ミッション。岡山城天守閣でお殿様衣装を着て記念撮影を。冬の青春18きっぷ・岡山旅行その2(岡山)

黒漆が塗られた下見板張りによるその外観から、
岡山城は「烏城」と呼ばれている。
との事なのですが…。

「アァン!思ってたほど全然黒くないヨー」
と、初めて生で見た岡山城天守閣に衝撃を受けた!
しかも、なんだか佇まいが少々ヘンテコに見えるんだけど、これは一体…!?

岡山城に到着。
お城の正面からではなく、後楽園と天守閣の間に入ってしまったので、
丁度天守閣を真横から見るような形になったのですが、
そこから見る天守閣は、思わず「嘘でしょ。」と呟いてしまうくらいスマートだったんだな。
…肉付きが全く無いのだ!(横から見るとほんとに厚みがない)
痩せっぽちの僕としてはとても親近感を覚えるスタイルなんだけど、
普段見慣れている天守閣とは全然違った印象を受けたので、びっくらこいたわけであります。
当時からほんまにこんな形だったの?復元天守だから?
清州城みたいに観光向けに振り切っちゃってるから?
たくさんの疑問を抱えながら天守閣近くへとずんずん進む。

薄曇りのお天気の所為で白っぽく見えたのかとも思ってましたが、
実際にそれほど黒くなかったという事が近づいてみて判明。
うーむ。備前の国の戦国大名、宇喜多直家さんのような
どす黒さはまったくないなぁ。

遠くからだと華奢な感じがした天守閣も、真下から見上げてみると流石は堂々たるもの。
なかなかの迫力で御座いました。でもやっぱりヘンテコな形だなぁ。

(メモ)
・直家の息子、宇喜多秀家が太閤さんの指導によって天守閣を築いた。
なので天守の黒さは直家さんの黒さとは何の関わりもない。
・お城の防備の為、旭川を城の東側に流れるように改修して外堀に代えた。
後楽園と天守のすぐ側を流れる旭川の雄大さは必見。
・天守のゆがんだようなヘンテコな形は、なんでもwikiによると、
初重平面形状が歪んだ多角形云々という事らしい。←よくわかってない。
土台と言うか下の段が多角形ってことなんだろう。←わかったふり。
・宇喜多秀家時代のイメージで天守は再建された。当時と同じ形って事なんだな。

 

天守閣横、廊下門から中へ入って行きます。

 

階段を登りきるとパッと開けた場所(中の段)に出るのですが、ここは表書院があった場所との事。
表書院は岡山藩の政務が執られていた建物なんですって。
それぞれの部屋があった所にはプレートが置かれていて、建物の広大さを実感する事ができました。
うーむ、なかなかのタイムトラベル気分だ。妄想にたっぷり浸れるわー。
左の写真は月見櫓。戦災の被害から逃れた重要文化財で、年に数回公開されます。

 

表書院跡には宇喜多秀家が築城した当時の石垣が展示されておりました。
発掘調査が行われた時に発見されたので、展示場所は地中!
階段を下りて行くと石垣がドーンと保存されてました。
周りに人気が無かったのでちょっくら怖かったのは内緒だ。

 

表書院跡を見学後はいよいよ本丸、天守閣へと向かいます。
…の前に、表門(?)の方を覗いてみたんですが、どうやら現在工事中のようでして
これがなかなかの殺風景!景色の点から言えば、裏側から来て正解だったのかも…。
そしてそして!門をくぐり階段を上がった先に…

どーんっ!

っと岡山城天守!
おおおおお!恰好いい!そして後ろ側から見た時よりも黒い!(気がする)
正面から眺める岡山城は正に烏城だな。
そして横から見た時に感じた薄さを、みじんも感じさせない所がステキだ!
…やっぱり正面から来るべきだったなー。

 

中へ入るとすぐ左側が受付。
ここで入場券を買うんですが、岡山城では他の施設との共通券が何種類もあるんですな。
(後楽園との共通券、後楽園+林原美術館との共通券、後楽園+夢二郷土美術館との共通券などなど)
その上、城近くにあるそれら以外の博物館+美術館でも、お城や後楽園との共通券があるので、
どの共通券を組み合わせればお得なのかとっても迷うわけであります。

えーと、ハコモノ関連全部廻るつもりだから…、と低スペックCPUをフル回転させて
弾き出した答えがこれだ!

夢二+後楽園+岡山城の共通券 1400円→1120円 にオリエント美術館300円+林原美術館500円

を足した計1920円が最安値のはず!他の組み合わせより20~40円ほど安くなります。
アタクシと同じく全部回る予定の人はこれで行ったらいいと思うよー。

夢二+後楽園との共通券を購入して、いよいよ天守閣へ入場っす。
今回の岡山旅行では、後楽園と並ぶ最大の目的地がここなのでウッキウキでございますわ。
まず、受付の奥側にロッカールームなどがあったのでそちらへ行ってみると、
…おおぅ。あまりの殺風景さにビビる。場末のテーマパーク感が凄いw
受付付近には休憩所が設けられていて、岡山城前で土俵入りを披露する横綱の写真などが飾られてました。

えっと、展示室は上だな。とりあえず階段は…と、
玄関部分まで戻りますと、正面から見て右側部分に何やら映像コーナーがあるのを発見。
すぐさまそちらに向かうと、こじんまりとした部屋の中央には、
箱(千両箱なのかな?)が何段も積まれていました。
これはなんじゃ?とよくよく見てみると、
何やら一番上の箱の中がくりぬかれていて、どうやらそこで映像が流れる仕組みになっておるようです。
椅子に座ってボタンを押すと、宇喜多家ストーリーの始まり始まり~。
宇喜多直家さんから始まって秀家さんの関ケ原合戦までーっと簡単な説明が流れました。

流石岡山城だ。ガッツリ宇喜多さん推しでちょっと嬉しくなる
(僕、西軍ファンで、宇喜多さん好きなもんで)
この様子だと、上の展示室も宇喜多さん祭のようだな。むふふふふ。

映像終了後、再び玄関まで戻るとエレベーターがあるのを見つけたので
それでさっさと上がりますかと、中に入りボタンを押すのですが…
え?地階?それに一階とかって。
そうです。入口があった場所は1階ではなく地階だったのです。
理解するまで少々の時間がかかりましたが、無事1階のボタンを押して移動終了。
これなら階段でさっさと上がるんだったと激しく後悔である。

 

1階。

扉が開いた真正面にあったのは、備前焼を体験できる工房。
おおぅ。めっちゃ本格的な奴や!
お城の中で備前焼体験できますってパンフに書いてあったので知ってたけど、
部屋の片隅のテーブルでちょっとこねこね程度の簡単なものと思っていただけに、
これはビックリでした。

 

ってか、ここはほんまに天守閣内なのか!?
普通に飲食店もあるし、ちょっとわけがわかんない。

岡山駅で購入したおにぎりを来る途中で食べたとはいえ、時刻は丁度お昼時。
お腹も空いてきてるんだよなぁ。こんなとこにお食事処があったのは天の啓示かも知れん。
食ってくか!と思いましたが、いつもの如く、ここは我慢我慢。

 

2階部分はこんな感じ。
外から見た時に感じた天守閣の幅の薄さは、館内に入るとより一層感じました。
うん、横にすっげぇ細いんだわ。予想していたよりも狭い感じだ。

備前焼工房の横の階段を上がって2階へ移動。
さあ、みんな大好き、お待ちかねのアレがある階だぞ!

 

2階

まずは大名駕籠に乗っての記念撮影コーナー!

そしてその奥にも篝火が焚かれた記念撮影コーナーが!

記念撮影用のコスプレ衣装も完備!
火縄銃と苦無が置いてあるところなんて素晴らしすぎるわ!

 

持ってみた。
ずしりとなかなかの重みだ。
って、淡淡と書いてますが、実は写真を撮ったのは一通り天守閣内を見学した後の事でして。
ええ、丁度2階へ上がった時には先客が居てはったのですよ。
…仲良し女子大生グループががが!

階段を上がりきると、丁度篝火のコーナーの真正面に出るんですね。
そこにはコスプレ衣装を身に纏ってポーズをとる女性大生達が居たのであった!
火縄銃を掲げる子、腰をかがめて苦無を持った手を広げる子。
彼女達、ノリノリである。青春を謳歌する姿が眩しいわぁッッ!
その中の一人の子と思いっきり目が合ってしまったのだが、
「何見てんだよ」的な、そん時の冷たいまなざしは忘れる事が出来ない。

すごすごとその場を離れて2階フロア中央の方へ。
するとそこが本日の目的地の一つ、お殿様コスプレ体験場でした。

 

城主の間。
お殿様が済んでいた部屋を再現した場所。

 

座敷に上がって、お殿様の恰好で写真を撮ることが出来るのですな。

年賀状のお返しに、ここで撮った写真を送りつけようと思って
岡山まで来たんだよね!
さあ時は来た。僕はめったにこういうことをやらない人なんだけど今回は違う。

と、早速受付に行こうかと思いましたが、よく考えてみたらこのタイミングは非常にまずいぞ。
なんてったって問題は、さっきの女子大生達だ。
あのテンションの高さ、間違いなく次にここで体験するに違いない。
って事は先に俺が殿様の恰好で体験してたら、順番待ちでじろじろプププって見られるわけじゃァないか。
これは耐えられない。無理だ。絶対に出来やしない。
どうするどうするどうする…。
ぴっかーん!(閃いた)

先に館内を回って、あいつらが居なくなったタイミングでやっちゃえばいいじゃない。
そうしようそうしよう…。

2階では、体験コーナー以外に宇喜多家以降の岡山藩主となった池田家の殿様の書などが
展示されていました。
それらを見学後3階へ。

 

3階。
宇喜多家に関する展示フロア。ガッツリと直家さんからの展示があったので興味深く見学。
うむ。おもろい。

 

4階。
岡山城についての展示。

 

5階。
でっかい木が置いてありましたな。

展示室は撮影不可ですので写真無し。
ですが、岡山城の公式サイトで中の様子がちょこっと載ってますので
気になったアナタはそちらで見てくだされ。 岡山城公式サイト

 

6階。
天守閣と言えばやはり展望ルーム。
…なんですけど、ここはちょっとガッカリルームだったなぁ。
外に出て眺めることは出来ず、部屋の中からちっちゃな窓から外を眺めれるだけでした。
まぁ、高所恐怖症には有難い感じなんですがねぇ。

 

金の鯱!
天気が良い日には遙か遠く瀬戸内の方まで見れるらしいんだけど、
この日は真っ白の雲で何にも見えませんでした。

…さぁて、これで館内全部見学した。
いい感じに女子大生達もおらんようになっとるやろう、と下へ降りると、
上の回へ上がっていく彼女達とすれ違いになった。よし、チャンス到来だ。

急いで城主の間へ行くと、幸いな事に周りには誰もいない。
よっしゃー!恥ずかしい思いは最小限で殿様の恰好が出来るぜ!
と受付の方へ行こうとすると、なぜか係りの人がその場を離れる所でした。
え?え?
城主の間の前に柵を置き、そのまま何処かへ行く係りの女性。

わけがわからず受付へ行ってみると…。
12時や!12時の回だけやってないって事か!
時計を見ると12時やんけ!あああああ。やっちゃった。
次の回に体験しようとすると、1時間待っとかなきゃならんのか…。
今から、館内を見回るのだったら余裕だろうけど、もう見て回ったし、
この後後楽園もまっているし…。共通券買ってるからなぁ。むむむっ。

荒んだ気持ちで城を後にする僕。
よう考えたら、1階のお食事所でご飯食べてまってたらよかったんや!
と、後になって気づいた。

すぐさま後楽園に向かいたいところでしたが、まずはお城近くの林原美術館へ向かわなければ。

次回 林原美術館へ行く

 

(平成28年1月訪問)

岡山城 公式サイト
おすすめ度 ☆☆☆★★ 充実した撮影コーナーがステキ。
ヘンテコ度 ☆☆★★★ テーマパークにあるインチキっぽいチープさが所々に漂っているのが不思議。

入館料 大人 300円 (共通券多数あり)
開館時間 9:00~17:30
休館日 12月29日から31日

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