背割堤を一望できる「さくらであい館」の展望塔は高かった(京都)

自分史上最大級の記録的多忙に見舞われた今年の春。
何処にもお出かけする事も出来ずに只々ひたすら俗物好色修行僧の如く
悶々と過ごす事になってしまっていたのですが、
慌ただしき日々にもようやく一段落ついて、「ここは青春18きっぷでリフレッシュやで!」
なぁんて思ったところ…
え?え?嘘!?嘘でしょ!もう四月になってますやん!?
と日付を見てビックリしたのでした(使用期限まで残り数日だったので買わなかった)。

あばばばば。それならせめてお花見くらいは楽しんどかなきゃ、心が腐っちまうよ…
と、慌てて桜開花情報を血眼になって調べてみると…
おお!どこもかしこも満開じゃぁないですか!(喜色満面)

そうです、そうなんです。
今年の春先は寒くなったり急に温かくなったりと、
オリックス東明もビックリ!なぐらい、安定感が全くないかなりのヘンテコ気候だったお蔭で
桜の満開時期は例年に比べて大幅に遅れていたのです。

…これは桜見物、より取り見取り状態や!
どこ行こうかなぁ…。あ!こっちもいいなぁ…ぐふふふふ。

そうして悩みに悩んだ末に決めた行き先は…京都淀川・背割堤の桜並木でございます。

 

4月10日(曇)
石清水八幡宮への参拝客と背割堤の桜がお目当ての人々でごった返す京阪八幡市駅へは昼過ぎに到着。
何年かぶりに来た(確か前回も背割堤を見に来たんだっけ)八幡市駅周辺は綺麗に整備されていて、
ぼかぁすっかり浦島太郎状態です(いつの間にかレンタサイクル屋さんもできてますやん)。

改札口から延々と続く、全く途切れる気配を見せない大行列(まるで時代まつりみたいやで)にまじり、

淀川目指していざ出発。

 

どことなく漫画チックなエジソンさんの銅像や、
駅前ロータリーにある竹と電球のオブジェ(エジソンさんは八幡の竹を使って電球を作ったんだって)
を横目に見つつ、踏切を渡り坂道をどんどん登って行きますと、見えてきた見えてきた…。

 

川向こうの土堤沿いには桜がずらり。見事なまでの満開!

そして道路挟んだ反対側には、
今回のお花見に背割堤を選んだ最大の理由である、
今年オープンしたばっかりの「さくらであい館」の展望塔がでーんと建っておりました。

しかし、さくらであい館と言うネーミングからは程遠い武骨な姿には戸惑いを隠せない。
もっとこう、嫋やかな外観をイメージしてたんだが。

 

橋を渡りきると、背割堤のスタート地点に到着。
ここから約1.4キロ程桜のトンネルが続きます。

展望塔は後回しにして(今にも雨が降り出しそうだったのと、
歩いた後に眺める方が面白いだろうって事で)
お花見スタート!

前に来た時は、あまりの人の多さにちょこっと100m程歩いただけで帰ってしまいましたので
今回は頑張って堤の端っこまで歩いてみる事にしました。
(端まで行く人はそうそうおらんだろうから、桜独り占めできるんじゃ?そんな厭らしい下心)

しかし頭上を覆う、ふんわりモコモコーの桜は綺麗としかいいようが無いっすな。

花見中、飛鳥の山田寺跡以来の恐怖しか覚えないこんな看板を見つけてしまい、
ドン引きしたのはいい思い出だ。
こんなとこにもマムシがいるとは…。

 

行き交う人々にもみくちゃにされながらずんずん進む。
途中、堤から下りて見上げてみたり、お花見をたっぷりと満喫だ。

そうそう、途中、強風のお蔭で桜吹雪を楽しむ事も出来ました。
あちこちで歓声が上がる背割堤。舞い散る桜の花弁は、まるでぼた雪の様でした。
天気が悪くてもええことって有るんですねぇ。

しかし、行けども行けども堤の端っこが見えてこない。
だいぶん歩いたはずだけど、まだまだ花見客もいてるし…。
んー、疲れて来たからもう戻ろうかな…。
と心が折れかけた頃、すれ違った妙齢のマダムご一行の話し声が聞こえたのだ。
「ここって端から端まで4キロあるのよ」

…え?

4キロ?背割堤って1.4キロじゃなかったの?
嘘でしょ?

あああああ!もう戻るしかない?
でもここまで来たんだから、もう行くしかないよねぇぇぇぇ!
と、もうちっとだけ頑張って歩いてみると…

あれ?途切れてる?もしかしてゴール?

マダムの話を聞いてから歩く事たった数分ほど。
着いたでw

…あっぶねー。だまされるとこやったわー。
ネタとしては気づかずに戻った方が面白かったんだろうけど、これは助かったわ。

感想。背割堤の端っこまでは遠かったです。そしてちょっと寂しい感じ。
でも結構人がおったのは意外でしたな。皆さん、ようここまで歩いてきはりましたなぁ。

さて。こっからまた戻るのですが…往復約三キロか。しんどー。
帰り道は堤の上ではなく、堤の下西側の川沿いを選択。

途中、「さくらであいクルーズ」の船着き場の前を通り(受けつけのお姉さんがもの凄く可愛かった!)
イベントも行われていた飲食店ブースまで戻って来ると、もう「さくらであい館」は目と鼻の先だ。
往復約3キロ。もやしっ子の僕、よく頑張りました。

背割堤の桜、大変綺麗でございました。次は晴れの日、夕暮れ時に見に来よう。

 

そしてお次はいよいよ本日メインのさくらであい館。

 

今年の3月にオープンしたばかりのこの施設のウリは
やはりなんといっても25メートルの高さを誇る展望台でしょうな。
遠くから見るとそれほど高くねぇなぁなんて思いましたが、近くで見るとこれがなかなかの高さ。
ちょっと怖いけど、行ってみますかねぇ…と、早速であい館の方へ行ってみますと、
入り口付近に何やら看板が。
…ん?展望台は4月10日まで有料?
えーっと今日はたしか…10日か。って、明日来てたらタダだったのかよ。
とあまりのタイミングの悪さに悶絶だ。

 

まずは館内の探検から。
えーっと、飲食コーナーに、パネル展示などなどか。そんな中、気になったのが
桜まつり期間中に運行されていたバスのお知らせだ。

さくらであい館から向日町や長岡天神へバスが出ているとの事で、
あまりの便利さに心ときめいた。この後、京都駅に行く予定だったので、
向日町まで出れたら移動に便利やからなぁ。
(京阪だと七条から歩くか東福寺で乗り換え。どっちもめんどくさい)
とりあえず展望塔へ行った後、バスに乗って移動する事に決定です。

では、展望塔へ行きますか。

…こ、これ、もしかして吹きっさらしの螺旋階段を上がらなあかんって事?(絶句)
う、うわぁ…。ちょっと高所恐怖症の人間にはきつすぎやしませんかね?
あまりの怖さにもうやめとこかしら?なんて思いましたが
もうお金払っちゃったからなぁ…。となけなしの勇気を奮う事に。嗚呼!

テンションだだ下がりで列に並んでいると、
後ろにいたオバちゃんが「これ、階段上がらなあかんの?」なんて係りの人に聞きに行ってました。
すると係りの人曰く、「上がるのはエレベーターで、下りるのに階段を使います」との事。
…ふぅ。まだそれならダメージは少なそうだ。

10分程待ってエレベーターに乗りこみます。

高速エレベータであっという間に着いた、お客さんでいっぱいの展望階。
背割堤が見える場所は大人気!

 

1.4キロもの長さの背割堤の桜並木は、展望台から見るとどこまでも伸びていて大変素晴らしき眺めでした。
ええ時に来たわ~。

全方向、京都タワーの方や八幡市駅の方、中書島へ向けて走る京阪特急などをたっぷり楽しんだ後は
…いよいよ恐怖タイムだ。
恐る恐る螺旋階段を下りていくのですが…。
あああああ!風が強い!めっちゃ怖い。
景色を見る余裕など全くなく、出来る限り塔の中心部に近づいて
ゆっくりゆっくり下りていくしかなかったです。
…格闘する事数分。無事地上に降り立った僕に拍手だ。パチパチパチ…。

さぁて、バスに乗って向日町に出ますかなと、
バス停を探してみるも…あれれ?よくわかんない。
仕方ないのでお知らせをもう一度見に行ってみると、
次のバスの時間は約1時間後。どうやら展望台に上がっている間に出てしまったようでした。
あああああ。やっちゃった…。

 

(平成29年4月訪問)

さくらであい館 公式サイト
おすすめ度 ☆☆☆☆★ さくら祭の期間中、お金を取られるのはイラッとするけど絶景が見れます。
ヘンテコ度 ★★★★★ ヘンテコ要素無し

入場料 無料 (展望台はまつり期間中有料)
開館時間 9:00~17:00 展望塔 9:00~16:30(桜まつり期間中は18:00まで)
休館日 年末年始

 

コメント

タイトルとURLをコピーしました