴史漫画と言えばやっぱり原哲夫!
花の慶次なんかでお馴染みの原先生のイラストが飾られてたのです!
あああああ!これ見れただけで、入館料以上の価値があったなと、
この時点で大満足。

 

2階。
このフロアには僕が一番好きなジャンル
「ハコモノにあるマネキン人形」のコーナーがたくさんありました!

まずは書割と映像で清州城下の賑わいを再現したコーナー(通路の両脇)が続きます。
ここは音が凄く臨場感たっぷりでしたなぁ。

そしてそして、どんどん先へ進んで行きますと!

当時の武士の暮らしを再現したコーナーがありました!
うおおおお!なんとリアルなマネキンなんや!

少し宇梶剛士似のお侍さん。照明の関係で怖い感じなのが何とも言えないっすなー。
迫力満点!
子供ちゃんはまず泣くだろう。

そのまま更に進み、角を曲がると…うわっ!

あ、あれは、もしかして籠城時の防衛の様子を再現したマネキンジオラマ?
すっげぇリアルマネキンじゃないか…ハァハァ(大好物)

興奮に包まれたまま近寄って、じっくりと観賞だ!

石垣を登ってくる敵を迎撃する為、城内から石を落とす様子を再現しているんだけど、
このお侍さんが凛々しくて凛々しくて。どことなく小笠原道大選手にそっくりで
めっちゃカッコエエんだわ。
 それにしてもこりゃすげぇわー。

落とす先はこんな感じで再現されておりました。ここを登って来るんだな、敵は。
ちなみにこの手前側には、ほんとにガラス張りで下が見えるようになってましたよ。めちゃ怖ぇー。
しかしこの石を抱える様子、ぴりぴりと緊張感が伝わって来ますな。

大好物のリアルマネキンをたっぷり堪能できてホクホク。
ふと、反対側を見ると、そちらには清州の城下町のジオラマとモニターがあって
城下町についての説明が流れておりました。
ジオラマ前には椅子が並び、朝っぱらから人でいっぱいだったなー。
清州城は盛況でしたぞ。

ジオラマコーナーを出て先に進むと、階段手前部分(丁度一周したって事ですな)には
信長が日本で初めてやったものについてのクイズコーナーがありましたわ。
ワインや金平糖なんかは有名なんだけど、街路樹とかは知らんかったなぁ。
勉強になった!

 

3階。
まずは、戦国時代の出来事を「戦国中スポ」ってスポーツ新聞風に紹介するコーナーが続きます。
そこを抜けると、何かあるぞ!?

火縄銃体験コーナー。
馬防柵も置いてあって、長篠の戦いの雰囲気を体験できるとは!
と、その凝り具合に大満足!
ただ、引き金引いたらドデカイ電子音が鳴るのでは!?
とか勝手にハードル上げてたんで、ちょっとだけポカーンでした。

 

火縄銃体験を済ませ、次のコーナーへ進みますと、
うはっ!ここが一番金かかってるよね?と思わず唸ってしまう程の、
展示コーナーでした。

歴代大河ドラマで信長を演じた人が実際に使っていた衣装が並んでるとはビックリだよ!
緒方直人(これはなぜかレプリカ)、渡哲也、反町(南蛮風で恰好よかった)、吉川晃司。
だけど俺の江口信長のが置いてなかったのだけは減点だ(江口洋介スキー)。
そうそう、一番最初の入ったとこにはお市を演じた大地真央さんの衣装も有りましたわ。

信長衣装の向かい側には舘ひろしコーナー。
ドラマで使用されていた道具類が並んでおりました。
そしてその裏っ側では、江関連の展示が。
上野樹里、鈴木保奈美と、桜色で実に華やかでしたわ。
…しかし、こんなに大河の衣装が常設展示されてるってなんかすごいなー。

大河コーナーを抜けた先には、突然の顔ハメ!
柴田勝家に羽柴秀吉…。
そう、ここは清須会議が行われた清州城。
それにちなんだものが置いてあるというわけなのですな。

あと、ドラマで使われた小道具類も展示してあって、実際に手に取ることが出来ました。
ここではやはり乳金物を触っておかなければならないでしょう(左端の)。
むむっ。たしかにおっぱい型であるな。

 

最上階。
こちらは展望台になっていて見晴らしがとても良かったです。
が!曇っていた為にほとんど何も見えなかったのが残念。

でも、一応、望遠で撮ってみたら、ちゃんと名古屋城が写ってた!
ナゴヤドームは写真でもようわからんですわ。

名古屋と言えばやっぱり金鯱ですね!
清州城にも金鯱が飾られていましたよ。

あと、最上階には太鼓が置かれていて、自由に叩けるようになっていました。
天守の一番てっぺんでどーんどーんと打ち鳴らす太鼓はすこぶる気持ちがイイでしょう。
(周りに人が多かったので太鼓を叩くのは自重しました)

…いやあ、清州城、満点!とても面白かったです。
体験ものあり、豪華な展示物有り、そして大好きなマネキン人形有。
完璧でした!

 

(平成27年9月訪問)

清州城 公式サイト
おすすめ度 ☆☆☆☆☆ 満点!ガッツ似侍カッコ良すぎ!
ヘンテコ度 ☆☆☆★★ リアルマネキンに訳の分からん体験ものとなかなかのヘンテコ具合。

入館料 大人300円
開館時間 9:00~16:30
休館日 月 年末

 

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