ワータシの記憶が確かならば、
「ソレ」が初めて大阪にやって来たのは約30年程前の事である。
大阪城近くの展示会場で「ソレ」を発掘現場そのままの姿で再現・公開した
特別展は随分と話題となり、当時小学生だった自分は
…と、ここまで書いてみて、
その時の事をほとんど何にも覚えていない事に愕然とした!
流石に曖昧なまま書き連ねるのはまずいよねぇと、
ちょっとばかし、いんたーねっとで調べてみたところ…
・昭和58年に行われた「大阪城博覧会」の中での特別展。
・会場は西の丸庭園。(現在、大阪歴史博物館が有る辺りでやってたと思ってました)
と言う事がわかりました。
…え?大阪城博覧会?What?
俺、実際に見に行ったはずなのに、
大阪城博覧会自体全く覚えてないってどういう事よ!?
と、改めて人間の記憶力の曖昧さにビックリ。
…と、とりあえず
今日(今回)のテーマは「兵馬俑」!
(ピーマン齧り乍ら)
大阪市立科学館(写真右側の巨大建築物)の向かい側(と言うより同敷地内か)に建つ、
ちょっくらヘンテコリンな形をした、アート感満載の外観が印象的な国立国際美術館。
ここで7月5日から10月2日にかけて「始皇帝大兵馬俑展」が行われていたのは
記憶に新しいところですな。
これまで大阪市立科学館へはよく遊びに行くものの(プラネタリウムおすすめー)、
国立国際美術館は前を素通りするだけで一度も入った事が無かったのですが、
(現代美術がメインなので、なかなかご縁が無いんですな。現代アートはわけわかめじゃ)
今回、ようやく僕にとって興味津々なテーマの特別展が開催される!
っちゅう事で、見に行ってきましたよ!
「始皇帝と大兵馬俑展」
あああああ!小学生以来の生兵馬俑かぁ、興奮するなぁ!
なんてウキウキしながら現地に到着すると、ありゃりゃ?なにやらテントが置いてあるではありませぬか。
…ぬぬぬ。嫌な予感。もしかしてアレって行列用の日よけのテントって事かしらん?
目を凝らしてみると、あああああ…。やっぱり並んでるはるわぁ。
テント内では既に行列が出来始めていたのです。
混雑を避けるためにわざわざ平日の朝を狙ってきたというのに…。むむぅ。
近くにあったトリックアートを見たりしながら列に並ぶ事約20分。
ようやく館内へ入る事が出来ました。ふぅ…。入るだけでこんなにかかるとは…。
(写真は展覧会を見終わった後に撮った美術館正面)
ドアが開き中へ入ると、地下へと伸びるエスカレーターが。
地下に入っていく美術館はなんだか新鮮だねぇと
ホクホクしながら降りていきますと…うわっ広ッッッ!
そしてめっちゃ綺麗じゃん!
地下に広がる国立国際美術館は、
隣の科学館クラスの大きさと綺麗さを誇る立派な施設だったのです。
(ヘンテコな現代アートばっかり展示している美術館だから、
勝手に小っちゃいとことばかり思っていたよ)
とりあえずまずは入場券を買わなきゃなと、
辺りをキョロキョロ見回してみると…
嘘!?嘘でしょ!?
僕の目の前には先程よりも長い長い行列が出来ていたのです。
どうやら入場規制中の様で、列はピクリとも動きません。
これはちょっと凄まじすぎますわなぁ、
とため息交じりで入場券を購入し、早速列の最後尾へ。
この地下一階のフロアには、ミュージアムショップ、レストラン等があり、
漫画キングダムの写真撮影コーナーや複製画の展示なんてのもありました。
壁や柱には兵馬俑の写真なんかが貼られていて、館内は正に兵馬俑一色!
フロア中央部分は吹き抜けになっていたので、列に並びがてら覗いてみると…。
マジか!?まだ更に地下二階、地下三階とあるのかよ!
兵馬俑のゲートから考えるに、どうやら特別展は地下三階の様子。
って事は、2階は常設展の展示ルームって事だよね。
…ここは現代アートがメインの美術館。
2階のフロアでは写生をしている小学生達がわんさか居たんだけど、
訳のワカラン現代アートを見せられ、あまつさえ 色々な物を描かされているという事か。
難易度高いなぁ…。
…とりあえず子供ちゃん達よ、ガンバレ!
しばらく並んでいるとようやく列が動き出し、いよいよ地下へ移動開始です。
(結局、外の待ち時間を合わすと40分くらい並びました)
特別展の券が有れば、常設展も見る事が出来ますが、勿論「兵馬俑」から見に行きます。
ゲートを潜り地下三階へ移動。
と、ここで自分の浅はかさに気づく。
…「始皇帝と大兵馬俑展」は兵馬俑の展示だけをしている訳じゃなかったんですな。
オイラ、ずっと兵馬俑だけが展示してあると思ってたよ。
(なので、なんでこんなに列並ぶ事あんねん!って思ってました)
は、恥ずかしぃ~
兵馬俑展では、秦の時代の出土品、青銅器や道具などもたくさん展示されていて、
世界史にそれほど興味の無い僕でも中々の面白さでした。
中でも、木簡に封蝋のように土で封をしていたってのがとても興味深かったですな。
熱心に見学しつつ、人混みを掻き分け進んで行くとついに来た兵馬俑の展示室!
ワクワクしながら入ってみますと…へ!?
そこにあったのは六体の兵馬俑。
ビックリするほどの広い部屋に、
兵馬俑が6体、どーんと展示されておっただけなのです。
…おおおおおお。
兵馬俑坑を完全再現したとかじゃなかったの?
と、勝手にそういうのを想像していた僕は激しくガッカリ。
そう、こんなのを想像してたんだな。
(写真は姫路太陽公園のパチモン兵馬俑)
な、なんか思っていたのとは違ってたけれど、
これはこれでなかなかいい感じだなぁ。
何せ、間近で全方向から見る事が出来ってのがとてもイイ。
それにしても兵馬俑は大きい。そして精巧に作られていた事にビックリでした。
髪の毛一本一本まで作り込まれ、鎧や皮膚との質感の違いを出し、
靴の裏地まで丁寧に作られていたのにはホント驚いた。
…すげぇなぁ。あんな大昔にここまで作り込んでいたとはなぁ。
…まぁ手を抜いたりしたらエライ目にあわされたとは思うけど。
展示されていた兵馬俑の中の、
立って矢を射る兵馬俑さんがちょっと元近鉄バファローズの近藤似だったのがナイスポイント。
兵馬俑の展示室から次の部屋へ移動すると、そちらでは青銅製の銅車馬が展示されておりました。
薄暗い室内にうっすらと照明で照らされて、きらきらと輝く銅車馬はとてもかっこよくて素敵でした。
複製と言う事ですが、これが一番良かったかなぁ。
銅車馬の次は武具の展示室が有り、
そこを抜けるといよいよお待ちかねの記念撮影ルーム!
或る意味ここがメインと言っても過言ではなかろう。
ジャーン。
先頭の兵馬俑さんはどことなく遠藤憲一さんに似ている気がする。
細長い部屋の両側にズラーッと並ぶ兵馬俑さん。
このコーナーは大人気でして、あちこちで記念撮影が行われてました。
個人的な事ですが、知人に似ている兵馬俑が居たのが面白かったです。
出口横に作られた記念撮影ブース。こちらはちゃんと舞台のようになっていて、
兵馬俑さんに取り囲まれながら記念撮影できるようになっておりました。
自分も兵馬俑になったつもりで撮るも良し、引き従えるような感じで撮るのもいいかもねぇ。
きっとセンスが問われるのでありましょう。
ふぅ~。盛り沢山だったなぁと満腹ポコポコで会場を出ると、
そこにあったのがコチラ。
背比べや!
将軍俑さんは195センチ。中々のデカさである。
だがしかし、僕も道行く人が振り返るほどのノッポだ。
これはちょっと比べてみますか…と、近くに居たご夫婦に写真をお願いして撮ってもらってみたら…
俺の方がデカいやんけ!と衝撃の事実。
オカシイ。俺、191なんだが…。
(横の身長計に乗っていた女の子が怯えるような目でこちらを見ていたのがにんともかんとも)
横にあったガチャガチャにも挑戦。
近藤似の兵馬俑が欲しいなぁと引いてみると…
まさかまさかのシークレットゲット!ちなみにシークレットは銅車馬でした。
これは嬉しいな。欲しいものが出たダリ展に続いて美術館ガチャ、2連勝だ。
図録を買い、兵馬俑展を出た後は国立国際美術館の常設展にも行ってみました。
…う、うぅむ。まぁアレだ。さっきの小学生達はきっとポカーンとしただろうな。
という感想。…だって、キャンバスにベッタリと絵の具ついてたりとかの絵なんですぜ。
わかるわきゃぁない。
相変わらず現代アートは難解極まりない。
美術館前の広場に描かれていたトリックアート。上手くやれば立体的にみえるらしいんだが、
どうやってもそういう風に見えなかった。ムズカチイネー。
(平成28年9月訪問)
国立国際美術館 公式サイト
おすすめ度 ☆☆☆★★ ネルフの様な建物は必見(←なんとなくそんなイメージ)
ヘンテコ度 ★★★★★ ヘンテコではないよね。
入館料 コレクション展 大人 430円
開館時間 10:00~17:00 (金曜日・土曜日は10:00~20:00)
休館日 月 年末年始 展示品入替の日
特別展「始皇帝と大兵馬俑」 公式サイト
開催期間 平成28年7月5日~10月2日
入場料 大人 1500円
開館時間 10:00~17:00
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