「オリエント」と言う単語から連想されたのは、
オリエンタルエクスプレス・郭泰源と名古屋名物マースカレーだ。
郭泰源は世代的にドンピシャなのよねー。
近鉄ファンの僕からすると、憎たらしい事この上なかった球界を代表する名投手だ。
そして、名古屋名物マースカレーはとってもとっても美味しいレトルトカレー!
…なんだけど、このカレーの製造販売元が「オリエンタル株式会社」という会社なんだな。
(3個購入で一口応募できる購入者プレゼントがよく当選するのでありがたやありがたや)
と、これから入ろうとする場所とは全く何の関係もない事がたっぷり浮かんだ。
私は今、オリエント美術館の前に立っています。
一度も世界史を専攻した事がなく、日本以外の事には全く興味がない自分にとって、
そもそも「オリエント」がどこら辺の地域を指す事すら知りません。
…イメージとしては東南アジアやインド辺りの事だと思うんだけどな。どうなんだろう?
たぶんこのオリエント美術館にはそういった地域の美術品がたくさん展示されているのでしょう。
城下駅がある交差点から少し北側に行った所に建つオリエント美術館。
外観も何となくオリエンタル!な感じがする。
(オリエントと言う名称からそういう風に思ったのでしょう。なんて単純なのかしら!)
美術館なので館内の撮影は出来ないだろうから、
ここぞとばかりに外観などを記念撮影していると、
…んんん、視線?
中にいる受付の女性が「あいつ何やってんだ?」的な感じで
ジーっとこちらを見ていたのでした。
…うわっ(赤面)。
恥ずかしくなったので慌ててカメラをしまい館内へ移動。
…おお!
この美術館…凄いぞ!
僕の拙い表現なんかより、公式サイトで館内の様子を見てもらうのが一番手っ取り早いので、
是非そちらをご覧になっていただきたい。
オリエント美術館公式サイト館内紹介のページ
まず何と言っても館内の雰囲気がスゴイ。
壁は石で作られているかのような装飾が施されていて、紀行番組なんかで見た
砂漠にある石窟とか遺跡みたいな雰囲気。(数少ない外国に関しての知識をフル動員だ!)
薄暗いんだけど、照明がとても綺麗で、展示品が浮かび上がっているかの様。
…そして広い。
二階もあって、まるで神殿を登っていくみたいだった。
中に入るまでは、まるっきり興味のない分野なのできっと5分コースだろう。
まぁ後楽園でたっぷり時間が使えることになるからいいか。
位な感じでいたんですが…。これは当たりだ!
まずは1階の展示品から見学。
…ふぅむ。
オリエントとは中東や西アジアの地域の事を言うのか…
とまず基本的な事を知る。
オリエント美術館で展示されているのはその地域の出土品や芸術品などでした。
世界史の知識が乏しい僕でも十分楽しめるものが結構あって、
中でも鷲の剥製とそれをモチーフに作られた石碑?アッシリアレリーフってのがとても興味深かったですな。
なんせ展示の仕方が恰好よかったのよ!
(オリエント美術館の収蔵品検索。有翼鷲頭精霊)
鷲の剥製は胸元の毛のワサワサ具合が素晴らしかったんだぜ!
こんもり盛り上がっとるんやもん!
ふぅ、こりゃぁ見ごたえ十分だわ!と、
満足した後は二階へと移動します。
すると…
おおおおおおおお!これはまさかの!
記念撮影コーナーやん!
アラビアンナイトに出てくる市のようだ。
ずらりと並ぶオリエント地域の民族衣装。
男性用、女性用、共に置いてありました。
コスプレ好きの男性も安心だね!
そしてこの体験コーナーの向かい側にある噴水のある「ひかり庭」で(室内だけど)
記念撮影できるようになってましたよ。
…しかし、まさか美術館でここまでガッツリ記念撮影できる体験コーナーがあるとは思わんかったなぁ(呆然)。
オリエント美術館、エライ!そして凄い!
たっぷり体験コーナーを楽しんだ後(衣装体験はせんかったけど)は、
吹き抜けをぐるりと囲むように作られている展示ルームを見て回ります。
オリエントの色彩と言うコーナーでは、それぞれの色が使われている展示品と一緒に
色の化学式が書かれていたのが斬新な気がしました。
バステト神やオシリスの像があって、ジョジョや!と一人興奮したのもいい思い出。
マラカイトも展示されていたのですが、あれはいいものだー!
ちなみにこの昼時に居た来館者は僕と熱心に見学しているおばさんだけだったので
ほぼ貸し切り状態でしたよ。すっごく贅沢だった!
5分コース?とんでもない。駆け足で見たつもりでしたがほぼ1時間以上経ってましたわ。
知識も興味もない僕でもこんなに楽しめましたので、好きな人だと一日コースになるんじゃないかな。
時間配分にご注意あれ!他所の場所を回る時間が少なくなっちゃうよ。
と、思ったオリエント美術館でした。
(平成28年1月訪問)
オリエント美術館 公式サイト
おすすめ度 ☆☆☆☆☆ 観る人にわかりやすく楽しませようとする展示物。大好き。
ヘンテコ度 ★★★★★ コスプレするかどうかによるんじゃないかな。
入館料 大人300円(特別展は除く)
開館時間 9:00~17:00
休館日 月 年末年始
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