まるで時代劇のセットの様な宿場町に建つ、中山道鵜沼宿町屋館。(岐阜)

中山道、江戸から数える事五十二番目の宿場町である鵜沼宿は、
犬山(お城周辺)からだと丁度木曽川を挟んだ対岸向こうっ側に広がっております。

犬山へ旅行に行く際に、旅の途中、時間的余裕があった時の為に
ちょこっとお手軽に寄れそうな場所なんて犬山近辺にあるのかしらん?
と調べてみたところ…

橋渡ってすぐじゃん!
駅にしたらたった一駅先(最寄りの名鉄犬山遊園から新鵜沼)にあるじゃん!
と、宿場町鵜沼宿の事を知った。
なになに…、この鵜沼宿ってとこには資料館もあるのか。
歴史漂う古い宿場町をブラブラ。いいじゃないかいいじゃないか。
犬山観光が早めに済めば、ちょこっと寄ってみるのも有りかなー、
なーんて行き先に困った際の予備候補地に挙げておったのですが、
旅の初日の大雨やら何やらで、当初予定していた常滑には行けなくなってしまい、
結局行ってみる事と相成ったのです。

犬山観光を済ませたのがお昼過ぎ。
もともと予定していた常滑は、昼過ぎから行っても回り切れるような気がしないので
延期する事にした。
ならば名古屋市内方面の名鉄沿線にあるハコモノしらみつぶし?
紙に書いておいたハコモノリストを眺めてみると、
どう考えてもこっちのほうが時間かかりそうなので却下だ。
…やっぱり鵜沼宿しかねぇかなぁ。

まずは犬山口駅から新鵜沼宿駅まで移動だ。
犬山滞在中何度も利用した犬山駅を過ぎ、宿泊したホテルの最寄り駅である犬山遊園駅に到着。
いよいよ犬山を発つのか…。ちょっと感慨深いなー。
面白かったよ犬山。楽しかったよ犬山。
まだまだ回ってない場所(珍スポット系)はたっぷり残っているのでまた来るよー!
と、名残をたっぷりと惜しみつつ出発である。
雄大な眺めの木曽川をあっさりと越えてしまうとすぐさま新鵜沼駅に着いた。
たった数分の間の出来事。センチメンタルな気持ちに浸る間はまったく無かったのであった。

着いたでー。
早速駅を出て、まずは恒例の観光案内地図を眺める。
目指す鵜沼宿までは大体1.5キロ程の様。歩いて20分か。
どうやらバスも何もなさそうなんで歩くしかなさそうだけど、
これくらいの距離はなんてことないやね。
…と、この時はそう思っておりました、ハイ。

朝の内、少しの間曇っていたお天気も、
昼を過ぎた頃からかんかん照りへと変貌し、
どぎつい直射日光の下ずんずん歩いて行くはめになりました。

…しかしまぁ一体なんだねここは。
駅前から風情ある街並みが続いてるんじゃないのかよ?
(事前の調べの時に、そんな風になってると思い込んでいた)

鵜沼宿へ向かう大きな通りは車だらけでド派手に渋滞中。
道の両脇に並ぶお店は携帯ショップやら普通のお店ばかりで、
ごく普通の都会の街並みと変わらんやんけ!と盛大にガッカリした。

ぐんぐん気温も上昇中。
嘘みたいに暑い中、歩いていても全く面白くない道を進んでいくも、
これがなかなか着かないんだなぁ。
もっと距離があった南光ひまわり祭会場とかの方がすぐ着いたぞ。
なんで短いはずのこっちのほうがなかなか着かんのよ!
フェニックス幻魔拳か?万華鏡写輪眼か?ああん?
(ちなみにこの朝歩いた、ホテルから犬山口駅までの距離の方がずっと長かった)

他に行きたい場所もたくさんあったのに、
わざわざ鵜沼宿を選んできたことをすっごく後悔。
くっそー!これなら足を延ばして各務原航空宇宙科学博物館に行くんだった!
(こっちはめちゃくちゃ行きたかった!時間足りないと思って諦めてた)

そんな道中、心癒されたのが「うな神」さん。鰻屋さん。
なんかすっごい名前に衝撃を受けた。

あっついし、クラクションうっせぇーし、なんやねんここは!
昨日から歩きっぱなしで足もいてぇ!とスーパーサイヤ人並みに髪の毛逆立つ中、
やっとのことでそれらしき場所が見えてきました。

 

と思ったけど、違ってた。

気を取り直して更にもうちっと進むと、大きな通りに出ました。
こちらには高札が建っていて、ちょっとだけ宿場町っぽい雰囲気がありましたなぁ。
そして、道路の向こう側に…

今まで歩いてきたとことは明らかに雰囲気が異なる家並みがあった。
ってか、あの大きな突っ立てる建物は?

 

ようやく着いた鵜沼宿。ほんま遠かったわ。
たかだか1キロちょっととは思えんほどの遠さでした。

地図を見るに、この通りに面する部分が鵜沼宿で、
古いお屋敷などが並んでおるようです。
だけど歴史を微塵も感じさせない道路の整備されすぎ感は酷いと思うw
これの所為でなんかドラマや映画のロケセットみたいな印象を受けるぜ。
これじゃまるで東映太秦映画村じゃないか。
あと、ここも車がビュンビュン通ります。えげつないほどスピード出しくさる!
ちなみに気になっていた大きな建物は、酒造メーカーの建物でした。

少し歩くと…

中山道鵜沼宿町屋館という建物が。
なかなか渋い、年季の入ったお屋敷は重要文化財。
そして登録有形文化財。お馴染みの青銅色の標識もバッチリだ。

入り口は左右二つあって、それぞれ同じ施設なの?と少し迷う。
しかも右側の入り口には歴史民俗資料館の看板が出ているんだもんな。
中を覗いてみると職員っぽい人達が何人か居た。

それもそのはず、歴史民俗資料館と書かれた方の建物は事務室として使用されていたんだもん。
…ややこしい!

館内では案内の方がいらっしゃって、
先に入っていた方に説明してはりました。
ひっそりと横について、説明を一緒に聞いたりしながら展示物を見学。
宿場町に関する資料や道具類が展示されておりましたよ。

…まぁなんだ。5分コースだ。

 

(平成27年9月訪問)

中山道鵜沼宿町屋館 公式サイト
おすすめ度 ☆★★★★ とりあえず行きづらい。
ヘンテコ度 ★★★★★ 整備され過ぎな宿場町はある意味ヘンではある。

入館料 無料
開館時間 9:00~17:00
休館日 月 祝日 年末年始

 

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