後楽園の向かいに建つ岡山県立博物館で国宝を見た。 冬の青春18きっぷ・岡山旅行記その11(岡山)

後楽園見物の最中に雨に見舞われてしまい、ずぶ濡れになった僕。
這う這うの体で園外へ出た後、そのまま後楽園の向かい側に建つ
岡山県立博物館へと向かいます。

超有名A級観光名所である後楽園の真向いに建っているので、
さぞかし相乗効果でお客さんもいっぱいなんだろうなぁなんて思いきや、
この日は雨、そして時刻は閉館間近の夕刻、その上お正月期間真っ只中という事も有って、
かなりの閑散具合でした。

中々年季の入った博物館の外観に、こりゃぁヘンテコな展示物があるかもしんない!?
とワクワクしつつ近づいて見ると、おお!こりゃぁタイミングがいい!
丁度、岡山県立博物館では「国宝 赤韋威鎧」の特別公開が行われているところだったのです。

…ん、待てよ。
国宝が特別展示されてるって事は、もしかしたら入場料はかなりお高く
なってるんじゃないでしょうかぁぁぁ?
予定外の出費があるかも?とビクビクした小市民でした。

まぁ雨の中、いつまでもグダグダしていても仕方がないので、さっさとドアを開けて中へ入ります。
まずは広々としたロビー部分、そして入ってすぐ左側には受付が設けられており、
その奥の部屋が展示室になっておりました。
早速入館券を買いに行くと、「後楽園のチケットがあれば見せてください」と言われたので
トートバッグを漁って(なかなか見つからず焦った)受付のお姉さんに見せると…またもや割引ぃぃぃ!

もともと通常250円と安い所が200円(だったと思う。うろ覚え)と言う驚きの安さに!
そして、懸念していた国宝特別公開による特別料金もなく
普通に通常料金で見る事が出来ました。嗚呼!岡山太っ腹!
全力でイイネ!ボタンを押したい気分だわ。

しかしこのお安さの所為か、館内の古さと言ったら…。
ここまで岡山で回って来た綺麗なハコモノ群とは一線を画す古さでしたわ。

んでは、そろそろ行きますかと展示室の方へ向かいますと、
二階にも展示室があるとの表記。
んー、とりあえず一階から回って行くかと、ずんずん進んで行くと
最初に入った部屋は第三展示室だったのです。
第三?もしかしたら二階からだったの?
…どうやらここでもまた恒例の順序間違いをしたようでした。

展示室内は撮影禁止だったので、
これまた恒例の拙いレポートでお届けしたいと思います。

 

第三展示室に入ると、部屋は二つに分かれておりまして、入って左側が第三展示室。
右側が第四展示室。

まずは第三展示室から見て回ります。
こちらの展示室では大きな高瀬舟が展示されていたり、お屋敷を模したものが
そのまま展示されていたりとなかなかの面白さでしたな。
岡山の歴史、宇喜多家の歴史などの他に、美術品や工芸品の展示も有りのごった煮状態。
そして…お!ここにもあったか本阿弥正勝!
ついさっき美術館で見て感動をした本阿弥正勝の作品も展示されていて
お得な気持ちになりましたよ。
県立博物館で展示されていたのは蜻蛉が瓦の上にのっかっている香炉。んんんんん!グッド!
これ見れただけで、十分元とれたなぁと満足の一品でした。

第三展示室を一通り見た後は隣の第四展示室へと移動。
こちらでは刀剣類の展示が行われておりました。
さらっと何気なしに重要文化財の刀もたくさん展示されていて、
流石は刀剣の国備前と言った所か。
初心者向けに刀剣の観賞方法の紹介や案内も有って、凄く見やすかった事をここに記す。

そしてそして、一番おもしろかったのが、
まさかの刀剣体験コーナーだ!
といっても、抜身の本物を持つ事が出来るといったヤバイ体験なんかではなく、
透明のケース内に鎖で固定された模造刀を持って、重さを体験できるというものでした。
実際に持ってみると、これがかなり重かったんだな。

200円でこんなに楽しめるとは…コスパ高っ!
とホクホクしながらお次は二階へと移動。
するとそこにあったのが…。

鎧兜との記念撮影コーナーだ!

…だけどね、館内にはお客さんはほとんどいなかったんで、辺りはしーんとしているわけですよ。
その上、外の天気の影響もあって館内は非常に薄暗いのです。
そう、めっちゃ不気味なんだよ!
フロアの中央でポツンと佇む鎧兜さんはマジ怖かった。

さて、2階の展示室へ入ると、こちらで国宝赤韋威鎧が公開されておりました。
お客さんはほぼ誰もいなかったので貸し切り状態だ。ありがたやありがたや。
たっぷり堪能させていただきました。
しかし200円でこんなに見れてええの?と思っちゃう充実具合にぼかぁ大満足ですよ。

そうそう、鎧に夢中になっていた時に、マダムが二人展示室内に入って来たんだけど、
室内の展示物に一瞥もくれずにぐるりと早足で回っただけですぐに部屋を出て行ったんだな。
…早やっ!あまりにも早やっ!滞在時間30秒くらいやんwこれはひどすぎるやろw
とビックリしたw
美術に興味のないいつもの同行者・犬面犬氏でももうちょっとは見るのにな。
上には上がいるもんだ。

一階へ下り、帰路へ着こうと出口へ向かうと…
あれれ?なんかあるぞ?

来たときには全く気付かなかった、入り口すぐ横の部屋。わくわく体験ゾーン。
休憩室かと思ってたよ(ちなみにここは無料ゾーン)。

 

時代衣装コスプレ体験、備中神楽のお面体験。

 

博物館のパズルと言えばコレ!な王道・土器パズルも完備!
昔のおもちゃも置いてあったりとこちらもまたかなりの充実度でした。
ただ一つ難点を言えば、受付のお姉さんからは真正面の場所に部屋があるので
大人が一人ではしゃいじゃうとちょっと恥ずかしいかもしれないという所ですな。

超有名スター(後楽園)のすぐ近くにいるので大変地味な感じですが、
かなりの面白さを持つ博物館でした。後楽園に行った際は是非。

 

満足感に包まれて博物館を出ると、先程よりはましになったとはいえまだ雨は降っておりました。
こうなったらバスで帰るか、とバス停へ向かうと、やっぱりね、そうだよね。
丁度、バスは出たところで、次に来るのが15分後。ええ、逃しちゃいました。
…以上、岡山旅行記でした。

これにて新春一発目の旅行記は無事終了なのですが、
今回の旅行のオチに(ならないけど)最後にもう一つ。

結局、昼飯を食い損ねたので、電車待ちの間にラーメンを食べたんですが…
このラーメン、まったく味がしなかったんだよねw
周りの人はみんな美味しそうに食べてるし、オイラ疲れすぎて味覚異常!?なんて思いましたが、
ラーメンの中に入っているメンマとか卵はしっかり味付いているし…。
もしかしてかえし(って言うの?)入れ忘れてんじゃねぇの?
結局気が弱いアタクシ、何も聞けずに真相は闇の中でございます。
…絶対かえし入れ忘れてるよな。どういうこっちゃ!

あああああ!オチになってない!けど、これにて本当に岡山旅行記完。

 

(平成28年1月訪問)

岡山県立博物館 公式サイト
おすすめ度 ☆☆☆★★ 値段の割にガッツリと楽しめます。
ヘンテコ度 ★★★★★ 特にヘンテコな展示は無かった。コスプレなどの体験ものは豊富。

入館料 大人250円
開館時間 9:00~18:00 (夏季) 9:30~17:00 (冬季)
休館日 月

 

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