こちら倉敷アイビースクエア内に建つ、
倉紡(倉敷紡績)の歴史がギューッと詰まった博物館、倉紡記念館。
館内は明治から平成までの各時代ごとに展示室が分かれており、
それぞれの部屋には工場のジオラマ有り、棟方志功の絵画有り、ヘンな体験もの有りと、
素晴らしきオモシロミュージアムでした。
原綿貯蔵用の倉庫として使われていた建物は登録有形文化財。
お馴染み青錆びた色の標識もバッチリ柱についてます。
来館記念に案内ポスターの写真と同じように撮ろうと思ったのですが…
縦にせず横で撮ってしまうという失態。ぐぬぬ…。
入り口・受付は左側。
倉紡記念館はコの字型になっていて、左側からぐるっと順に回って見学していきます。
まずは建物の中へ入って受付へ。
アイビースクエア内には倉紡記念館以外にもオルゴールミュゼやアイビー学館と言った
博物館があって、倉紡記念館ではそれらとの共通券が販売されています。
(なぜか共通券は倉紡記念館で購入しなきゃならない)
こちらに来る前に先にアイビー学館へ行ったのだけど誰もおらず、
「共通券の購入は倉紡記念館へ。」との案内を見てこっちへやってきたのであります。
(どうやらアイビー学館単独の券は売ってないみたい。倉紡記念館とアイビー学館はセット)
そうそう、この日、オルゴールミュゼは週に一度の休館日にあたってましたよ…。
なので、購入するのはアイビー学館との二館共通券。
そのお値段なんとなんとの大人350円。安ッ。
一応、受付のお姉さんに、「オルゴールは開いてませんよね?」
と念の為に聞いてみるも、あえなく「ハイ。」の一言を頂戴いたしました。無念。
企業系ミュージアムだし値段もすごく安いんだから
どうせちょっとした小さな資料館なんでしょう
なんて思ったのは実に甘かった。いやぁ倉紡サン本気出しすぎですぜ!
第一室・明治時代コーナー。
創業当時の歴史についての説明やその頃に使われた道具類が展示されています。
紡績に関する知識は全くと言っていいほどないので何とも言えないのだけど、
この部屋の色合いはすごく綺麗だった。
アイビースクエアは元々代官所があった場所に建っていたんですが、
その代官所がジオラマで再現されとりました。
なんやようわからんけど存在感が凄かった「クライトン」と言う紡績機械と
まるで小学校の音楽室のように壁一面に飾られていた初代重役方の肖像画はかなりのインパクトでした。
第二室・大正時代
第二室では大原美術館を作った社長・大原孫三郎さんの机などの展示や
どんどん進化して大きくなっていく各地の工場や研究所のジオラマなどが展示されておりました。
館内誰もおらへんなー。貸し切り状態やなーと思って部屋に入ると
熱心にカメラを構える青年に遭遇。お互い他に人が居るとは思ってもみなかったので
ギョッ!と無言でビックリする姿は実に滑稽であった。
第三室・昭和時代(戦前戦中)
この部屋が一番すごかった。
戦後、天皇陛下が倉紡の工場をご視察された時に御座りになられた椅子が展示され、
棟方志功の作品も近くに飾られていた。
倉敷に来たのなら倉紡記念館に是非。
第四室・昭和時代(戦後)、平成時代
ここから一気に雰囲気が変わります。
あまりの変わりように頭がついて行かないくらい。
こちら第四室では万博の展示がたっぷり。
ここに来る前にEXPO’70 パビリオン(万博の記念館)に寄っていると
より楽しめるはず。
僕?安心してください。行ってますよ。
沢山あるビルの模型や工場のジオラマなどを堪能。
カッコいい!
この部屋にあった展示の中で一番気に入ったのがこちら。
倉紡の歴史のパネル展示の中にあった写真なんですが、
昭和を感じさせる所がとてもいいですな。
んー渋い。これぞダンディズム!
第五室・年表コーナー。
サイバー空間!?
円形の部屋の中央には謎の振子。
砂を入れて振り子を動かすと、ステージに複雑怪奇な模様を描くという体験ものでした。
やってはみたものの、すでにステージ上に模様が描かれていたので
それほど感動はしなかった。
周りには各年代の流行語や出来事が年表で載っていたのですが…。
なぜこの流行語の部分の写真を撮ったのか全く分からないw
他に何かあったろうに。
たぶん、めちゃくちゃでござりまするがツボだったんだろうな。
(写真を大分端折りましたが、公式サイトではたっぷりの写真と共に
詳細な解説説明も載っていますので、詳しく知りたい方はそちらをご覧になってくだされ。)
(平成27年4月訪問)
倉紡記念館 公式サイト
おすすめ度 ☆☆☆☆☆ 倉敷に来たら寄るべし。
ヘンテコ度 ☆★★★★ 年表のとこが少しヘンテコ。
入場料 大人350円(アイビー学館と2館共通券。オルゴールミュゼを加えた3館共通券は700円)
開館時間 9:00~17:00
休館日 年中無休
コメント