ここは京阪枚方公園駅。
たまたま訪れた日が、秋祭りの真っ最中だったようで、
鍵屋資料館に向かう道すがら、ふとん太鼓の巡礼を運よく見ることが出来ました。
華やかで、勇壮で。秋祭りはやっぱりいいですなぁ。
さて。
枚方公園駅前には東海道(東海道五十七次!)の宿場町であった枚方宿をイメージして作られた
常夜灯のモニュメントと枚方宿の案内地図がありましたので、
まずはじっくり地図を眺めて鍵屋資料館までの道順を暗記です。
…ふむふむ、枚方駅までの間は宿場町らしく整備されているみたい。
これは期待に胸が膨らみますなぁ。
今回行く鍵屋資料館は、最近まで(平成9年)料理旅館として営業していた建物を
資料館にしたもので、館内では枚方名物のくらわんか舟関連の展示などが行われているとの事。
くらわんか舟。
司馬遼太郎の小説にも出てたけど、淀川を下る船旅中の旅人たちに、
口汚く「何々、くらわんか~!」と食べ物などを売りつける船の事だったよね。
確か、大阪の陣で徳川方に協力した褒美に、
「金子などは要らないので、今まで通り口汚い言葉を使う事を許して欲しい」
と願い出て許可されたって話だったなぁ。
お上公認の罵詈雑言。
一体どんな風な展示がされてるのか、とっても気になるちゃんだ。
駅前からとことこ鍵屋資料館に向けて歩いて行くと、
途中淀川の方へ出てしまう道へ間違って進みかけたのですが、
ちょうど通りがかったふとん太鼓について行ったお蔭で、
いつのまにやら鍵屋資料館の前に出ていました。
想像していたよりも立派で大きな建物だった鍵屋!
鍵屋は道路沿いに面した建物(主屋)だけかと思いきや、
説明書きや幟が立っていた入口らしき場所の方まで行ってみると、
奥にも建物(別棟)が!こ、これは広いぞ…。
大広間茶屋?くらわんこ?
こ、これは…
カワイイではないか!
僕の中の乙女回路が動作開始を告げた。
すぐさま中へ入り受付で入館料を払う。
鍵屋内は時代劇で見た事があるような宿を、さらに広くした感じで、
部屋数も多く、その各部屋で様々な展示がされていました。
鍵屋資料館は撮影禁止なので館内の写真はないんですが、
公式サイトで中の様子が載っていますんでそちらを是非。
鍵屋資料館公式サイト
展示されている物はジオラマなど心くすぐられる物がたっぷりで、
見ていてスッゲーたのしー!
その中でも、これだけは外せない!というのが、
くらわんか舟の復元模型だ。
なぜか、床を掘り下げた場所に置かれたくらわんか舟の中にはリアルマネキンさんががが!
そして船内には客に売りつける煮物なども置いて有って
当時の様子がわかりやすく再現されております。
あまりのリアルさに興奮は最高潮だ。(公式サイトにマネキンさんも載ってます)
そしてもう一つ見逃せないのは、ホログラムでくらわんか舟の当時の様子を再現した寸劇。
旅人に食べ物などを売る様子を演じているのだけど、これがまぁ口汚いんだなぁ。
これ以上酷い言葉はないってくらい、見ているこっちが腹立つ売り方でした。
たぶんこれでも一応展示用って事で、控えめにしているんだろうけど、
それでこのえげつなさだからなー。
一階を見学した後は二階へ移動。
別棟二階は大広間になっていて、そこではお酒やお弁当などが食べられる
お食事スペースになってました。
折角なんで、席に座り何を頼むかメニューを見る。
うおぅ、品数豊富で悩む悩む。
…うーむ、枚方名物ごんぼ汁とな。美味そうだし、名物を頼むべきかなぁ。
いやいや、やはりここは旅人気分で…酒だ酒だ!昼酒万歳!
結局、お酒を頼み、来るのを待っていると、
いきなりくらわんこちゃんが現れ、ステージの始まり始まり~。
きゃわ!くらわんこちゃん、きゃわ!
湧き上がる大広間のお客さん達。
子供ちゃん達はウッキウキ状態だ。
そして始まる記念撮影会。
くらわんこちゃんめっちゃかわええわ~
丁度この時、お酒が届きました。
うむ実にナイスタイミング。
皆の前で、ひらひら謎の踊りを披露するくらわんこちゃん。
それを見つつ、お酒をクイッと。うん、美味い!
物見遊山の若旦那気分で酒をあおっていると、
ふと、いったい俺はなにをやっているのだろう。
ゆるキャラを見ながら真昼間から酒を飲むって。
と思わず素に戻ってしまいましたw
そうそう、道路沿いに面した主屋も資料館になっていて、
そちらも見学することが出来ましたよ。
正直、郷土資料館風のあんまり面白くない施設だろうななんて思って来たのですが、
こんなに楽しませてくれるとな!
鍵屋資料館、面白かったです。
ほろ酔い気分で淀川べりをぶーらぶら。
ハコモノハシゴで御座います。
鍵屋資料館の次に向かうのは淀川資料館。
しばらく歩いて行くと…
淀川資料館に到着。
入口に行ってみると…?
閉まってるやないかい!
わざわざ開いてるかどうか調べて来たのに。
今日は休館日じゃなかったはずなのに。
んー、また枚方に来なければならないのか…。
淀川資料館だけの為に。
(平成23年10月訪問)
鍵屋資料館 公式サイト
おすすめ度 ☆☆☆☆★ 展示物全部オモロイっす。くらわんか舟のホログラフはいいよ!
ヘンテコ度 ☆☆☆☆★ マネキンさんのリアルさがすごい。
入館料 大人200円
開館時間 9:30~17:00
休館日 火曜日
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