五月の初め頃。
奈良の長谷寺で「ぼたん祭り」が行われていると聞きましたので、
近鉄電車に乗ってえっちらほっちら行ってまいりました。
電車に揺られる事、約1時間程で、
長谷寺駅に到着です。
…こ、これは、思っていた以上に山の中ですなぁ。
この鄙びた雰囲気には旅情が掻き立てられっぱなしやわ。
さて。
駅に着いたならば、まず最初にやる事と言えば、
恒例の観光案内地図チェックです。
えーっと、駅からは山を下って川沿いを歩き、そして又山を登っていかなきゃならないのか。
…うーむ、距離も結構あるし大変かも。
まずは駅前から最初の階段を下りていきます。
…むむっ。やるな!これはなかなかの傾斜ではないですか!
なんとなく神護寺や尾道を思い出しつつ、早くも足腰に大ダメージだ。
急な階段から続く、なだらかだけどだらだらと長い坂道を
ようやく下りきると川が目の前に現れました。
橋の近くには旅館が並んでいて独特の風情を醸し出しています。
んんん?長谷寺温泉郷?
…ああ!これは温泉街の雰囲気か!
橋を渡りきると東に向かってまっすぐ伸びて行く参道に到着です。
両側には色々なお店が並び、ブラブラ覗いて歩くのがとても楽しいっすわ。
喫茶店に定食屋さん、蒸し饅頭を売るお店もあるなー。
ああ、こちらでは筍を売っているぞ。山菜、草餅…。
…いかんいかん。こんな感じで歩いていたらいつまでたっても長谷寺に着かないや。
誘惑に打ち勝つ為に気合を入れ直し、ずんずん先を急ぎます。
んー、それにしても進むにつれて人がどんどん増えていく。
そうそう、歩いている途中、ワッフルを食べ歩きしていた人を見たんですが、
それが実に美味しそうだったんですよね。
よし、これは食べておかなきゃならんだろう!
と売っている店を探しながら歩いていると、まさかの古い酒屋さんでの販売でした。
酒屋とワッフル。なんか意外な組み合わせ!(←そうでもないか!?)
参道途中の観光案内所にて顔ハメ発見。
ここでたっぷりパンフや地図をゲットだぜ!
案内所を出てさらにどんどん進みます。
突き当りまでずんずん進み辺りをキョロキョロ。
確かここらへんに美術館があったはずなんだけど…。
事前に見た地図にはこの突き当りらへんに美術館があると書いてあったんですが、
どこをどう見回してもそれらしき建物が見つかりませぬ。
駐車場はあるんだけどなぁ…。地図では確かこの駐車場らへんだったんだが…。
もしかして、奥の方にあるなんだか変わった建物。あそこ?
でも人の気配もしないし、
変わった建物だから入りづらさ満点だし。
…よし、こういう時は後回しだ。先送りだ。そういう事だ。
そのまま突き当りを左に折れますと…
おお!遠くの方に長谷寺が見えた!
(何気にここまで来るのにかなりの距離がありました。結構大変です。)
山門間近のこの辺りには数多くの飲食店が並び凄い賑わいでした。
そして草餅屋さんも沢山ありましたなー。
そんな中、一番おいしい草餅はこちら!とか、本物の草餅はここだけ!とか、
かなり攻撃的な文字が並ぶお店があったのはちょっとビックリ。
あんなん書いてて周りと喧嘩にならんのだろうか?といらん心配をしつつ、長谷寺へ向かいます。
長谷寺に到着!
だけど、なに!?このとんでもない人出は。
観光バスのピストン輸送の恐ろしさよ!
しかし長谷寺って普段からこんな感じなのかな?
ぼたん祭りだからこんなことになっているのだろうか。
受付のある山門に行くまでの参道両側には、咲き誇る沢山の花。
牡丹もいっぱい咲いてましたわ。
花を愛でつつ登っていくと、どーんと立派な山門が待っていた!
そうそう、実はこの長谷寺へ行った日は、
丁度、ご本尊である十一面観音様(御身の丈10Mもの大きさ!)の足元近くまで寄り、
おみ足に触れる事が出来る特別拝観(春と秋の二回行われます)の開催期間と重なっていたのです!
前から一度行ってみたいと思っていたワタクシ、勿論特別拝観の券を購入です。
さぁて、行きますかいのぅ!
まず最初に見たのが、長谷寺と言えば誰しもが思い浮かべるアレ!
そう、登廊!
いやぁ、門の中に見える登廊の美しさったらもう!
ずっと生で見てみたかったんだよなぁ。あああああ!恰好ええわー。
…だけど人が多過ぎてはっきりと見えないのが辛い。
どこまでもずんずんと伸びていく登廊。
よくよく考えるとかなりきつくて結構な長さの登り階段なんですよね。
しかしほんまに人だらけやな。一度誰もいてない時に見てみたいと心から思いました。
登廊の両側に植えられている、咲いて見頃の沢山の牡丹。
満開!これぞまさしくぼたん祭りだわ。
牡丹を観賞しながら登っていると、柱に春の特別公開中の案内書きが掛けられているのを
見つけました。
…宗宝蔵(宝物館)!?これは寄っとかなきゃ。
春と秋に特別公開される宝物館では、多くの寺宝が公開されていました。
特別拝観の券に宝物館の入館料が含まれていたのでそのまま中へ。なんだか得した気分。
そうそう、宝物館の周りでも花がたくさん咲いていましたよ。
宝物館を出て登廊に戻り、再び本堂目指して登って行きます。
途中、藤原俊成の碑へ行く横道があったので寄ってみたりしながら
(あまりに遠かったので途中で引き返しました。てへ。)先へ進んで行きます。
こちらも登廊を登っていく途中にあった、お茶席が設けられていた月輪院。
この周りの牡丹は段々に植えられていてとても綺麗でしたわ。一番最初の写真ね。
(さっき寄った宝物館を含めて長谷六坊と呼ばれる寺院だとの事です。宝物院は清浄院)
月輪院への階段がある所からもうちょっと登廊を登って行くと…。
遂に着いた!登廊を登り切ったわぁ。
…と思いきや!
右側にはまだまだ続く登廊が待っていたのであった。
うぎゃ!
次回に続く
(平成26年5月訪問)
長谷寺 公式サイト
おすすめ度 ☆☆☆☆☆ 圧巻の登廊!
ヘンテコ度 ★★★★★ ヘンテコ要素は無し
入山料 大人500円 特別拝観料1000円 (共通券1300円)
拝観時間 8:30~17:00(4月~9月)9:00~17:00(10月~11月・3月)9:00~16:30(12月~2月)
ぼたんまつり期間延長有
特別拝観 9:30~16:00
開催期間 長谷寺ぼたんまつり 4月19日~5月11日
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