長谷寺本尊大観音特別公開と初夏に見る床紅葉。後編(奈良)

歩けども歩けども、登れども登れども、
何処までも続く登廊。
その段数はなんとなんとの三百九十九段!
長さにすると200メートル!
(間になおすと108間となり、煩悩の数にちなんでいるのですって)

山門からまっすぐ登っていく最初の部分が下廊で、
(先程見た、牡丹が咲いていた処ですな)
下廊を登りきった所から右に折れ、またまっすぐ伸びていく、
今から上る部分が中廊との事。
下、中…。
と、くればやっぱりあるんですよね、上廊も。

中廊をひぃひぃ言いながらやっとのことで登りきると…

やっぱり!
ここから更に左に折れ、また上へ登っていく登廊が続いていました。

中廊を登り切った所の権現堂にお参りをし、
上廊を上がって行きます。

着いた~!
そして登廊を上がり切った先には国宝・本堂の入り口ががが!

本堂周りと、登廊のゴール地点はこんな感じ。
どっしりとして重厚な、落ち着きある本堂がとてもステキだ!

早速本堂へお参りだ!と行きたいところですが、
まぁまずは落ち着いていこうかのぅ。
ぐるっと辺りを見回してみると、納経所が右手にあるではありませんか。
いつもはお参りを済ませたあとに御朱印を頂くのですが、
拝観の順路通りに進んで行くとまた戻ってこなきゃならならないのと、
どうやら特別拝観前に先に頂く方が良いみたいでしたので、
すぐさま列に並び御朱印を頂きます。
その時に、「奥のお地蔵さまでも頂けますのでどうぞお参りください」と、
お坊さんに教えてもらいましたので、右手奥の能満院さんへお参りに。
眺めも良く、とても良いお寺さんでした。

 

さてさて、いよいよ特別拝観へ申込む時がやって来ました。
受付へ行き(係りのお姉さんがめちゃくちゃ別嬪さんやった!ドキドキやわ)本堂入口へ向かいます。
しばらく並んでいるといよいよ僕の番がやってきた!
靴を脱いで、本堂の中に入ると、そこに立ってはった係りの人に

「左手をお出しください」と言われます。
そして「お清めのためのお香ですので両手で塗り込んでください」と
手のひらに粉をのせてくださいました。
言われたとおりに手の甲と手のひらに揉み込むようにすりすり塗り込んだのですが、
これがすっごいいい匂いがするんだよなぁ。
例えるならヨモギみたいな香り。ずっとクンクンしていたい位いい匂いでした。

そのまま進むと次はお坊さんが居てはって、左手に五色の紐を通してくださりました。
観音様とのご縁を結ぶという事で、手に結んでくださります。
(お堂の中と特別拝観の様子は、長谷寺さんのサイトでどうぞ。 長谷寺さんの特別拝観の様子

本堂の中を案内に従って進んで行きますと、洞窟の入り口の様な所に到着。
この入り口がとても低く、150cm位の高さしかないんじゃないかな。
腰をかがめて中に入るとすぐ右側に小部屋のような場所があったのだけど、
そこがご本尊の観音様がいらっしゃる場所でした。

中に居る係りの人に呼ばれ順番に部屋に入って行きます。
そしていよいよ僕の番。
ふぅー。…もうね。すっごいのよ。
見上げてみたんだけど、これがもう圧倒的な存在感なんですよ。
でもね、威圧感とかそんなものは全く無くて、とても温かい感じがするんだな。
 いやぁ感動しました。
お寺参りが好きなんで、あっちこっち行ってるんですが、
こんなに感動で胸をうったのは初めてかもしんない。
良いです!長谷寺!

特別拝観を済ませた後は、通常の拝観の作法でお参りをしようと
外側からお参りをしに移動開始。
んんん?長谷寺の舞台?そう書かれた案内書きが気になりましたので向かってみると…

こ、怖ぇー。
案内の先には清水寺と同じように崖にせり出した舞台がありました。
微妙に傾斜しているのが余計に恐怖感をあおる!

高所恐怖症にはこの舞台はきつすぎますので、
慌てて来た方へ戻って本堂内へ入り、再びお詣りをした後は堂内を見学です。

本堂内にも舞台があり、天井付近には武者絵などの奉納額が飾られていて
とても興味深かったですな。

ここまでで、まだ長谷寺の半分程しか回っていないと言うのにこの満腹感!
でも、まだまだ行きまっせー。
と、五重の塔へ行ったり、大黒さんへお参りに行ったり境内をうろうろ。
…している内に、急に雨がポツリポツリと降り出してきました。
これはあかんぞーと、慌てて山門の方へ向かうことに。

ん?立派な建物があったので中へ。

ここは本坊との事。
振り返って本堂の方を見てみたら…まずはその高低差にびっくりだよ!
さっきまで居たとこがあんなに遠くて高いとことか思いもよりませんわ。
同じ境内でこれはすごいよなぁ。

本坊内に入る事は出来ませんでしたが、
代りと言っちゃなんですが、とても美しい床紅葉を見ることが出来ました。
京都ではなく奈良で、しかも初夏の五月に!
これはとてもめずらしいんじゃあないかなぁぁあ!
秋頃にもとても綺麗に映えるらしいので一度は見てみたいものですな。

 

おまけ

帰りに見つけた、参道の途中にあった美術館。疲れて寄る元気がなかった…。またいずれ!

2
 喫茶店っぽいお店の前のざるの中にうずくまる猫が二匹いて、
横には何故か本物ですって書いてあった。
うそでしょ!これはどう見ても人形やん!それがまさか本物だったとは!
とビックリしたので近くに寄ってみると、
この店のおっちゃんが待ち構えていた。
「本物なんですね。人形かと思いましたわ~」とそのおっちゃんに話しかけると、
「ようできてるでしょ、人形ですよw」なんて言ってきた。

へ?
うそーん。人形?でもよく見るとすーすー呼吸しとるで。
「上手いこと動いてるでしょ。」とかおっちゃん更に言ってくる。
え?え?いったいどっちやねん!てか、一体どう思ってほしいねん。
と大混乱である。

 

(平成26年5月訪問)

長谷寺 公式サイト
おすすめ度 ☆☆☆☆☆ ぼたん祭りは綺麗だし、なにより特別拝観は行かなきゃならんぜ。
ヘンテコ度 ☆☆☆★★ 参道のお店のおじさんがわけわからんw

通常時
入山料 大人500円
拝観時間 8:30~17:00 (4月~9月) 9:00~16:30 (10月~3月)
ぼたん祭り時は時間の変更有

特別拝観
拝観料  大人1000円(別途入山料が必要。共通券だと二枚で1300円)
拝観時間 (特別拝観) 9:00~16:00
期間 3月15日~6月30日

長谷寺ぼたんまつり
期間 4月18日~5月10日
入山時間 7:00~17:00頃

奈良県観光局の長谷寺紹介ページ 地図が載っていますのでわかりやすいですぞ。

 

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