明日香の石造物をいっぺんに観賞!レプリカだけど。飛鳥資料館。(奈良)

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本日、明日香村へ来た一番の目的である、
「かかしコンテスト」が行われている稲渕地区までは
まだ4~5キロ程離れているようだった(土地勘がないので大体それくらいだと思ったんよ)。

時計を見てみると時刻は午後3時過ぎ。
まだまだ夏場だから、暗くなる心配は全然ないんだけれども、
自転車の返却時間が5時きっかりなので、「かかしコンテスト」を見学する時間と
返却場所までの移動を考えると結構ギリギリな感じだ。
…でも、目の前にある飛鳥資料館。
折角だから寄っときたいよねー。


山田寺跡から坂道を下りきった所が、明日香帝国への入り口部分。
道路左側には和菓子屋さん、右側に飛鳥資料館が建っていた。
ん?飛鳥資料館?
…あああああ。そうだ!ここ来たことあるわー。バスの中からだけど見た記憶ががががが!
と、前に来た時の事を思い出した。

以前、万葉文化館や飛鳥寺へ行った時に、「途中下車メンドイ!」ってスルーした場所だ!
これはええ機会だし、寄っとくしかないよなぁ、やっぱり。
でも「かかしコンテスト」を見に行く為の時間が大丈夫かだけがちょこっとだけ心配なんだけど、
資料館って名前から察するに、どうせ田舎にあるようなちっこい郷土資料館レベルの
5分コースのハコモノに違いないはず!
 …と、思ったのは大きな間違いだったのでした。

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山越えの疲れを癒す為にも、ここはちょっと和菓子屋さんで…と揺らぐ心をグッと抑えて、
早速飛鳥資料館入り口へ向かいますと…
えええ?何ここ?凄い規模じゃん!聞いてないよ~(誰も言ってない)

飛鳥資料館はとても5分コースとは言えない資料館だという事を、
中をちょこっと覗いた段階で早くも悟る。
広々とした資料館の敷地内には色々と石像などが置かれている。
もしかして、あれはあれじゃないのか?そしてあれも!?

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すぐさま門の横の受付へ行ってみると、券売所は中でとの案内が出ておりました。
いきなりのフェイントとはやるな!

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何やら案内板が出ていたので読んでみますと、
い、一部休館…だと!?
またか。またこの展開か。でも折角来たのに休館よりはましだけど。

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飛鳥資料館案内図。
いやぁ広いっすわー。展示室に行くまでに余裕で5分過ぎちゃう。
門から坂道を下って行くと、まず最初にあったのが…亀石!
(飛鳥資料館の展示物は自由に撮影させていただけるのですが、
webに載せるには申請が必要との事。展示室外のレプリカは大丈夫そうですが
一応自粛じゃー。実際の物はどんなのかは公式サイトの写真で見てね。
 飛鳥資料館公式サイト

おお!これが亀石か!と、実物を見た事がなかった僕は思わず興奮!
でも、よくよく考えてみれば、これ本物じゃないやん!?
そう、飛鳥資料館に置かれている亀石は精巧に作られたレプリカなのですよ。
…あああああ。ぼかぁまた本物よりも先に偽物を見てしまったよ。

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亀石から奥の方にも何やら座ってはる人の像があって、それらはこれまた有名な猿石でした。
もちろんこれもレプリカ。…ぼかぁまた本物よ(省略)

敷地内では他にも噴水になっている石人像などが有り、
それらを見ているとなかなか展示室まで辿り着かない。
…時間、大丈夫だろうか?

そしてさっきからずっと気になっていたあれ。
飛鳥資料館公式サイトの須弥山石の写真があるページ
須弥山石と言うらしいんだけど、これは姿形と言いアレとしか思えない。

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しかもこの須弥山石は噴水なんだってばよ!(水が出るとこは先端じゃないけど)。
明日香には他にマラ石ってのがあるとの事だけど、これも十分マラ石だと思うなー。

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そうこうしているうちにようやく展示館に到着。
ちなみにここに来るまでの間の見学は無料だというのが何気に凄い。
庭だけで十分楽しめちゃうからなぁ。

建物の中へ入り入館料大人270円を払う。…安ッ!
というか、中途半端な値段がちょっと気になる所である。

清潔感溢れる綺麗な館内。
入り口入って真正面のロビー部分には飛鳥の遺跡マップと石人像がどーんと置かれていた。
石人像。先ほど外で見たのと同じやなぁと何気なく見てみると、こっちは本物でした。
重要文化財。

そのまま石人像の奥へと進むと、中央にはでっかいジオラマ模型ががががが!
テンション上がるぅぅぅ(ジオラマ模型好き!)
都が置かれていた時代の明日香を再現したジオラマで、
床には明日香村の航空写真が広がり、壁には明日香の緑豊かな山々の写真が貼られていました。
何これしゅごい!立体的展示!?
明日香の大地に立つ巨人の様な気分だわ。
…ううむ。魅せるなぁ。

他にも川原寺というお寺の復元模型などもあって、
開始早々、心をグッと鷲掴みされた。

さて、第一展示室は休止中ですので、
(キトラ古墳関係の展示などがあって、レプリカなんかもたっぷり展示されてるとの事。
こりゃまた見に行かなきゃならんじゃないか…)
そのまま第二展示室へ移動。
展示室に行くまでの通路には橘寺にあるという二面石のレプリカがありましたよ。
また本物より先に…。

そして第二展示室。
第二展示室では山田寺跡に関する展示が行われているのですが、
…お!おおおおお!凄い!こりゃぁ凄いわー!とまたまた吃驚。
ここに展示されていたのが復元された山田寺跡の東回廊!
(よくわかってないのだが、あまりのデカさにびっくりしたのだ)

いやぁ、さっき山田寺跡に行ったとこだから感激も一入やわ~
(興味なく、わけわからんってすぐに離れたくせにナー)
これならもうちょっとじっくり跡地を歩いても良かったなー
(マムシに注意の看板見てビビって逃げたくせにナー)

復元された東回廊以外には山田寺の仏頭(レプリカ)が良かったですな。
本物は国宝だから気軽に見れないけど、レプリカは間近で見れるからありがたやありがたや。
しかも写真も撮らせて頂けたので大満足なのである。
展示室前に置いてあった山田寺遺構模型を見て、さっき行った場所はここか~
なんてわかった気になって更に満足感を得る。

まだまだ続くよ展示室。
お次は地下一階へ移動です。
こちらでは酒船石のレプリカや明日香の寺に関する資料などが展示されておりましたわ。

と、ここで館内に流れるチャイムとお知らせ。
「間もなく入館時間は終了で云々」
え?確か閉館時間は4:30だから…。
ってことはもう4時なの?マジかよ!

こっから「かかしコンテスト会場」までは4~5キロくらいだったから…
まぁ行くのは大丈夫だろうけど、そっから返却場所の橿原神宮前までの事を考えると…。
着いてすぐ退却でもギリギリアウトの予感だ。
…やっちゃった。飛鳥資料館が面白すぎてやっちゃったみたいだ。
一番の目的であった「かかしコンテスト」。見る事が出来なくなっちゃった。

せめて石舞台だけでもと思いましたが、結局、石舞台どころか橘寺にも寄る事が出来んかったんじゃー。
橿原神宮前に着いたのが4:50分頃。無理しなくて正解でした。

感想。
飛鳥資料館に行けば、明日香にある有名な石造物をいっぺんに見る事が出来るぞ!
…レプリカだけど。

 

(平成27年9月訪問)

飛鳥資料館 公式サイト
おすすめ度 ☆☆☆☆★ オモチロイの一言!おすすめ!
ヘンテコ度 ☆☆★★★ 庭のレプリカ石像は中々のものだと思う。

入館料 大人270円
開館時間 9:00~16:30
休館日 月 年末年始

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