有楽苑で日本三名席の一つ、国宝如庵を見る。(愛知)

ホテルのチェックアウト時間までには十分回り切れるだろうと考えていた
朝の犬山城下町観光は、そのあまりの楽しさと施設の充実っぷりに、
ちょっとやそっとの時間で回りきれる程甘くはありませんでした。
結局、犬山城+からくり展示館+城とまちミュージアムのたった3箇所入っただけで
タイムアウトとなってしまうとは…。
むむむぅ。これだと昼から予定していた、いざ常滑へ!計画は白紙撤回せざるを得ないか…。

ばりばりばりばりばり(猛烈に頭をかきむしる)。
…よし、常滑は諦めた(あっさり)。
犬山をもっとじっくり回っておきたいもんなー。
となると、あっちからこういってこうして(安いCPUフル回転中)…。

 

急ぎ足で犬山城から坂道を下り、慌ててホテルへと戻る。
危ういかな危ういかな。部屋に着いたのはチェックアウトの10分程前の事でした。
急いで荷づくろいをしてチェックアウトを済ませ(ここでマツ券を投入!ありがとう上様!)、
さぁて、行くでー。と、再びの犬山城下町探検である。

んんんでもその前にぃ~、
一カ所どうしても外せない場所がありまして…。

それは、泊まっていた名鉄犬山ホテルの目の前、というか敷地内?
そこに建つ国宝の茶室「有楽苑如庵」へ行かなきゃならないのです。

前日ホテルに着いた時は土砂降りだったので入らなかったんだよね。
でも一日待った、というか待たされたおかげで、晴れ空の下見る事が…って、
嘘!?曇ってきてるやんけ!
つい先ほどまで晴れ渡る青い空だった犬山のお天気が、いつのまにか雲で覆われ始めていたのです。
おおおぅ…。

まぁ何はともあれ行く以外に選択肢は無いので、
手荷物イッパイ引っ提げて、いざ有楽苑如庵へゴー。

ホテルを出て徒歩一分。いや30秒か。
あっと言う間に着いた、有楽苑。

日本三名席(残り二つは妙喜庵待庵・龍光院蜜庵)の一つに数えられる、
国宝茶席・如庵があるお庭、有楽苑。

有楽苑って名前の通り、如庵は江戸期の茶人織田有楽斎が建てた茶室で、
もともと建仁寺に建てられていたのを昭和に入って犬山に移設され、そして国宝に指定されたとの事だ。
有楽か…。西軍好きー、太閤さん好きーな関西人からすると、いけ好かなさマックスな有楽斎。
まぁここはそういうのは無しにして見学しようそうしよう。

で、まずは先制パンチ。入苑料1000円にギョッ。
庭園見学としてはなかなかのお値段ですな。

受付へ行くと、「お茶が頂けますが?」と聞かれたので前のめり的にお願いした。
そしてここで名鉄犬山ホテルに泊まると貰える割引チケットを投入。
入苑料+お茶代1600円が1000円になり、
あまりに凄まじい割引率、お得感に関西人はホクホクなのでした。

荷物を預かってもらっていざ出発!

 

まだまだ夏真っ盛り。
庭園内はみどりみどりしていてとても美しかったです。
でも秋ならもっといい感じなんだろうなー。

ちょこっとだけの庭に、どーんと茶室があるだけだろうと思っていた有楽苑、
予想に反してとっても広かったですわ。
受付で頂いたパンフに載っている地図を見ながら苑内を歩いたのですが
結構な距離をぐるぐるぐるぐる。

岩栖門。
ここをくぐればいよいよ国宝とご対面かーと門の中へ入る。

お!なにやら大きな建物があるんだけど、もしかしてこれが如庵?
(旧正伝院書院と言う建物の裏側でした)

よくわからんまま順路どおりに進んで行きますよー。

 

わけわからん!とか言いながらも、
ステキなお庭に癒されながら楽しんで苑内をうろうろ。
弘庵と言う茶席の側には水琴窟も有りましたなー。

ただ、いつの間にか今にも雨が降りそうな程曇って来ていて、
鬱蒼とした弘庵周辺は薄暗くてちょっと怖かったです。

弘庵を回り進んで行くと門の前に出ました。

 

門をくぐった先にあったのが、国宝・如庵と重要文化財・旧正伝院書院。

こちらが旧正伝院書院。
先ほど裏側を見たデッカイ建物ですな。裏側から見た時はあんまり良さがわからんかったんですが、
正面側からだとええ感じに渋いですな。

 

お茶席券を購入していると、
この旧正伝院書院の縁側に上がってお茶を頂けます。

そしてお抹茶と一緒に出てきたお菓子は大徳寺納豆が入った葛饅頭。
…ゴクリ。自身初の大徳寺納豆体験。
ぱくっ。
…お、おぉう!
たった一粒なのに、この類稀なる存在感は一体なんなの!
甘さを押しのけてやってくる、俺はここに居るぞー!的主張。
すげぇわ大徳寺納豆。

美味しくいただきお抹茶を一服。
うむ。お茶が美味い!

縁側に腰を下ろしながら左側を見ると、
そこにあった建物が国宝・如庵でした。

 

特別公開時以外は茶室内に入れませんので外からの見学。
…うーむ。茶室とは思えない大きい建物だな(しょうもない感想しか言えないのが恥ずかすぃー)。
まぁこれで、日本三名席の内二つは見た事になるのでうれしおすわぁ。
…どっちも外側からだけど。

所で如庵内部の特別公開ですが、
大体月に一度行われているので、機会がある方は是非!

如庵見学後は苑内をさらにぐるぐるぐるぐる。
茶室を見たり木々を眺めたりぐるぐる。
…有楽苑、マジで広いわー。

入口へ戻って荷物を受け取った後、
さぁ犬山城下町へ行くでー!
と気合を入れ直したものの…
や、やばい。もう足ガクガクやでw

前日からの疲労と、有楽苑の広さに早くも大ダメージを受けていたのでした。

 

(平成27年9月訪問)

有楽苑如庵 公式サイト
おすすめ度 ☆☆★★★ 季節ごとのステキな景色は間違いなし。点が辛いのは有楽斎が嫌いだから。
ヘンテコ度 ★★★★★ ヘンテコ要素は無し

入苑料 大人1000円 (犬山城との共通割引券なども有り)
開苑時間 3月~7月14日 9月1日~11月30日 9:00~17:00
      7月15日~8月31日 9:00~18:00
      12月1日~2月末日 9:00~16:00

 

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