土砂降りの中、新薬師寺に向かって伸びる坂道を歩いて行く。
靴も服もビチョビチョになりながら、ようやく辿り着いたのが入江泰吉記念奈良市写真美術館。
写真家・入江泰吉の作品を展示している美術館だ。
関西各地の多くの博物館・美術館の入館料が無料になるイベント「関西文化の日」に、
写真が趣味の奈良在住の知人と共に訪れてみた。
最寄りといいながら、全然近くはない場所にあるバス停から
新薬師寺の方へ向かって坂道を登っていく。
入江泰吉記念奈良市写真美術館は、新薬師寺のすぐ手前に建つ。
バスを降りて坂を上がっていくにつれ、どんどん雨がひどくなってくる。
風もビュービュー、もうこれは吹き飛ばされそうなぐらいだ。
…いったいどうなっとんねん!と同行の知人に八つ当たり開始。
…している内に着いた。
あまりにも雨が酷いので、着いた余韻に浸る間もなくさっさと館内へ入る。
(館内の様子は、公式サイトに写真付きで紹介されているので、
そちらを見て頂ければすごくわかりやすいです)
入江泰吉記念奈良市写真美術館の公式サイト
エントランスホールにはパネルが何枚も並んでおり、
そこにはぎっしりと風景や動物など、様々な写真が貼られていました。
写真の近くには何人もの高校生がいて、パンフレットを来館者に渡し
それらの作品について情熱的に説明をしてくれました。
彼らが言うには、
高校の写真の大会(うろ覚え)に出展している作品をここで展示しているので
是非とも見て行ってくださいとの事。
言われるがまま見てみたんだが…
ううむ、君ら凄いなぁ!
まともにピントも合わせられない僕からしたら、君らホンマに凄すぎるわ。
写真の上手さとか技術とかはよくわからんけど、よくこの被写体を選んだなぁとか、
このシチュエーションすげぇとか、感心させられるものが多かったです。←素人丸出しの感想
さて。この入江泰吉写真美術館、中々変わった作りをしていおりまして、
展示室は地下に作られていました。
階段を下りて行くと、受付を発見。
この受付、なんとなくお風呂屋さんの入り口みたいな印象を受けましたわ。
展示室へ入り、入江泰吉の作品を鑑賞。
…ああぁあぁあぁああ、なんという美しい風景なのだ。
展示されていたのは奈良のあちらこちらで撮られた写真の数々。
うぅむ、ここへ来れば、奈良のあちこちに行かなくても旅行した気分になれるな…。
なんて思いました。
これまでに行った事のある場所の写真もあったんだけど、
こんなに綺麗だったけか?と目をパチクリだ。
同じ景色でも撮る人によってこれほど変わってくるもんなんだなぁ。
と、ちょっと写真の凄さってのを知ったような気になれました。
正直なとところ、ここ入江泰吉写真美術館に来るまでは、
オイラそんなに写真に興味も知識もないから5分コースだろ。
なんて思ってたんですが…。あああああ!自分が恥ずかしうござるわ。
カメラが趣味の同行者も、ハートをがっちりつかまれた様子で、
食い入るように鑑賞してましたな。
知人と感想を言い合いながら展示室を出ると、
何やらボードが置いてあって、その前には人だかりができておりました。
なになに~!?
「秋の風景をうまく撮る方法」
そこでは来館者に向けて、無料でカメラ講座が開かれていたのです。
うぅむ、めっちゃ聞きたい!
だけど、この後まだまだハコモノを巡る予定だったので
じっくり聞くことは出来なかったのであります。
(平成24年11月訪問)
入江泰吉記念奈良市写真美術館 公式サイト
おすすめ度 ☆☆☆★★ 写真に興味がない僕ですら惹きこまれた!
ヘンテコ度 ★★★★★ ちゃんとした美術館。
入館料 大人500円
開館時間 9:30~17:00
休館日 月
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