降り注ぐ藤のシャワー!
驚くことになんとこれらたくさんの花房、
全て一本の木から伸びているのです。
東西、南北、それぞれに約30Mも枝を伸ばし、
3万房もの花をつける「信達宿の野田藤」
四月下旬の花が咲く頃に、
「ふじ祭」として一般公開される梶本さんのお宅には、
毎年数多くの観光客が訪れます。
平成27年度のふじ祭は4月23日から4月29日までの日程で行われ、
その期間中、様々なイベントが目白押しなのだ!
信達宿の最寄り駅である和泉砂川駅に到着。
確か以前に来たのは砂川奇勝を見に行った時だったよなぁ。
あんときは道に迷うしえらい目にあったっけ…(遠い目)。
なーんて、だいぶ前の事を思い出しながら駅を出る僕。
有難い事に駅構内にはふじ祭の案内が出ていたので、
まずは旅の第一関門である「駅の出口を間違わない」というミッションは無事達成です。
(ちなみに砂川奇勝へは東口。思わずそちらへ行きかけた。)
ただ西口を出たものの、
密かに当てにしていた会場に向かう人の列が見当たらなかった為に
後をつければ迷わないじゃない作戦が取れなかったのだけは誤算でした。
頼みの観光案内所も駅近くには見あたらなかったので地図の入手も出来ず。
(そういや砂川奇勝を見に行った時も案内所みつからんかったもんな。)
仕方なしに一応事前に見ておいた駅周辺の地図なんかを思い浮かべながら、
ぶらぶら目的地目指して進んでいきます。
たしか信達牧野と言う交差点を右折すれば良かったはずだよな…って、は!?
観光案内所ですやん!こんなところにあったの!
…そう、あったのです。観光案内所が。
駅から少々離れた場所に。(これはわかりづらい)
以前歩いた東口側ではなく西口側にありました。
と言う事は和泉砂川周辺のメイン観光資源は、
砂川奇勝ではなく信達宿の藤ってことなのか。
早速、案内所へ行って和泉砂川周辺の観光案内地図を貰ったのですが、
そこで見つけたのがまさかのレンタサイクル!
…うそーん!レンタサイクルやってますやん。
案内所すらないと思ってたので、運転免許証持ってきてないという失態。
ふじ祭の後に色々寄りたい場所があるんだけど、
それら全部歩いて行くには結構な距離なんだよねぇ。
駅からだと余裕で片道2キロとか。どうせレンタサイクルないだろうから歩くしかないなぁと
覚悟は決めて来たんだけど、レンタサイクルあると知ったら心折れちゃうわ。
案内所のおじさんに、歩いて行けますかね?と尋ねてみると、
大丈夫ですよと破顔一笑。
よし、初志貫徹。歩いていく事にする。
信達牧野の交差点から熊野街道へ入り北上します。
道の両側には観光客向けに土産物屋さんや
屋さんが臨時オープンしていてなかなかの賑わいぶり。
なかでも着物屋さんが販売していた、ふじ祭にちなんだ手拭いなどは実に綺麗でしたなー。
普通のお家の門の前に床几が置かれていて、ご自由にご休憩くださいって書いてあったり
街をあげてのおもてなし度が凄かった。
ずんずん進んでいるうちに段々と人も増え、
遠くの方に何やら群がっている人達が見え始めた。
あ!あれか!
家から飛び出している紫色。なんやもこもこしとるぞ!
ぎょえー!家が藤で覆われてますやん!なんじゃこりゃ!
想像をはるかに超えていた藤のフサフサ具合に悶絶です。
こりゃすごい!
…なんかブドウみたいだわ!
屋根の上の奥の方を見てみると…。
これまたスゴイ光景だw
それになんだあれは!人が浮いているやないか!
どうやら上からも藤を観賞できるようになっているみたいですな。
梶本さん宅の前はガレージのようになっていて、そこに大きな藤棚が作られていました。
奥行きがあってすごく広いんだけど、そこの端までずっと藤の花が咲いているのはほんますごかった。
あっちこっちすぐに見たすぎて、
どっから見て回るかほんと迷いますな。
藤棚の中に入ってすぐの場所にいたタヌキ君。
ガレージ(?)では、土産物屋やが出ていたり
ちょっとした食べ物が売られていたりとなんだかバザーのような感じ。
会場内はずっとカセットテープかな?
演歌のようなゆるーい謎の音楽がかかっていて、とてもいい雰囲気でした。
こうしたお祭り会場には外せない、顔ハメもばっちり用意されていたぞ!
ふじ祭に来ていたお客さんの年齢層は高めだったので、顔ハメやる人いるんかなぁと見ていたら
これが意外と人気でして、記念撮影している人が多かったのが秘かに面白かった。
会場内の花は、梶本さんちの入り口(丁度さっきのタヌキ君の横)にある
この一本の藤の木から伸びていました。これだけ広範囲にだもんなぁ。
凄いとしか言いようがないわぁ。
その力強さに感動した。
そうそう、梶本さん宅も公開されていて、
中に入る事が出来ました。
こちらでも藤の花がたくさんあって、とても美しかった。
お庭で行われていたコンサート。
ガレージの奥へ進んでみると、
藤を上から観賞する為の特設会場がありました。
遠くから見えたのはこれだったんだな。
それにしても、この工事現場の足場感が満載なのがいい。
ここには注意書きがありまして、
危ないので一度に上るのは10人まで、
とのことでした。
ヒエッ!
順番を待ち、そして登る。
むむぅ。階段自体が揺れるw
これはすんごい怖い。しかも踏み板が小さいので登りにくいったらありゃしない。
ギシギシさせながら登ると…。おお!
これは絶景!
藤の絨毯やで~
藤を上から見るなんて初めての経験。
とても不思議な感じがしました。
でも、藤は下から見る方がやっぱり綺麗だと思ったのは内緒。
この展望台(?)
板張りですごいギシギシ揺れてて、
とても落ち着いた心持で見ることが出来ませんでした(高所恐怖症)
周りの子供ちゃん達がはしゃいで動き回るから余計に揺れるんよー。
大阪ミュージアムに登録されているという事で、
僕の中でも梶本さんちの野田藤は美術館に決定です。
この後、特別公開中の本陣跡や古代博物館へ行ったり、お寺参りをしてから、
また藤を観賞しに戻ってきました。
ガレージの藤棚部分だけでなく、
外から見れる藤も素晴らしいんですよねぇ。
夕方時には色合いも変わり、艶っぽかったです。
鼻炎が酷くて、匂いが解らんかったのだけが残念だった…。
周りの人達、いい匂いですねぇってはしゃいでたんだよな…。
(平成27年4月訪問)
信達宿の野田藤 藤保存会さんの公式サイト
おすすめ度 ☆☆☆☆☆ みんなに愛されている信達宿の野田藤。絶対に見に行くべき。
ヘンテコ度 ★★★★★ ヘンテコと言うより他に類のない凄さ。
開催期間 四月下旬頃(詳しくは藤保存会さんのサイトでどうぞ)
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