「敬老の日 南海電車一日乗り放題切符(2000部限定)」なる
お得なきっぷが南海電鉄から売られている事を知り、慌てて仕事をさぼって買いに行ったところ
(チョー出遅れたわ!もしや売り切れ!?)、
日ごろの行いが良かった所為か、無事チケットを
手に入れることに成功しました!
料金は大人1030円。
この値段で全線乗り放題とは実に安くてお得である。
…だがしかしだ。買えたのはいいんだけど、
どこへ行こうかとか全く考えてなかったんだよなぁ。
正直、大阪南部は全くと言っていい程詳しくない。
なんかそそられるB級っぽい・珍スポット的場所とかあったかなぁ…。
なぁんて、ちょっとだけ途方に暮れた。
しかも南海にはあんまり乗ったことがないので、
乗継とか急行とかよくわからないのだよねぇ。
…でもまぁ、なんとかなるでしょ。
とりあえずハコモノめぐらーとしては、
やはりこの機会に色々とハコモノを攻めておきたいと思ふ。
その駅にはそのハコモノくらいしか見るものがない、なんて場所ならなおベスト。
なんてったって、わざわざそのハコモノに行く為だけに
切符を買って行くってのは心折れますからのぅ。
そんなこんなで、候補地を考えてみて、
まずはここだ!
と選んでみたのが狭山池博物館。
ここは以前「昔の人は偉かった」でくっすん達が歩いていた狭山池にある博物館。
きっと狭山池に関してのマニアックな情報がたっぷりな博物館に違いない。
他にはどこかないかなぁ…と南海沿線の地図を見て探す。
ん?そうだ、ここだ。貝塚だ!
随分と前に、関空交流館にはフライトシミュレーターがある!と聞いて行ってはみたものの、
お目当てのフライトシミュレーターはどこにも見つからず、
代わりにその日、其処で展示されていた、かたつむり展を見るしかなかった懐かしの場所である。
そういやあの時、休館日だった為に行けなかった、貝塚市歴史展示館へ行ってみようかしらん。
善兵衛ランドという天文系の博物館もまだ行ったことがないし、これはナイスなチョイスかもしれない。
よし!行く場所は決まった。
となるとあとは南海の路線路線、時間時間…。
ん?高野線と南海線?
そうです。そうなんです。
南海電車は和歌山へ行く路線と高野山へ向かう路線と互いにかなり離れておるのですな。
大阪難波を起点に二つの矢がそれぞれ南下する感じ。
大阪を縦断する南海電車は、左右東西に連絡してないので、乗り換えようと思うといちいち
天下茶屋という難波に近い場所まで戻らなきゃならないのですのよねぇ…
きえええええーーーーー!
狭山池は高野線、貝塚は南海線。
いくら乗り放題だからと言っても、めっちゃ時間かかるじゃないか。
んー、でも他に候補地もないからなぁ。それならいっそのことどちらかを捨てて、
そのまま高野山へ行くか和歌山へ向かうってのもありかな…。
と、悩む悩む。
そしてそのまま更に調べを進めてみると、この敬老の日には、
かの有名な、だんじり祭りin岸和田が開催されるではありませんか。
げ、げえっ!これ、もしかしたら乗車率が凄まじい事になってて
移動はほとんど満員電車って事!?
ううむ、どうする?
結局、悩みに悩んだ結果、早目に出発して、
どっちも行こうって事になりました。
そしてどうせ行くなら更に追加で、吉見ノ里駅からすぐ近くと書いてあった、
田尻記念館という場所にも行ってみる事に。
貝塚からも近いし、駅から近いなら時間的に余裕でしょう。
まず最初に向かったのが狭山池の最寄り駅である狭山市駅。
狭山市駅の一つ手前の駅の名前は狭山駅で、
うっかり間違えて下車してしまうと少々歩く距離が増えてしまうという、
罠をバッチリ張っちゃう南海の狡猾さにはビックリでした。←言いがかり
おっと、勿論オイラはちゃんと何度も降りる駅は狭山市駅!と復唱してたので大丈夫でしたよ。
駅前の案内地図。
これまでに色々な案内地図を見てきたけど、
ここ狭山市駅のはとても見やすく作られていて好感度大だ。
何気にゆるキャラの目立ちっぷりもスゴイ。
狭山池までの道のりは、迷いようがないくらい簡単。
一応目印となる建物なんかを覚えてまっすぐ進んでいきますぞ。
それでも迷ってしまう困ったちゃんの為に、バッチリ道路にも案内が書かれていたよ!
おー!素晴らしく親切だ。
後、狭山池に向かうこの歩いている道は、どうやら昔の街道らしく色付けされておりました。
心地よい晴れ空の下歩いていくと狭山池に到着だ。
階段を上がっていくと眼下に広がる狭山池。
広い!ものすごい開放感。
設置されていた池の全体図と見合わせながら見学開始。
池の周囲は走れるように整備されていて、ランナー達がひっきりなしに前を駆け抜けていきます。
左手には四阿(あずまやと読むことをここで知った)があったので、
そちらから池を眺めてみたり。
これがなかなかの絶景でした。
あれか!?電車内から見えていた不思議な建物がどうやら狭山池博物館のよう。
池を眺めながらそちらへ向かって歩いていくんですが、
ここで問題が一つ。あの博物館の入り口がどこにあるのかよくわからないのです。
一旦階段を下りて、下の道をぐるっと回らなきゃならないのか、
それともこのまま土堤を歩いて行った方がいいのか。
…うーむ。眺めもいいし土堤を歩いていくことにしよう。
正解だったみたい。
なんだここは!?
おっかなびっくり、下をのぞき込んでみると底は池のようになっていた。
複雑怪奇な建物構造。
どことなく名古屋のオアシス21に似ているような気がした。
建物(?)内はとても静かで、水の音しかしない。なんかすっごい気持ちええわ~。
この建築物自体も展示物扱いってことなのかなー。
こういうヘンテコリンな建物ってのは大抵有名建築家が作ったものの筈。
この感じ、この雰囲気、安藤忠雄に3000点だ。
(後で調べてみたら、やっぱり安藤忠雄建築でした。正解!)
とりあえず入り口を示していた方へ進んでいきます。
するとそこにあったのはエレベーター。
どうも土堤から入ってきた場所は3階にあたるらしく、1階へと移動します。
1階に到着。
なんだかまるで迷宮をさまよっているかのようだ。
水庭(と言うんですって)はこんな感じになっていて、
時間がくれば滝のように壁に水が流れ出るとの事。
(タイミング悪く見れなかったよ…)
先を進むと入り口…ではなく、今度は円形の広場に出た。
おいおい!一体、入り口どこやねん!とツッコむ関西人。
壁沿いにぐるりと登っていく階段を進んでいくと、ようやく博物館入口へ到着です。
うーむ、3階→1階→2階なのか。おかしいだろw
(平成26年9月訪問)
狭山池博物館 公式サイト
おすすめ度 ☆☆☆★★ 建築に興味がある人はいいのではないのかと
ヘンテコ度 ☆☆☆★★ 外観は結構なヘンテコに属すると思います
入館料 無料
開館時間 10:00~17:00
休館日 月 年末年始
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