大仏様の左手の大きさ!なら奈良館はレプリカだらけの博物館(奈良)

近鉄奈良駅ビルにかつてあった「なら奈良館」は、
駅に着くや否や、まるで魔法にかけられたかの如く自然と東(史跡・観光名所イッパイ!)に
向かって歩き始めてしまう、
観光客達をガッチリ足止めするには十分すぎる程の魅力を持った施設でした。

館内には、新薬師寺の国宝十二神将像のレプリカや、
実寸大の東大寺の大仏さんの左手(なんと手のひらの上に乗ることが出来る)、
そしてお水取りのジオラマなどなど、これでもかと言うくらいにオモシロ展示物がイッパイだったのだ!


エッシャー展を見に奈良県立美術館へ行った際、
以前から気になっていた、なら奈良館へ寄ってみることにした。

近鉄奈良駅直結のビルに入っているのでアクセス至便。
改札を出てエスカレーターに乗ってすぐに向かったなら奈良館は、想像していたより遙かに大きく
立派な施設だったことにビックリした!(なら奈良館って名前からだとねー)
なんとビル内、4・5階の2フロアにわたって贅沢に作られていたんですもん。

受付では天平時代の衣装を着た人がお出迎えしてくれました。

和テイストとバタ臭さの融合がもたらすこってりとしたB級感!
なら奈良館…イケる!面白い予感がたっぷりだ。
(ちなみにマネキンだけでなく、館内を案内してくれるボランティアの方も
天平衣装を着てらっしゃいました。)

受付は4階だったけど、見学の順路はまず5階から回るようになってたんで
エスカレーターに乗って早速見学開始!

 

まず最初は奈良の観光地や神社仏閣のパネル展示。
説明を読みながら進んでいくと…

あ、あれは!?

間違いない!

大仏さんの手だ!
遠くからでもわかる巨大な手のひら!

どーーーーーんっ!

ものすんごくデカいです。そして何が凄いって、
手のひらに上がって記念撮影が出来るようになっていたんです!

同行してたミニサイズの犬面氏が手のひらの上にあがってみたんで記念撮影をしてみましたよ。
うーむ、デッカイ。
いくら小っちゃいとはいえ大のオッサンがすっぽりと手のひらの中におさまるのだからデッカイ。

そして大仏さんの左手の近くにあったのが大仏殿の柱。
くぐり穴もばっちり再現されいてり、中をくぐる体験が出来るようになっていました。

大仏殿の本物の柱の方はいつも行列が出来ていて、
くぐるのには大分待たなければならないけど、こちらの奈良館ならすぐに体験できるのだ。
もし挟まってしまったら…!なんてくぐる勇気がないぽっちゃりな人も、
こちらのレプリカなら安心でございますよ。

 

大仏さんの左手の前には平城京の復元模型。
巨大な上にすごく細かくて夢中で見学しましたわ。

 

平安貴族の食事と小学校給食との対比を食品サンプルで展示しているコーナーは面白かったなぁ。

 

常日頃、酷い食生活を送っている同行者は、
どの食事にも劣っているやんと、とてもいい笑顔で感想を述べていました。

 

五重塔とお水取りのジオラマ。こういうの大好きなんでウキウキしっぱなしでした。

そして真打登場!
新薬師寺の十二神将像のレプリカ!
ずらっと居並ぶ姿は壮観でした。
レプリカなんで写真撮影も好き放題できるのが何気に嬉しいっすなー。

レプリカと言われなきゃわからない程の再現度に興奮を隠しきれない我々。
鼻息荒く、十二神将像の周りをぐるぐる回っていると、
近くに何やらパネル展示が有る事に気づきました。
ん?なんかヘンテコだぞ…!?

 

うわっ!画伯だw画伯現るw
そこにあったのは謎の絵が描かれたパネル。
ここまで見てきた展示物の紹介や説明は、他の博物館でもあるような綺麗な図や上手な絵で
説明されていたのに、何故かここだけこの絵柄で説明されていたんだわ。
どうして?w
一体何があった!?

正面から描かれた顔なんて、鼻が顔の右についてるんだもんなあ。
狂気すら感じる画風に、書かれていた説明が全然入ってこなかったわ。

受付付近にあった、ジオラマなんてこんなに細かいんですわよ。
どの展示物も興味深い物ばかり。
作り込みが半端なくて、来館者を楽しませようって意志がひしひしと感じられるものばかりで
実に良い施設でした。それだけに閉館はまっこと残念ぜよ。

先になら奈良館で大仏様の左手を見て、東大寺ミュージアムで右手のレプリカを見る。
そして大仏殿へ拝観と言うコースは、かなりのオススメコースになったはずだろうに…。

 

(平成22年4月訪問)

なら奈良館 (閉館)

以下、当時のデータ
おすすめ度 ☆☆☆☆☆ 満点!体験もの、B級感、全部揃っていた!
ヘンテコ度 ☆☆☆☆☆ ヘンテコ!
入館料 大人300円
開館時間 9:00~17:00

 

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