よく似たコンセプトのお店が数多ある昨今、
最早それほど珍しいものでは無いのでしょうが、
開店時にはかなり話題となったのがレトルトカレー専門店「京都カレー博物館」。
なんでも100種類以上もの全国各地のご当地カレーが味わえると評判のお店でして、
「レトルトカレー専門のカレー店!?なんじゃそりゃ!?」
わざわざレトルトのカレーをお店に食べに行くというヘンテコさと、
「博物館」と名前に付いているわけだから、ハコモノめぐらーを名乗る身としては
何が何でも行かねばなるまい!という使命感から、桜見物の帰り際に寄ってみた時のお話で御座います。
場所は京都文化博物館のすぐ向かい側。
カレー博物館の看板が出ていたのは、ちょっとオサレな雰囲気のビルの真ん前。
入り口近くでビラを配っていた美人のお姉さん(別の店のチラシ)が、
カレー!カレー!と、看板を見てはしゃぐ僕と同行者をゴミを見るような目で
見てくるのが非常につらかったな。
ドアを開け地下へ降りると、そこはかなりのお洒落空間で、
バーのような雰囲気にアウェイ感をおもっくそ感じます。
広々とした店内の中央部分にカウンター席があって、
壁沿いにご当地レトルトカレーがぎっしりと置かれていました。ぎっしりみっちり。
比内地鶏や野菜カレーのようなド直球な王道のものから、
気持ち悪さ満点のフルーツカレーまで色々な種類が並ぶカレー博物館。
さぁ、どれを選ぶかな…
俺はこの鯨カレーを選ぶぜ!
と、面白くもなんともない、至って無難なカレーを選択してみました。
最後までざくろカレーとどちらにするか悩んだんだけどなー。
同行者は我が身を犠牲にしての「海へびカレー」をチョイス。うむ、エライ!
食べてみたいとまず思わないのをよくぞ選んでくれた。
でも、ホントは1900円もした、どっかの有名牛肉のカレーを選ばそうと猛烈にプッシュしたんですがね。
それはあまりにも高すぎる。レトルトにそんなお金払えるか!
と拒否られたのであります。てへっ。残念。
ちなみにこの同行者は自他ともに認める味覚音痴。
そんな味覚音痴が超高級レトルトカレーをどう評するのか興味があったんだけどなー。
レトルトなのに超高級。なんじゃこりゃ感たっぷりだったのに。
カレー博物館では300円でご飯の注文が出来、
店内で食事が可能なのがウリなんですな。
メニューを見るとトッピングも豊富で…
…って、ん?何々?
ク、クジラステーキだ…と!?
トッピングでクジラがあるならわざわざクジラカレーを選ぶ必要はなかったやん!
僕が注文したクジラカレー。
パッと見レトルトカレーとは思えませぬな。
きちんとしたレストランで注文した時のように、カレーのルーとご飯は別々の入れ物で出てきますので、
かなり本格的な雰囲気を漂わせています。まぁ中身はレトルトなんだけど。
同行者の海へびカレーも届き、揃って実食。いただきます。
…むしゃむしゃと、この日初めての食事に勢いよくがっつきます。
うむ。クジラカレーは普通に美味しかったです。
まぁ言われなければクジラ肉とはわからん感じでした(俺も味覚音痴!?)
さてさて、やはり気になるのは海へびカレーのお味。
同行者に聞いてみると、彼曰く「いや、普通の肉やで」
と、実につまらない答えが返ってきました。
お前はホントにつまらん。
まぁ、ウミヘビと言う事で、
見た目も、ニョロっと鰻みたいなまんまカレーに入っているのでは?
とか思い切りハードル上げてただけにちょっとした不発感。
ウミヘビ君には罪は無いけど。
そうそう、店内の様子はグーグルストリートビューで見れますぜ。
(平成22年4月訪問)
京都カレー博物館 2010年12月以降、現在休業中
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