映える登録有形文化財!「奈良町にぎわいの家」の床柱は必見!(奈良)

古い家屋が建ち並ぶ「ならまち」は、
最近趣味で日本家屋のモデリングを始めた自分にとって
まるで宝石箱のような街である。

奈良町物語館を見学後、
そのまますぐお隣に建つ菊岡漢方薬局を矯めつ眇めつ
「この外観は何度見てもやっぱりステキ!」とモデリングの勉強も兼ねて楽しんでいると…
あれ?こっちにも見学できる施設がありますやん。
これまたすぐ近く、道路挟んだ向かい側の町家が公開中なのに気が付いた。

燦然と輝く登録有形文化財プレート。

軒先に吊るされたさるぼぼや
玄関に飾られた花飾りが素敵なこちらの町家は
「奈良町にぎわいの家」という見学できる施設でした。

吉田蚊帳店や菊岡漢方薬局を見に何度もこの辺りに来ていたのに、
これまで終ぞ気づいたことの無い不思議さ。こんな施設あったんやねぇ。

入り口前に立てられていた看板を見てみると、
どうやらここはインスタ映えする場所らしい。
歴史的建造物と映えのコラボレーションとはこれ如何に?

ここ、絶対おもしろいとこやん!
興味津々で早速中に入ってみることにしました。

入ってすぐの建物部分を抜けた先にある前庭でええのかな?

花が飾られ可愛らしい雰囲気の空間でした。

そのまま次なる家屋に入りますと、そこに館内図がありましたので
まずはじっくりと確認です。

えー、なになに。この「奈良町にぎわいの家」は
大正六年に美術商によって建てられた町家とな。
そしてさっきの入ってすぐの建物部分は店舗として使用されていたとの事でした。成程成程。

それにしても間口からは考えられん位奥行きのある家よねぇ。

かまどが復元された土間部分の解放感が凄まじかったです。

それでは部屋へ上がりますぞ。

おお!と思わず唸る華やかさ。
茶室向こうの六畳間から奥に向かって作られていた花の道はオシャレできれいでした。
これぞインスタ映えってやつやわねぇ。

ただそういうのに縁のないオッサンにはどう撮影すれば
オシャンティーになるのか全く分からず、ただ呆然とする様は我ながら情けなかった。

館内は自撮りに興じる女子で溢れ、
オッサンには居場所が無いのでは?
なんて入る前は恐れておったのですが、
来た時間が時間だったお陰か(秋冬の夕方は陽が落ちるのが早い)
ほぼ貸し切り状態でした。

んで、この花の道もとても面白かったのですが、
それよりも感じ入ったのが茶室。こっちがほんとにすごかったのよね。

茶室。床の間。
皆さんお気づきであろうか?普通の茶室とどこか違う事に。

そう、床柱。
そこに飾られているのがなんとなんとの修二会で使われた松明なのです!

どんっ!
ちょっとこれはすごいよねぇ。

ヘンテコと言っちゃヘンテコ、そのカテゴリーに分類されそうなものの
このしっとりと全然違和感なく調和している雰囲気は何なの。
これぞTHE奈良と言っていいような組み合わせはとことん素敵だと恐れ入った次第だ。

いやぁ、これは面白いわ。何気なく入ったけどこれは大正解だわ。
無料で入るのが申し訳ないくらい。
なんて独り言ちながら奥へと進みます。

中庭を見たり、建具を見たり。
面白いねぇと楽しんでいると、何やら離れの方から視線を感じたので
そちらの方を向いてみると…ギャッ、驚いた!人居ったw

あまりに静かで気づかなかったのですが
奥でポトレ撮影していたアベック(?)さんがおったのです。
んで、どうやら僕が見切れていたらしく
ちらちらカメラマンの男性が見ていたのでした。

なんや。それならちょっとどいたらんとあかんな…
と廊下の方へ動いた時に撮影の様子をチラッと見たのですが…

キィー!なにこの撮影されてる女性のかわいさったら!
和服姿にちょこんとかぶったベレー帽がとても似合っていて、
例えるなら昭和レトロ。いや大正レトロか。
もう全部が全部かわいいとか何事やねん。反則やんか!
撮影している男子もいわゆるイケメンやし、
これもう嫉妬するしかない奴ですやん。
と言った塩梅だった。

離れでの撮影が済むのを待ち、入れ替わりではいってみると…
おお!ここもまた素敵じゃないか。

裏庭眺めたり部屋の造作を観察したりとたっぷり堪能した後は、
また元の主屋へ戻り心行くまで堪能しました。

感想。
ブラボー!でハラショー!でマーヴェラス!でした。

(令和3年11月訪問)

 

奈良町にぎわいの家 公式サイト
おすすめ度 ☆☆☆☆☆ 無料でこれだけ楽しめるのはすごいよ
ヘンテコ度 ★★★★★ ヘンテコさはない

入館料 無料
開館時間 9:00~17:00
休館日 水

 

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