学園が運営する不思議な形をした美術館「加計美術館」(岡山)

倉敷美観地区には平日に来ていた事もあってか、
超有名A級観光地の割にはそれほど観光客を見かけなかったのだけど、
昼を過ぎて天気が良くなってきたから?はたまた大原美術館に近づいたから?
いつの間にか倉敷川沿いは観光客で溢れかえっていた。

ん?笑い声が聞こえてくる。
学生サークルかな?
そこには観光ツアー風に旗を持って楽しげに歩いている団体がいた。
明るさを辺りに振り撒くそのハジケル青春は、暗い学生時代を送った
ボッチ旅絶賛開催中の男にとってあまりにキラキラ眩しすぎてダメージがデカい。
キィーーー!

倉敷民藝館を出て川沿いを歩いて行くと、
丁度、曲がり角にある建物が川舟乗船券の発売所になっていた。
何気にこの建物も登録有形文化財。倉敷に来てこのお馴染みの標識を見たのは何個目だろう。
風情ある川舟には少し乗ってみたかったんだけど、時間の都合上断念。
(大原美術館に間に合わなくなってしまうヨ)

 

何気なく川の方を見てみると橋があり、その上でカメラを構える人や手を振る人達がたくさん居た。
何だろう?と、その人たちの目線の先を見てみると…。
ああ、ええなぁ~。

結婚式用の記念撮影かな?新郎新婦が丁度川下りをしている所でした。
旅先でこういうのに出会うとちょっと心がほんわかするなぁ。
先ほどの青春真っ只中の学生達を見てささくれだった僕の心も癒されたのでした。

そういえば花嫁さんの方ばかりに注目が集まっていて、
川舟に乗っている観光客の人達はほぼスルーされてたのはちょっとかわいそうだった。

 

大原美術館はこのまま進んで行けばいいんだよな…と
何気なく近くの建物を通り際に見てみると、またまたハコモノ発見ではありませんか。
そうだそうだ、地図にも載っていた加計美術館ってのはここか。

民藝の次は美術館。
果たしてここでは何を展示しているのだろう。
そもそも加計ってどう読むの?
訳も分からないまま中へ入ってみる事にした。

1階はミュージアムショップ。
会計場所がそのまま美術館の受付になっていて、
そこから奥の方が展示ルームになっていた。

開催中の展覧会の案内などを見てみると、全く知らない人だ。
しかも現代アートのジャンルとは…。
現代アート。あれまったく意味わからんのよねー。だから苦手なんだわ。

でもまぁ俺ハコモノめぐらーだし、苦手の民藝館にも入ったんだから
こちらにだけ入らない理由はないよな。
入館料安いからいいか、と展示室へゴー。

外からだと2~3階建てくらいの建物に見えたけど、中は入ってビックリの5階建て。
順繰りに階段を上がって見ていきます。
展示は…見事にわけわからんかった。というより作品の細かな違いすらようわからんとはw
(同じような作品がずーっと並んでました)
ほとんど同じやんけ!と全く理解する事は出来なかったのである!
…うーむ、これだから現代アートは嫌い(プンスカプン!)。

勢いよくずんずん上に上がっていくと、突然あらわれた学校案内のコーナーに目をパチクリ。
創業者の記念室のような場所もあって、ここは一体???。

…ああ、そういう事か。
ここは学校が運営する私設美術館なんだなぁ。とここでようやく理解できました。
置いてあったパンフとかチラシを読んだんですが、
どうやら卒業生や学校にゆかりのある人たちの作品を
紹介している施設との事でした。それで入館料も安いのか。

納得いったところで下へ降りる。
外へ出ようとしたところ、一階の受付近くで何やら声高に喋ってる男がいた。
「中に入りたいのだけどいくらなの?」「高いなぁ。もうちょっと安かったら入るんだけど。」

え?まさかの入館料値切り?
…ぼかぁ大阪の人だけど、初めて美術館で入館料を値切る人を見たw
流石の大阪人でも美術展を値切る奴はおらんで。
ってか、入館料300円って安いと思うけどな。

展覧会の作品は全くわけがわからず心に響かなかったけど、
入館料を値切る人を見れたのでとても良かったです。

 

(平成27年4月訪問)

加計美術館 公式サイト
おすすめ度 ☆☆★★★ 値段の安さが素晴らしい!
ヘンテコ度 ☆☆★★★ 外観と中の違いはちょっとヘンテコに思った

入館料 大人300円 (学校関係者無料)
開館時間 9:00~17:00
休館日 月 年末年始

 

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