夏頃、「旅行に行く間がないから、代わりに好きな所に行っておいで」と、
知人から近鉄電車の株主優待乗車券(片道区間どこまでも乗れるんだぜ!それを往復分)
を譲って頂きました。
うおー!こりゃぁ有難い!
どこに行こうかな~と早速ウッキウキで行き先を考えてみた。
…そうだ!名古屋行こう。
胃弱の人間には拷問と化す、無類の充実ぶりを誇る喫茶店のモーニング。
その気になれば一切陽の光を浴びる事無く生活を行う事が出来ると噂の名古屋地下帝国。
他にもバカみたいに長い、裸婦像イッパイの公園があったり、
マニアックなハコモノだらけとか…
もう!ヘンテコがイッパイだよ!
そんな不思議溢れる魅惑の街・名古屋へ行こうと思います。
あいらぶなごやー!
名古屋には親戚が住んでいる事もあって、小っちゃい頃によく遊びに行ってたんですよね。
その時に何度も名古屋城へ連れて行ってもらってたのですが(お城好きの子供だったのだ)
…実は名古屋城が苦手だったのです。
あの空堀がどうにも怖くて仕方がなかったんだなー。
なんかねー、水のないお堀ってのがどうにも砂漠みたいで嫌だったんだ。
お堀にはやっぱり水がなきゃ嫌だ!ってなかなか訳の分かんない理由で嫌いだったのです。
大人になってからはまだ行った事のない名古屋城。
今ならどんな印象を受けるのだろうか?と、心底見に行ってみたいと思いました。
…よし、決定。名古屋へ行ったら最初に行くのは名古屋城に決定。
それから味噌カツも煮込みうどんもまだ食べた事がないんで(何度も名古屋行ってるのにね!)、
名古屋飯をがっつり食べよう!
そして名古屋名物ういろうのぷるんぷるんな蠱惑的弾力感を、
ぷにぷに指でつついて心ゆくまで堪能するのじゃ。
とことん名古屋を味わい尽くしまっせ!
特急券を購入し(優待券だけでは特急に乗れませぬ)、一路名古屋へ向かう。
そして着いた名古屋は…デカっ!駅デカいわー!
ン十年ぶりの名古屋駅はあまりにも広くややこしく、
一瞬にしておのぼりさん状態になってしまってプチメダパニ状態です。
駅前にはでっかいビルが立ち並び、人もたくさんいてすんげぇ窮屈な感じだ。
そう、空間があんまりないのだ。
俺、一応大阪駅とかのごちゃごちゃした混雑ぶりには慣れてる人の筈なんだけどなー。
名古屋城以外に予定している場所の行く順番なんかは
電車の中でちゃんと決めていたんですが、
名古屋駅と地下鉄の複雑さに圧倒されてしまい、
何処へ行けばいいのかわからなくなってしまった!
…よし、まずは落ち着こう。そしてこの空が落ちてくるかのような(強化人間!)
圧迫感満載の駅前をすぐさま脱出しよう。
そうして地下鉄の乗り場に向かう為に名古屋名物・地下街に逃げ込むのでした。
名古屋の地下鉄は複雑怪奇。
大阪の地下鉄と同じく○○線がたくさんあって、
どれに乗ればいいのかちょっと迷ってしまう。
だけど大阪とは違って碁盤の目のように路線が伸びているので、
あちこちの駅で他の路線に乗り換える事が出来るようだ。
これだとちょっと乗る電車を間違えてしまっても取り返しがつく感じなので、
名古屋はおのぼりさんにとても優しい街なんだなぁと思いました。
券売機へ行くと一日乗車券があったので購入する事に。
バスも乗り放題になるバージョンがあったので
お得感満載のそっちを買う事にしました(結局一度もバスには乗らなかった…)
名古屋城最寄り駅である市役所駅に到着!
地上に上がってふと振り返ってみると、
地下鉄への入り口がなんだかとても凝った作りになっていた。
これは良い!実にいいね!
現地に着いてまずする事と言えば、地図の確認だ。
…うーむ、名古屋城広い。
そして近くにあった名古屋城周辺の観光案内図も見てみると、
名古屋城の後に行く予定の市政資料館が載っていたので、場所を確認してみた。
…んんん?
なんか市政資料館の近くにハコモノがいっぱいあるんだけど?
これらも行けるなら行かなきゃならん感じだなぁ。
外堀を見ながら城内へ向かって歩いて行く。
うーむ、こんなだったけか?
目の前にある外堀は緑緑してて、記憶にある恐ろしいまでに荒廃した、
からっからに乾燥したようなお堀では全くなかった。
あれは内堀だったのかなぁ。
おや?お城の中へ入る手前になんか立ってるぞ?
何だろ?と思って近づいてみると、大相撲の櫓でした(幟や番付が有ったよ)。
…そうか、名古屋場所開催中なんやな。
それで地下鉄の駅にお相撲さんがたくさんいたんや、と納得。
そのまま進んで行きますと名古屋城の入り口に到着しました。
ちなみに左側の方へ行くとデッカイデッカイ愛知県体育館がありまして、
体育館周辺にはお相撲さんがたくさん居てはりました。
受付へ行って地下鉄一日乗車券を見せ入場。
(一日乗車券で割引してくれます。うん、お得だ!)
遠くに見えるのは天守閣とキラキラ光るシャチホコ!
これこれこれ!名古屋城に来たんだーと実感が湧きますなぁ。
ってか、天守閣までめっちゃ遠いネー。
右側に庭(名勝二の丸庭園)があったんですが、
早く天守へ行きたい事もあって、後で回る事にしました。
ふぅ。大分近づいたぜ。
(写真は東南隅櫓:重要文化財)
櫓の近くまで行くと、加藤清正公の銅像がありました。
名古屋城築城の折の石を運ぶ人足を鼓舞した場面との事。
躍動感あふれてて恰好ええ!
櫓のとこの内掘だけど、ここも緑緑していましたわ。
うーむ、ちっちゃいころに見た、俺にトラウマを与えたあの乾いたお堀はどこなのだ?
本丸表二之門。重要文化財。
工事中だったのがちょっと残念。
さあて、ここをくぐればいよいよ天守閣は目の前だ!
二之門を抜け、石垣の間を通って進んでいると、
いきなり何やら最近建てましたよ感がすごい御殿が現れた。
何これ?辺りにいる観光客は皆写真撮ってるし、係りの人が何人かいて、
入り口はこちら~みたいに案内をしているし。
(事前に調べてなかったんで、名古屋城で本丸御殿の復元工事をしているってのを知らなかった)
なんやようわからんまま、呼び入れられるままに建物の中に入ってみたよ。
新築の御殿、木の香りが凄い。
中はまずホテルの受付のような場所があって、
そこで靴を脱ぎ手荷物を預けます。
本丸御殿はまだ復元工事中で、完成した部分から随時公開しているとの事でした。
廊下を進んでいきますと…
金箔でキラキラな障壁画のあるお部屋がたくさんならんでおりました。
途中途中にはきちんと説明書きがありますので、わけがわからなくても安心だぞ!
これでまだ復元途中かよ!と思ってしまう程、
本丸御殿は広く廊下は長かったです。
暗めの照明効果はスゴイ。障壁画がよりぴっかぴかに見えてて綺麗でしたぞ。
ここから先はまだ工事中との事。完成したらまた見に来ざるを得ない。
(平成26年7月訪問)
名古屋城本丸御殿 公式サイト
おすすめ度 ☆☆☆★★ 名古屋城へお越しの際は是非。
ヘンテコ度 ★★★★★ ヘンテコさはない
入館料 無料(名古屋城への入場料はいる 大人500円)
入館時間 9:00~16:00
休館日 名古屋城と同じく年末年始
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