金閣寺に五重の塔。彦根のパラダイス!佐和山遊園!(滋賀)

桜を見に来た彦根には、昼頃着いた。
さっきからぐぐぅーと騒ぎ立てる腹の虫をこっぴどく打ちのめす役目は
彦根名物「近江ちゃんぽん」君に決めた。

ボリューム感満点のその見た目に、こりゃぁ食べきれるかな?とちょっと心配になったものの、
お野菜たっぷりあっさりなお味に、ずるずるずる…とあっという間に平らげ無事完食。
初の近江ちゃんぽん、大変美味しうございました。20分ほど並んだ甲斐が有った。

…だけど、まぁなんですなぁ~(唐突に桂小枝探偵口調)、
ちゃんぽんが彦根名物とか何時から言われるようになったんだろう?
実はアタクシ、彦根が故郷なんですけど、
最近までそんな話これっぽっちも聞いた事なかったんっすよねぇ。←え?無知なだけ?
…そうか。あれか。
高槻に住む友達が「うどん餃子なんか見た事も聞いた事も無いわ!」って
言ってたのと同じようなものか。
と一人勝手に納得。

結論。美味しけりゃどうでもいいや。

以上余談から桜見物彦根編スタートです。

 

自分史上最高の桜スポットである彦根城へ向かう前に(今回のお花見の一番のメインはここ)、
ちょっと寄っておきたい場所が有りましたので、先にそちらへ行く事にしました。
えー、その場所はと言いますと…
金閣寺だ。

HAHAHA!コイツ、滋賀で金閣寺とか頭湧いてんじゃね?
とか思った人、ハイ、素直に手をあげて~。先生怒らないから。

…実はあるんですよねぇ、滋賀にも金閣寺が。
(って、いちいち勿体ぶらなくても珍スポットとしてかなり有名な場所なんですが)

石田三成の居城・佐和山城跡に広がる幻想郷、
佐和山遊園がそれだ!

~佐和山遊園とは探偵ナイトスクープにも取り上げられた事のある、
滋賀を代表する珍スポットの事。
地元の実業家の方が郵便配達夫シュヴァルの様に佐和山山麓にこつこつと作り上げたパラダイス。
異彩を放つ手作り金閣寺に五重塔、
眩暈を起こさず見るのが難しい程のヘンテコさてんこ盛りの
カオス溢れる場所なのだ~

 

これまで帰省の度に何度も前を通っている事も有って、
佐和山遊園の大体の場所はわかっとるんだけど、
念の為に観光案内所で佐和山まではどれくらいの距離か、
どの道を行けばいいのかなんてのを聞きに行ってみました。
(観光案内のパンフも欲しかったしね~)

駅に隣接した観光案内所では、まず手始めに近郊の地図をゲットだぜ!
そしてすかさず、「佐和山城跡のヘンテコなとこってこっから近いですかね?」
と尋ねてみると、それまでにこやかに受け答えしてくれていた係りの女性は突然顔を曇らせ、
「あそこは私的な施設ですので、こういう場所では案内できないんですよね。
今も開いているかどうかもわかりませんし、何かあったら問題になりますので…」
…えええ!?
佐和山遊園はもしかしたらアンタッチャブルな話題だった?
そういや公的な観光案内やパンフレットからは完全にスルーされてるもんな。むむむ。

せめて歩いて行ける距離かどうかだけ聞くと、それほど遠くはありませんよと教えていただきました。

 

佐和山はJR彦根駅の東側。駅構内を通って東側出口へ向かいます。
通路の窓には色々と観光客向けの装飾がされていてなかなか楽しい感じですな。
これから向かう佐和山遊園は「城跡の見える風景」と書かれた窓ガラスからもバッチリ見えましたよ。
結構遠そうな感じだけど、どうでしょうねぇ。

 

佐和山城跡の有る東側は当然の様に石田三成推し。

そうそう、駅前ロータリーに植えられていた桜は満開でした。
ここからとことこ佐和山に向かって歩いて行きますと…

金閣寺と佐和山城が見えた!
これは意外と近い感じ!?

そのまま横断歩道を渡って住宅街に突入し、
ぐねぐね曲がった道をずんずん進んで行きますと…

ああよかった。どうやら道は合ってたようだ!
佐和山遊園前を通る国道とは高低差が激しいので、確か崖みたいになってた筈。
なので道路沿いを通らず住宅街の方から来てしまうと登れないんじゃ?
と密かにドキドキしてたんですよねぇ。

高架状になっていた国道下を通り、そのままぐるっと坂道をずんずん。

坂下から見上げると金閣寺!
OH!強烈!

金閣寺の前に並ぶ四天王像は桜をバックにして恰好良かったです。

そのまま坂を上りきると遂に到着、佐和山遊園!
2~30年前位に一度連れてきてもらったことが有るんだけど、昔と変わらぬ強烈さだわ…
イヤ、昔より色々と増えてるからインパクトはさらに増しとるわ!
あああああ!入って来る情報量が多すぎて処理しきれないよ。どっから見ていけばええんや?と、
しばし脱力呆然だ。

佐和山遊園を作られた実業家の方は石田三成を愛して止まない方。
この碑文は胸を打つ。

 

まずは金閣寺のある山の方から見物。
縦に圧縮された感じの五重塔は不思議なバランスで見ていて少し不安になる感じ。
中に入って近くまで行ってみたかったけど、この行った時には既に閉鎖されてまして、
門はガッチリと閉ざされ立ち入り禁止の看板が掛けられとりました。

山門。
天井図も描かれていてかなりの作り込みだ。
城下町入口と書かれた案内書きがすこぶるいいですな。なんてったって城下町ですぜ城下町!
造り手の想像の広がって行く様をこれほど表した言葉はあるまいて。

あと、金閣寺は近くでよく見てみると本物とは似ても似つかないデザインでした。
でも段々と本物より本物に見えてくるのが不思議でしたな。

次は佐和山城側。
残念ながらこちらも既に閉鎖。

伝島左近屋敷門と書かれた看板。
って事は奥の武者像は島左近なのかな。
製作者の石田三成愛がひしひしと伝わってきますわ。

 

国道8号線はビュンビュントラックが走って行くので正直かなり怖いっす。

 

こちらは佐和山美術館。
もしかしたら誰かいるかも?と中を覗いてみるも人の気配は全くなし。
漂う廃墟感。いやこれは廃墟か。
そういうのが苦手な人なのですぐさま離れる臆病な僕。

美術館と同じ建物に(奥側)は歴史館の看板もありました。
当然の如くこちらも閉館中。

そして坂道の途中にあった佐和山遊園別館。
この別館の塀はめっちゃめちゃ低く、中の様子が丸見えだったので
ちょこっとだけ坂道を下りながら見てみると、庭には色々ヘンテコな像やら置物が
たくさんございましたよ。
…うーむ、閉館が惜しいなぁ。

 

(平成28年4月訪問)

佐和山遊園 公式サイト(閉鎖)
おすすめ度 ☆☆☆☆☆ こんな場所はそうそうないよ。
ヘンテコ度 ☆☆☆☆☆ 中に入れなくても十分なほどにヘンテコ!

 

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